風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

Kindle本の第1歌集「雉子の来る庭」をKDPしました。右サイドバーのアソシエイト・バナーよりか、AmazonのKindleストアで「柴田哲夫 雉子の来る庭」で検索して、購入画面へ行けます。Kindle価格:250円か、Kindle Unlimitedで、お買い求めくださるよう、お願いします。

 最近に入手した、4冊の本を紹介する。
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 12月10日(記事は12月11日付け)の、和田たんぽぽ読書会の12月例会のおり、TRさんより、文集「えがりて」第33号を頂いた。別の読書会の、年刊文集のようだ。内容はわりあい硬派である。

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 市内にお住まいの詩人、A・幸代さんが、年末恒例の個人詩誌「野ゆき」のvol.10を送ってくださった。2019年冬・刊。発行を始めて10年と、感慨がある。
 同・vol.9を読む、は昨年12月17日の記事にアップした。

 
 vol.10は短詩5編を収める。年末になると、彼女の「野ゆき」が届くのを待つ僕である。

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 本阿弥書店より、定期購読の総合歌誌「歌壇」2020年1月号が届いた。2020年表記の最初の本である。ただし手帳は、2020年版の2019年12月欄を使っているけれども。
家庭サスペンス vol.20
 マンガ誌「家庭サスペンス」vol.20を、Amazonよりタブレットにダウンロードした。特集は「職場のヤバい女」である。全8編を収める。2019年12月11日・刊。Kindle価格:550円。
 ブログなどでお世話になっている暁龍さんの作品、「うちの職場にはお局様がいる」を含む。
 既に記事アップしたvol.17に比べて高価なので、他の作品も読んでみようと思う。


 
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 四日市郷土作家研究紀要「泗楽」2019.Nov・第25号より、橋本俊明氏の「研究菫月一露 ―その新体詩について―」を読み了える。なお「泗」は「シ、なみだ」と読む。「泗楽」は「悲喜」くらいの意味だろうか。
 受贈は、今月2日の記事、贈られた3冊(2)他1冊にアップした。



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 「泗楽」第25号は、2019年11月1日・刊。2段組み、79ページ。4名が4編の研究を載せている。
 橋本俊明氏の「研究菫月一露 ―その新体詩についてー」は、14ページに渉り、当時のモノクロ写真も多く載せる。菫月一露の誕生(明治19年2月25日)より、20歳での夭折まで、生活や交友、発表誌、刊行本など、詳しく挙げている。
 19歳の時の詩集、「鬼百合」はさほど好評を得られなかったらしい、と書かれるけれども、内容は短歌298首、詩8編で、むしろ歌集と呼ぶべきではないか。新体詩は、西洋からの摂取が感じられず、古風である。
 1時の名声は得られても、文芸誌の地方から東京集中化、わずか20歳の夭折によって、郷土にしか知られない詩人歌人となった。多くの研究が出版されている。
 代表詩の推敲の跡、アンソロジー「青蘭集」のカラー写真、関わった地方誌4誌のバックナンバー明細、なども掲載して、有力な研究である。


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 所属する結社歌誌「覇王樹」の、2019年12月号をほぼ読み了える。
 到着は、今月1日の記事、届いた4冊(4)にアップした。


 11月号の感想、結社のホームページ、僕の12月号の歌等へ、3つのリンクを貼ったのでご覧ください。

「覇王樹」12月号
 通常の短歌の他、H・俊明氏の「覇王樹人の歌碑(36) 宮前初子の歌碑」が、モノクロ写真と共に2ページに渉る。W・茂子さんの随筆「落とし文考(60)」、S・素子さんの研究「後水尾院時代の和歌62」と息が長い。
 同人・川口六朗氏の少部数歌集「時のなごり」の紹介半ページ、受贈歌誌抄3誌(各5首と共に)、各5欄ごとの10月号批評(各1ページ)、受贈歌集・歌書紹介6冊2ページ、総合歌誌「短歌」より転載のT・次郎氏の「令和となりて」7首など、本誌は内外に手厚い。


 以下に3首に寸評を付す。
 K・順造氏の「遠ざかる」6首より。
遠ざかる列車の音の引く糸を夜長に手繰る望郷の念
 望郷の念の強さを、巧みな比喩と共に表している。
 S・公子さんの「息子の三回忌」6首より。
好みゐしグミとポテトを供へたり娘も同じものを持ち来て
 長い難病の後に夭逝された息子さんを、娘さんと共に偲んでいる。
 T・恵子さんの「彼岸花咲く」6首より。
ソプラノの伸びゆく声に魅了され秋のひと日をコンサートに酔ふ
 クラシック声曲の美しさを表し得た。


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