風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

 このブログを運営している新サスケは、2017年10月17日付けでのAmazonのKindle本、第4詩集「詩集 日々のソネット」(縦書き)の発行に続き、第5詩集「改訂版 ソネット詩集 光る波」(縦書き)を、2018年5月31日、Kindleストアにて発行しました。著者名は、柴田哲夫(僕のペンネームの1つ)です。
 2011年10月1日・刊の紙本「ソネット詩集 光る波」に、数十ヶ所の加筆をし、編集しました。
 販売ページは、Amazonの「Kindleストア」カテゴリーで、「柴田哲夫 ソネット 光る波」と入力して検索してくだされば、即で見つけられます。右サイドバーのバナーよりも着けます。
 kindle版で540円(税込み)、kindle unlimited版も発行しています。
 次回の無料キャンペーンを、9月初め頃に予定しています。

2016年12月

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 染谷昌利・著「世界一やさしいブログの教科書 1年生」(ソーテック社、2016年8月・刊)より、1回めの紹介をする。
 購入は、先の11月24日の
記事(←リンクしてあり)、「2冊の本」で報せた。
 題名で「世界一やさしい」と謳うものの、内容は濃く、量も286ページと長いので、適宜分けて紹介する。
 今、初めから読んで、117ページめ、2時限目「先輩ブロガーの成功パターンを学ぼう」の16人中、7人めである。
 皆、きれい事しか書かない。毎日続ける事、人を傷つける記事を書かない事、等。多くの人が有料の会を運営しており、内部では手法などを、公開しているのかも知れない。
 次の118ページから登場する、かん吉さんのkindle本「人気ブログの作り方」を僕は読んでおり(この本については、後日に書きたい)、そこでは裏話めいた方法も紹介されている。
 僕はブログで、お金儲けは一切考えていないが、大学中退以来の「失われた名誉を求めて」(プルーストの大長編「失われた時を求めて」に懸けて)、すべてを表現の行為として続けたい。


 角川書店「増補 現代俳句大系」(全15巻)より、第11巻(1982年・刊)の3番めの句集、内藤吐天「鳴海抄」を紹介する。
 先行する角川源義「ロダンの首」は、先の11月17日の
記事(←リンクしてあり)にアップした。
  「鳴海抄(なるみしょう)」の原著は、1956年、近藤書店・刊。
 第4句集、1946年~1955年の632句に後記を付した。
 内藤吐天(ないとう・とてん、1900年~1976年)は、六高時代に詩の研究会を作ったりしたせいか、伝統俳句の大須賀乙字の門下にあったが、この「鳴海抄」の1951年、1952年頃から詩風味を加え、「やや自信のもてる作品が得られるようになった」と後記で述べる。
 敗戦を区切りとして句集を出版し、句集中に句風の変化があった事は、戦後文学の影響や、「第二芸術論」への反発があったのだろう。
 しかし俳句に素人の僕が俳句に求めるのは、江戸時代の最上の成分である俳味(伝統)と、現代風潮(現代性)の格闘であり、詩想へ逃れられては、興味が薄れる。
 以下に、おもに前期より5句を引く。
楽しき世来るか夏蜜柑子と頒ち
立ち去るや泉の音の背にさやか
風花の一ッ時はげし目をつぶる
蛙田に真昼の雨がつきささる
虹を見し森の子供等眠られず
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フリー素材サイト「Pixabay」より、蜜柑の1枚。





 花神社「茨木のり子全詩集」(2013年2刷)より、「『スクラップブック』から」の2回めの紹介をする。
 同(1)は、先の11月20日の
記事(←リンクしてあり)にアップした。
 これら拾遺詩編は、詩人のスクラップブック、残されたメモ帳、ノート類より網羅した、とこの全詩集を編集した宮崎さん(詩人の甥)は、「あとがき」で述べている。自選を通らなかった作品を載せた事も、「書いてしまったものは仕方ない」との彼女のかつての言葉に、「許諾を得た気がした」と述べている。
 今回、僕が読んだのは、1962年に北海道新聞に発表された「秋の日に」より、1969年に「いずみ」に発表された「通らなければ」に至る、43編である。
 「五月の風は」では、1年を耐えしのんで花咲く草木に対して、「ちり紙のように使いすてた/わたしの一日一日は/薫風のなかにひらひらあらわれ/みっともなく照れている」と結んだ。
 「つながり」では、「翻然悟って私は人間の弱味かくさぬ/(2字アキ)生きた言葉をこそと/おもいさだめて 幾とせ経ぬる/あなたたちの子であり孫であるわたくしに/それは思いのほかの/難事業であるのです」と結んで、亡き母・祖母に語りかけるとともに、1つの決意表明である。
 今回終いの「通らなければ」では、勇気りんりんの子が、人を愛して憶病になり、「通らなければならないトンネルならば/さまざまな怖れを十分に味わいつくして行こう/いつか ほんとうの/勇気凛凛になれるかしら/子供のときとは まるで違った」と前向きに結ぶ。
ミカン5
フリー素材サイト「Pixabay」より、蜜柑の1枚。



