CIMG9302
 綜合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)2017年4月号を、短歌作品を中心に読み了える。
 
同誌の到着は、今月16日の同題の記事にアップした。
 短歌作品はすべて(投稿、引用を除く)読んだものの、評論を読む事が課題だが、加藤孝男(以下、文中・敬称略)「鉄幹・晶子とその時代⑯」、古谷智子「胸もゆるかな 片山廣子ノート㉕」と言われても。
 特集の「誌上交流戦 短歌甲子園の歌人たち」は、すべて読んだ。発案者、選者、引率者の紹介文は、小島ゆかり「孤独と連帯」、笹公人の文中の「リアルな青春ドラマがそこにある。」など、6文章とも感動的である。
 誌上交流戦(「短歌甲子園」の岩手県版と宮崎県版の経験者を対比させて)を読んだが、「神童も二十歳過ぎれば…」の感がある。第3のステージを拓いてもらいたい。
 巻頭20首の岡井隆「税申告まで一箇月の日々」は、題名は散文的だが、初めは「死にたいといふ声がまた遠くからきこえる午後を茶葉で洗ふ歯」と入る。軽い鬱を一過性と気に掛けず、健康法で(?)歯を磨いている。
 高野公彦インタビュー(聞き手・栗木京子)「ぼくの細道うたの道」第11回は、刊行した3冊の歌論書などを巡って語られる。