6月16日(第3金曜日)の午前9時半、メンバー3人が、ある喫茶店の1隅に集まって、短歌研究会A第36回を持った。
 
同・第35回は、先の5月17日の記事にアップした。
 短歌研究会Aは36回目となり、毎月1回開いて来たので、まる3年になると感慨があった。
 各自の詠草の検討。
 Mさんの10首より。田草取りの歌で、下句が「白き濁りに夏雲ゆらぐ」に、僕が不審感を示し、Tさんが「足の運びに夏雲ゆらぐ」の句を提案した。紫陽花を描いて、下句が「紫の毬冴え冴えと咲く」は大上段なので「紫の花色あざらけし」が提案された。これも下句で「卓に並ぶる若布づくしに」を、「若布づくしを卓に並べぬ」と語順等を変えて、順直な詠みぶりになるよう、僕が奨めた。
 Tさんの12首より。「民の末のすゑなれば」は、「末の裔」で「すゑのすゑ」と読ませる例が、これまでの短歌にあったようだと、他の2人が提案した。下句が3例ある歌では、他の2人が1つを推し、Tさんも納得した。
 僕の10首より。下句が「妻の直腸癌を除くと」の句跨りの1首もわかってもらえた。別の歌の中句「下手だけど」を「下手ながら」に直すよう奨められたけれど、初句に「われながら」とあるので、「ながら」の重複は避けたい。上句が「「降参」とちさく呟き部屋を出る」の1首は、下句が抽象なので、わからないと言われた。「降参とパソコンに告げ部屋を出る」に直して、納得してもらった。
 その後、僕の今期70首程のプリント3枚を、2人に見せ、チェックしてもらった。
 次の研究会の日程を決め、11時近くに散会した。
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写真ACより、「お花屋さん」のイラスト1枚。