風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

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 土屋美代子さんの第1歌集「山帰来」を読み了える。
 入手は、先の3月27日の記事
「入手した3冊(2)」の、トップにアップした。
 2017年3月25日、柊書房・刊。
 選歌、題箋、帯文を、高野公彦氏(歌誌「コスモス」編集長)が成している。
 題名の「山帰来(さんきらい)」は、広辞苑に拠ると、ユリ科の蔓性低木である。姿は、カバー絵を参照されたい。
 彼女は、主婦業のかたわら、点字訳ボランティアをするなど、堅実に、慎ましい位に生きて来たようだ。
 家庭的には、3人の子供さんたちが巣立ち、お孫さんにも恵まれるなど、恵まれているようだ。
 以下に、おもに親族を詠んだ7首を引く。
この春を巣立ちゆく子の引越しの荷物の中に雑巾加ふ
背嚢を背負ひて夜の玄関に立ちし帰還の父を忘れず
ベッドより青空を見てもう春かと言ひしが父の最期になりぬ
もう何もしてあげられずあへぎつつ癌とたたかふ妹の辺に
父、母の調へくれし鏡台に母の葬(はぶ)りの身支度をする
だんだんに大きくしたるシチュー鍋 子ら巣立ちゆき再び小(ち)さし
ゆくりなく京のさくらを堪能す孫の入学祝ふべく来て




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 3月23日に、入手記事を書いた3冊の内、季刊同人歌誌「COCOON」Issue03を、ほぼ読み了える。
 
同・Issue02の紹介は、昨年12月23日の記事にアップした。
 「COCOON」は、結社「コスモス」内の同人歌誌であり、「灯船」の弟妹誌として、同人は1965年以降生まれに限る。
 同人は勢いのある、実力ある若者ばかりで、僕は「しがない叔父さん」気分で見守っている。
 評論に優れ、I・文子さんの「両手を広げて」、M・惠子さんの「応答せよ」、K・智栄子さんの「『言葉の力』を信じて」、O・達知さんの「今読み返す一冊 自分のこころをみている自分」、他、多彩である。
 A・知津子さんの「「雲の城」24首より。
をさなさの残るめんどり抱きやればまぶた下よりつむりてしづか
 M・陽子さんの「桃色のトリケラトプス」24首より。
「帰ろう」と五度目を言いぬ夕暮れの雲梯渡る六歳の子に
 K・なおさんの「蟹剝き」12首より。
好きだっただんごむしもう探さなくなりてつまらぬアスファルトゆく
 O・達知さんの「レーズン」12首より。
レーズンになりゆくまでのひそやかな喜怒哀楽の怒を思ひをり



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 庭で椿「大隅直」(おおすみのあたい、別名「薩摩紅」)が、咲き始めた。
 昨年の暮れから咲き続けている「太神楽」に次ぐ。
 「大隅直」は、鮮やかな千重の大輪を、たくさん咲かせてくれる。

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 木槿の株元で、春咲きのクリスマスローズが咲いている。
 10年ほど前か、4株の苗を植えて、いずれも3年目に咲いたが、いまは1株残るのみである。
 俯いて咲くのが惜しい。

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 妻が勤務先の所長から、3鉢を頂いた。
 左側は、シンビジウム「ピンクパール」の3本立ち(花の終わりかけ)である。写真の撮影後、花茎を切った。
 真ん中は、デンドロビウム(ノビル・タイプ)「ムーランルージュ」5本立ち(花の過ぎたもの)である。
 いずれも洋蘭だが、温室栽培を止めて久しいので、次の開花は責任を持てない。
 写真の右側は、ベゴニアの1種らしい。まだ花が咲いている。


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