今日は、タブレットより記事更新します。
それで写真はありません。
1昨年の夏に一人息子が、結婚したい娘さんと、帰省する と話が決まった時、僕は大慌てしました。
幸い話は進み、僕は子が結婚 する際のアドバイス本、3冊を買いました。
その中で、最も役立った本が表記の「子どもが結婚を決めたら親が読む本」です。
相手を初めて迎える 時、婚約式、結婚式まで、また子夫婦との関わり方まで載っています。
更に孫が出来た時の振る舞い方まで載っていて、いまだに手放せません。
日本文芸社、清水勝美・監修、2015年6刷。1200円+税。


 

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 総合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)2016年12月号を、短歌作品中心に読みおえる。
 本の到着は、先の11月19日の
記事(←リンクしてあり)、「歌誌12月号2冊」の内にアップした。
 「コスモス」関係では、巻頭20首に桑原正紀(くわはら・まさき、以下文中敬称略)「鯉(カープ)物語」が今年の広島カープ優勝とその歴史を詠んで、御同慶の至りである。
 特集「今年を象徴する百首」では、鈴木竹志が10首の選者となった。
 また吉川宏志・歌集「鳥の見しもの」の書評「『はるかなもの』を見るために」を小島なおが、時評「新しさとは何か」を福士りかが、作品評10月号「時代を映す鏡として」を木畑紀子が、それぞれ担当して大活躍である。
 栗木京子の高野公彦へのインタビュー「ぼくの細道うたの道」は、第7回に至った。
 僕が付箋を貼ったのは、次の1首。上田一成「渚」12首より。
サボテンの小さく咲きたる赤花をしばらく見守る火種のやうに
 「白檀」等の小花は、火種のようだったな、と思い返す。赤いサボテンの「紅玉」も、火種のようだった。

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 前川幸雄・鄭建・訳の田恵剛・小説集「孤独なバラ」(朋友書店、2016年3月・刊)より、3回め、最後の紹介をする。
 同・2回めの
記事(←リンクしてあり。おもに後日の読者のため)は、12月1日付けでアップした。
 「生存の権利」は、1986年・発表。
 癌で様々治療を受けて治らない男性と、有力者の息子に妊娠させられて去られた娘が、万里の長城の一画らしい所で、自殺しようとして偶然に出会う。
 その出会いと会話によって、男性は生の最後まで闘う事を、娘は将来を生きる事を、決意して決着となる。非リアルな、観念小説の色合いがある。
 「ハイヒールの靴を履いた若者」は、1987年・発表。本書で2ページの掌編である。
 お揃いのダスト・コート、ラッパズボン、ハイヒールの青年男女が、電車に乗ろうとして、娘は乱暴者に囲まれ、男性は電車からはみ出してしまう1景である。中国の新しい世代の風俗として、前川さんが衝撃を受けた1編である。


 結社歌誌「コスモス」2016年12月号より、「COSMOS集」を読みおえる。
 同・「その一集」特選欄は、1昨日、11月30日の
記事(←リンクしてあり。おもに後日の読者のため)にアップした。
 「COSMOS集」は、「その二集」と「あすなろ集」の特選欄であり、出詠10首より5首(稀に6首)が載る。
 今号では、「その二集」より12名(うち6首2名)、「あすなろ集」より30名(うち6首3名)の内訳である。
 それら二集では、歌歴が若く、年齢も若い方があり、新鮮な刺激を受ける。
 僕が付箋を貼ったのは、次の1首。「その二集」特選の、M・竜也さんの「海色」5首より。
階段で泣く女あり新宿の夜はますます湿度を増して
 雨模様の大都会で、行き場のない娘さんだろうか。それら説明を省いて、演歌から1歩を離れている。
ミカン4
フリー素材サイト「Pixabay」より、蜜柑の1枚。

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