風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

Kindle本の第1歌集「雉子の来る庭」をKDPしました。右サイドバーのアソシエイト・バナーよりか、AmazonのKindleストアで「柴田哲夫 雉子の来る庭」で検索して、購入画面へ行けます。Kindle価格:250円か、Kindle Unlimitedで、お買い求めくださるよう、お願いします。

 河出書房「ドストエーフスキイ全集」(米川正夫・全訳)第2巻(1956年・刊)より、短編小説「正直な泥棒」を読み了える。
 4月20日の記事、
「人妻と寝台の下の良人」に次ぐ。
概要
 初出は、1848年の「祖国雑誌」。
 官吏の「私」が、下宿屋の台所の隅を間借りするようになった、アスターフィの長い話を聞く設定になっている。
 アスターフィがましな生活をしていた2年前、エメーリャという、酒で身を持ち崩した男が住み着き居候の形になった。
 アスターフィが留守の間に、大事なズボンが無くなり、しばらく酒を飲めなかったエメーリャが酔っている。アスターフィはエメーリャを問い詰めるが、エメーリャは盗みを否定する。
 しかしエメーリャが体調を崩し、亡くなる間際に、ズボンを盗んだ事を告げる。
感想
 酒(や賭博)で、身を持ち崩し、破滅に近い様になる人物はいる。
 ドストエフスキーが好んで描いた、破滅に至る人物の一人である。
 もっとも罪の告白は、近い死を受容した時になされて、やがて安心して亡くなるパターンだと、僕は思っている。
 ドストエフスキーが身の窮まる人物を描くのは、その淵の近くまで行った、自身の経験があるからだろう。
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写真ACより、「ゲームキャラクター」のイラスト1枚。



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デジタル読書の技法
 4月23日の記事「入手した6冊」の最後に紹介した、大山賢太郎「デジタル読書の技法」kindle版を読み了える。
概要
 2015年12月15日、電子書籍の窓・刊。
 著者には他に、デジタル読書関係の著書、3冊(いずれもkindle本)がある。
感想
 4月28日の記事、同氏の
「Kindleストアの歩き方」の感想では、あまり新発見が無いと書いた。
 しかし本書「デジタル読書の技法」では、多くの発見と確認があった。発見事項を箇条書きする。
1・左端の読書メニューの「移動」(Android版)より、位置Noによって、移動できる(位置Noの記録が必要のようだ)。
2・画面下の位置ナビゲーションバーの読書進捗バーにより、直近2つのページへ戻れる。
3・右上バーの検索欄(虫眼鏡マーク)より、語句検索ができ、検索一覧も表示される。語句検索を一瞬ででき、その語句の個所へ飛べる。
4・語句を長押しして、語句の辞書引きができる。
5・AmazonKindleというSNSサイトで、ハイライトやメモの公開・管理ができる(未確認)。
 もちろん、目次よりその章・節に飛んだり、ハイライトとメモ、ページ栞などのできる機能がある。
しまいに
 以上、いずれもリフロー型のkindle本の機能の事で、他の型の本では、使えない機能がある。
 また前書と共に、誤記が多く目に付き、ハイライトとメモを残した。優れたブレーンがいないものだろうか。
 この本はKindle本で、KindleUnlimited本ではなく、10冊の制限に入らないので、今後もタブレットに残して参照したい。




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鈴を産むひばり
 Amazonでkindle unlimited版の歌集、5冊をダウンロードした。
 ダウンロード購入した歌集は、4月23日の記事「入手した6冊」の内の2冊以来である。
 上は光森裕樹「鈴を産むひばり」。
 紙本版:2010年8月11日・刊、2200円。
 kindle版:2014年2月1日・刊、499円。

うづまき管だより
 光森裕樹「うづまき管だより」。
 kindle版のみ。2012年11月7日・刊。369円。

林和清 去年マリエンバートで
 林和清「去年マリエンバートで」。
 紙本版:2017年10月23日・刊。2052円。書肆侃侃房・刊。
 kindle版:2018年1月31日・刊。1000円。

原田彩加 黄色いボート
 原田彩加「黄色いボート」。
 紙本版:2016年12月11日・刊。1836円。
 kindle版:2017年1月30日・刊。800円。

堀合昇平 提案前夜
 堀合昇平「提案前夜」。
 紙本版:2013年5月25日・刊。1836円。
 kindle版:2015年1月20日・刊。800円。
 上記2冊は、書肆侃侃房の新鋭短歌シリーズに含まれる。
 kindle unlimited版は、追加金無料とはいえ、少し買い込み過ぎである。


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