風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

 先日、Amazonより歌集3冊と詩集1冊(いずれもkindle unlimited版)を、タブレットにダウンロードしたので、以下に紹介する。
小野田光 蝶は地下鉄を抜けて
 Amazonの本を「新鋭短歌シリーズ」で検索すると、多くの未読歌集があったので、3冊を3月10日にダウンロードした。
 まず、小野田光・歌集「蝶は地下鉄をぬけて」。
 紙本版:2018年12月10日・刊。1,836円。
 kindle版:2018年12月27日・刊。800円。

西村曜 コンビニに生まれかわってしまっても
 次に、西村曜・歌集「コンビニに生まれかわってしまっても」。
 紙本版:2018年8月7日・刊。1,836円。
 kindle版:2018年12月26日・刊。800円。

九螺ささら ゆめのほとり鳥
 3番目に、九螺ささら・歌集「ゆめのほとり鳥」。
 紙本版:2018年8月7日・刊。1,836円。
 kindle版:2018年12月26日・刊。800円。

D・H・ロレンス 愛と死の詩集
 上記3歌集(書肆侃侃房・刊)に、ハイライト、メモ等の機能がないので、外出した時にタブレットで読むため、D・H・ロレンス・詩集「愛と死の詩集」を、3月12日にAmazonよりダウンロードした。安藤一郎・訳。
 小説「息子と恋人」、「チャタレイ夫人の恋人」(旧訳)は、僕にあまり合わなかった。
 しかし詩集は、初めを読んだところ、合いそうである。
 kindle版:2014年7月4日・刊。432円。
 上記4冊は、kindle unlimited会員には、(毎月980円の会費の他)追加金・無料でダウンロードできた。
 これまでに買った本は多く、読みかけの本も幾冊かあるが、これらもいつか読み了えるだろう。



 土曜美術社・日本現代詩文庫27「関根弘詩集」より、しまいの詩集「奇態な一歩」全編を読み了える。
 今月9日の記事、同「『街』より」に次ぐ。リンクより、以前の関根弘の詩集へ遡り得る。
 このアンソロジーの5詩集より、僕が紹介するのは、3詩集のみである。
概要
 原著は、1989年(69歳)、土曜美術社・刊。29編の詩を収める。
 三省堂「現代詩大辞典」(2008年・刊)に依ると、彼は1994年に74歳で亡くなっており、この詩集以後の詩集はないようだ。
 ルポルタージュ、評論、小説、戯曲などでも活躍した。
感想

 彼は晩年、人工透析を受け、詩集の初めの表題作「奇態な一歩」に表した。「仲間が何人もベッドに頭を並べている/自分一人で世界の不幸を/背負った気になるのは早すぎた//一風呂浴びたような顔をして/帰っていくものがいる」と、苦しみをユーモアに転化した。
 次作の「病床のバラ」の末尾には、「生まれてきて損したよ」との感慨を洩らす。僕は生まれて来て良かったとは思わないが、「損した」とは思わない。様々な喜びを得た。
 詩集の末尾には、神社、お寺をめぐっての作品が多くなる。信仰に入ってはいない。
 政治的前衛かつ芸術的前衛である道は、困難なようだ。
 後は詩論2編、解説1編、年譜が残っている。
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写真ACより、「キッチン・グッズ」のイラスト1枚。


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 結社歌誌「覇王樹」2019年3月号を、ほぼ読み了える。
 入手は、先の2月26日の記事、「入手した5冊」のしまいにアップした。
 同・2月号の感想は、2月10日の記事にアップした。リンクより、過去号の記事へ遡り得る。
概要
 3月1日付け、覇王樹社・刊。32ページ。
 同人3欄、準同人「紅玉集」欄、会員「覇王樹集」欄がある。
 巻頭「八首抄」、「爽什」10名、「弥生10首詠」4名、「力詠15首」2名がある。また他紙誌からの転載、W茂子さんの「潮の夕照り」、Y美加代さんの「ポプラ」、各5首も載る。
 「受贈歌誌抄」では4誌より、5首ずつを引く。「歌集歌書紹介」では、編集人・佐田公子さんが3冊を紹介している。
 「覇王樹賞作品募集」(20首)も載っているが、僕は一発勝負に向かないので、見送っている。
 ホームページ「短歌の会 覇王樹」も3月号の体裁になり、大きな励みである。
感想

 以下に3首を引きつつ、寸感を述べる。
 「力詠15首」のU理恵子さん「天気図」より。
小春日のガラスに動く黒の影枝々わたる目白の番
 感情語を入れずに景を写し、落ち着いた心境を表している。
 「東聲集」のK六朗さんの「小春日」6首より。
来年も宜しくなどと言はれしが薬局などのお客ではなあ
 会話より入り、現在の短歌の口語への流れに傾いている。
 同じく「東聲集」の古城いつもさん(フルネーム表記はご諒解を得てある)の、「芋も蜜柑も」6首より。
働いて社会に生きて禄を得て今荷を降ろす楽し還暦
 現役時代は苦しんで働きながら、ささやかな贅沢もできた。リタイアすると、節約生活が待っていますよ。古城さんは、歌集を上梓するくらいの余裕はあるだろうか。


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