風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

 このブログを運営している新サスケ(ハンドル名)が、この10月17日付けで、AmazonのKindle本、第4詩集「詩集 日々のソネット」(縦書き)を発行しました。著者名は、柴田哲夫(僕のペンネームの1つ)です。
 再任用・リタイア前後の、庶民の日々の悲喜哀歓を綴った4章48編と、巻末に哲学風小連作・2章7編を収めます。
 Amazonの「Kindleストア」カテゴリーで、「柴田哲夫 詩集 日々のソネット」と入力して検索してくだされば、即で見つけられます。
 また、ブログの右サイドバーの上部、アクセスカウンターの下に、Amazonアソシエイトのリンク画像「あなたへ詩集をAmazonで」を貼りましたので、画像をクリックしてくだされば、購入サイトへ飛びます。
 kindle版で540円(税込み)、kindle unlimited版も発行しています。よろしくご購入をお願い致します。

 吟遊社「春山行夫詩集」(1990年・刊)より、3番目の詩集「シルク&ミルク」を読み了える。
 2番目の詩集
「植物の断面」は、今月22日の記事にアップした。その詩集は、厚生閣の「現代の芸術と批評叢書」シリーズ(春山行夫・編集)の1冊であり、同叢書の詩集には、安西冬衛「軍艦茉莉」、北園克衛「白のアルバム」、北川冬彦「戦争」、吉田一穂「故園の書」がある。モダニズムの推進者として、春山行夫は編集力を振るった。「解題」の受け売りながら、当時の詩の状況を知るため、ここに付記した。
 「シルク&ミルク」の原著は、1932年(昭和7年)、ボン書店・刊。
 1932年には、「満州国」建国宣言が出され、5・15事件があり、評論ではプロレタリア文学と新興芸術派と共に、ファシズム文学が論じられている。
 この詩集では、やはり危機感が募ったか、「這入れない」「向かない」「消える」「かくれる」「小さい」等の否定語が多く、現実を否定したい気持ちのようだ。
 現実状況の否定の中に、プチブル・インテリゲンチャとして、庶民嫌悪の感情もあったようだ。例えば「納税督促人ト駐屯兵ト森林看守ト守銭奴ト/制動手ト脱疽患者ハ…」と続けた詩句がある。
 このあと詩集は、「花花」(1935年・刊)、「鳥類学」(1940年・刊)と続くが、戦後にはほとんど詩を書かず、詩集もないようだ。
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写真ACより、フラワーアレンジメントの1枚。


 河出書房新社「ドストエーフスキイ全集」第1巻(1958年・2刷、米川正夫・訳)より、第2作「分身」を読み了える。
 同・第1作
「貧しき人々」は、先の4月30日の記事にアップした。
 主人公・ゴリャードキン(下級官吏、後に旧ゴリャードキンとも呼ばれる)が、何か大金を得て、心因性の診察を受ける身でありながら、入手した以上の額の買い物の約束をする。主人公はまた、イヴァーノヴィッチ家の食事会で入室を拒まれ、失態を演じてしまう。
 職場では、同姓同名同郷を名乗る男(新ゴリャードキンとも呼ばれる)が雇われ、ずるい方法で主人公の功績を奪い、上役にも取り入ってお気に入りとなり、主人公を愚弄する。主人公は悩みの果て、精神科病院へ送られる。
 解説等では、新ゴリャードキンを、主人公の幻覚だとするが、僕はフィクションながら有り得る話だと思う。貧しい下級官吏の世界では、悪辣な人物が居ても、おかしくはない。
 主人公の大金の入手と、上流家庭への進出の意向は、あるいは「貧しき人々」で成功した、ドストエフスキー自身から得た着想かも知れない。
 中編小説かと思っていたが、かなりな長編小説だった。
 「貧しき人々」と「分身」は、昔に読んだ記憶があるが、次の「ネートチカ・ネズヴァーノヴァ」は初めてで、難渋するか、興味を持って読めるか、今はわからない。
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写真ACより、フラワーアレンジメントの1枚。




 福井県俳句作家協会の年刊句集「福井県 第55集」(2017年3月・刊)より、5回目の紹介をする。
 
同・(4)は、今月16日の記事にアップした。
 今回は、118ページより135ページまで、18ページ、35人の350句を読んだ。坂井地区(坂井市、あわら市)のすべてである。
 この短詩型に営々として励んで、新風を出すのは、並み大抵の事ではないだろう。句稿より、多くの句を捨てるとしても。
 以下に3句を引く
 H・圭子さんの「越の野」10句より。
暮れてなほサーファー挑む冬の波
 O・清女さんの「こんな1年」10句より。
犬連れて何時もの道を夏帽子
 S・潤子さんの「春寒し」10句より。
着膨れて子に逆らわず従わず
 今回も女性3人からの引用だった。
 次は奥越地区(勝山市、大野市)に入る。
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写真ACより、フラワーアレンジメントの1枚。


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