風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

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2016年11月

CIMG9185
 僕が参加している同人詩誌、「青魚」のNo.85が出来上がり、発送担当分を含めて、10冊が送られて来た。
 B5判、2段組、40ページ。執筆者18名。
 2016年10月31日、鯖江詩の会・刊。
 判が大きく、2段組なので、収載容量が大きく、詩、エッセイ、本格的研究、など多彩である。
 全体を読みおえたなら、再びここで紹介したい。
 なお僕は、ソネット形式の詩、8編を寄せている。「詩集ふくい2016」にも載せた「住所印を洗う」を除く7編を、もう1つのブログ「新サスケと短歌と詩」の、11月1日の
記事(←リンクしてあり)以降、1日1編ずつ紹介してゆく予定なので、横書きながらご覧ください。
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 花神社「茨木のり子全詩集」(2013年2月・2刷)より、「茨木のり子集 言の葉3」の書き下ろし3編を紹介する。
 今月14日の
記事(←リンクしてあり)、「倚りかからず」に継ぐ。
 原著は、2002年、筑摩書房・刊。
 「言の葉」全3巻は、それまでの彼女の詩と散文の選集である。僕はかつて、単行本で3冊とも読んでいる。
 今回は当時、書き下ろしの詩、3編のみの紹介である。
 「球を蹴る人 ―N・Hに―」では、「それはすでに/彼が二十一歳の時にも放たれていた//「君が代はダサイから歌わない」/…//球を蹴る人は/静かに 的確に/言葉を蹴る人でもあった」と、サッカー選手の言葉を引いて、持論の国歌批判を提出している。
 「行方不明の時間」では、行方不明の時間の必要を説きながら、末尾に孤独死を暗示するような数行があって驚く。夫が1975年に亡くなり、一人暮らしの年を重ねていた。
 全詩集の順番でゆくと、この詩が生前の詩集で発表された、最後の1編となる。ただし彼女には、没後に刊行を望んでいたらしい詩集、「歳月」があり、この全詩集に収められている。
菊1
フリー素材サイト「Pixabay」より、菊の1枚。

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