風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。

 結社歌誌「コスモス」2017年3月号より、作品欄巻頭の「月集スバル」を読みおえる。
 
歌誌の到着は、今月18日の記事にアップした。
 いつもは「月集スバル」と「月集シリウス」を合わせて、「月集」として紹介するが、今回は「月集シリウス」をまだ読みおえていない。
 「月集スバル」は、選者及び選者経験者が各5首ずつ、無選歌で載る。自分を律している事だろう。
 特選めいて4名の作品が、「今月の四人」として載る。
 僕が付箋を貼ったのは、次の1首。桑原正紀さん(歌壇で活躍しているので、フルネームを出す)の5首より。
トランプは本音を言ふからよしといふ本音は怖し本音は酷し
 人間は、自己抑制し、他に配慮する事が、人間らしさである、という思想家がいた。トランプ大統領も、内心、将来を怖れているかも知れない。大衆心理を煽っているだけで。
梅5
Pixabayより、紅梅の1枚。


 前回の記事、「ブログ画面の小変更」で、タイトル画像の変更に合う写真を待つ、と書きました。
 しかしネットの世界は、待っていられない、と取りあえずタイトル画像を、黄色の百合の花群れに換えました。
 700万画素だったせいか、ピンボケか、手ブレか、写真の鮮明度が足りません。
 また機会を捉えて、良い写真が撮れれば、換えるかも知れません。
梅4
Pixabayより、紅梅の1枚。

 昨日、このブログの設定画面より、ブログ画面の小変更をした。
 まず右サイドバーの下端にあった、「にほんブログ村」と「人気ブログランキング」の、順位表を消した。他の方のブログを見て、煩わしく感じられたから。
 投票バナーは上部にあるから、投票すれば、ランキング表も、何位かのメモも、2つのランキングとも出て来る。
 元々は、順位表を付けていなかったが、あるブロガーさんに勧められた。しかし上の理由で消した。
 その右サイドバーの下端に、人気記事1覧表を置いた。直近31日(最多35日まで設定可)の内の、pv数の多い10記事(もっと多く設定可)を1位より並べた。pv数も表示可能だが、自慢する数ではないので、付けなかった。31日以内の記事からの順位なので、変動が多いと思われる。
 またタイトル画像の変更の仕方が判った。かつて買ったガイド本「ライブドアブログ&まとめブログ Perfect Guide Book」をパソコンの傍らに置いて。今使っているテンプレートは、タイトル画像とメニューバーの変更が可能だった。
 Amazon Cloudより、花群れの写真2枚を引いて来て、合わせてみたが、きれいには合わなかった。課題は判ったので、先の事だろうが、機会を掴んで、合いそうな写真を撮る積もりである。
梅3
Pixabayより、梅の花の1枚。



 2月21日(火曜日)の朝9時半より、某喫茶店の一隅に、メンバー3人が集まり、短歌研究会B第12回を持った。
 
同・第11回は、先の1月27日の記事にアップした。
 研究会Bは、岩波文庫の「宮柊二歌集」の読み込みである。宮柊二は、戦前より、多く戦後に活躍した歌人で、結社歌誌「コスモス」の創刊者である。
 前回に続き、戦後を詠んだ初の歌集「小紺珠」より、64ページの「ぬかるみ」の章から入った。
 冒頭の1首の初句「たひらかに」を、僕は間違って思っていた。「平和に、平穏無事に」の意味だろうと、後に2人へメールした。結句「泥濘(ぬかるみ)のうへ」は、3句の「細道の」と4句の「今日終りなる」の、2つの句を受けている。
 65ページの「口細き秋刀魚を下げて」の歌は、生活感覚を取り戻したのだろう。
 66ページの2首めの、「をさな子がをりをり風に眼(まなこ)を瞑(つむ)る」は、微笑ましいと3人の感想が一致した。
 「工場南風」の節の、1首め、下の句「砂乾きゆく懐かしきまで」の「懐かしきまで」は、戦地・中国を思ってだろう、と推測した。
 「圧延の紅き鋼(はがね)のはしるときもつとも清き歎かひの場よ」の「歎かひ」とは何か。「破壊」の戦争のあと、「生産」の圧延鋼を見て、従軍の意義が歎かれると共に、「生産」への歎称でもあったのだろう。
 他の話もまじえ、67ページを終えて、11時に散会した。
梅2
Pixabayより、梅の1枚。



 角川書店「生方たつゑ全歌集」(1987年・再版)より、第7歌集「白い風の中で」を読みおえる。
 先の第6歌集
「青粧」は、今月14日の記事にアップした。
 原著は、1957年、白玉書房・刊。佐藤春夫の序文、後記「をはりに」を併載する。
 年譜の1955年の項目に、「佐藤春夫氏に詩の導きを受ける。」とある。ただし佐藤春夫の詩は、古典文法の定型詩、新体詩の発展したものであり、歌集「白い風の中で」の抽象語、暗喩、心理の捉え方は、佐藤春夫の詩を越えている。
 あるいは日本の戦後詩、翻訳詩に学んだと思われる。
 歌集の初めにも、「謀られて」「革命」「絶対に」など、出自のアララギの写生を、大きく離れている。ここからどこまで発展するか、歌集を怖れながらも(危惧を持ち)楽しみである。
 旧家とはいえ、敗戦後は家計に苦しんだらしく、「不動産つぎつぎに売りて充足の日はいつに来むさびしき吾ら」等の歌も散見される。
 以下に7首を引く。
(はか)られてゐるわたくしを意識して交はりゆけば夜の埃あり
雨の夜に毛を濡らしきて舐め飽きぬけだもの臭のたつかたへなり
(むち)に似てさむさのせまる暁よ老いづかむ日もここに住みつきて
信仰を方便にして安泰にある世界かといできて思ふ(石影 竜安寺)
合歓の葉の素なほにねむるまでをりて責められしこと反芻しゐる
気短かくなりて不足の金を言ふ衰へて冬のごときこゑなり
草枯れの中に落ちゐし蹄鉄よ既知につながる鮮しさなり
梅1
Pixabayより、梅の1枚。




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