風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

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2017年06月

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 前以って「ゆりの里公園」管理事務所へ電話し、花が盛りという昨日(6月15日)に、坂井市春江町にある「ゆりの里公園」へ車で訪れた。午前10時に出発。年1度の訪問だけれど、なんとか公園に辿り着いた。
 花は、莟の残るもの、満開、散りがたと、品種によって様々だった。
 上の写真は、黄弁赤縁(?)の花。

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 上の写真は、黄花の橙色がかった品種。
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 白色の花。清楚である。
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 黄花。この写真より、ブログタイトルの画像を作ったが、狙っていたものの、これまでの画像に比べて、優れているかどうか、わからない。
 黄色の地に黒色のタイトル字は、目立つけれども。ピントが中程以外は合っていず、ぼやけている。
 なお同園の公園の1部、建物の1部が、工事中のため、立ち入れない区画があり、狙っていたパノラマ写真のための写真は撮れなかった。
 僕は、露店の人形焼と自販機の缶コーヒーとで1服とし、帰路に就いた。途中にJAの店に寄り、正午前に帰宅した.
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 オマケの1枚をどうぞ。軒下の鉢物より、アマリリスが3輪咲いた。



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 角川書店「生方たつゑ全歌集」(1987年・再版)より、「灯よ海に」を読み了える。
 先行する歌集
「風化暦」は、今月8日の記事にアップした。
 歌集「灯よ海に」は、1976年、新星書房・刊。
 まず「鎮魂譜」の章の第1節「鎮魂 生方慶三への挽歌」で、一人娘の婿・生方慶三(癌で死去)への挽歌が詠われる。生方たつゑは、生方家を継ぐ者として、期待していたようである。
 本質とは逸れるが、娘・生方美智子のホームページ「サロン ド ウブカタ」には、「主婦として、子育てをしながら」の文があり、生方家の血脈は継がれている。
 「雪の窓に嘘のやうなる月そそぎ薄きかれひを焼く夕べなり」「放心の民の一人と生きてゐて嘘とも思ふ点(とぼ)す灯のもと」の歌があり、これまでの歌集にも嘘と見做す歌があった。現実に心理的に行き詰った時、「嘘のようだ」と逃避するのか。
 ともあれ彼女は老年を生き、さらに詠い続けてゆく。
 以下に7首を引く。
いく夜さもかかりて縫ひし帷子(かたびら)を今着するべしみ仏のため
泪ためて唐辛子きざむゆふぐれに顕つおもかげよ汝のおもかげ
(ひ)の舌のごときポピーを満たしめて終止符のなき楽譜をつづる
失ひやすきあはれは言はず夕潮が溶かしつつゐる虹に佇たむか
人恋ひて野に招(よ)びたりし歌よみてまぶしよ明るすぎる秋の日
賽の河原といふ谷をきて戒(いましめ)す生きて地獄の酸ふみながら
パン酵母こねつつ出口なき思惟をもちつつ吾は倦むことなきか
  注:引用の中に、正字を新字に替えた所があります。
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写真ACより、「お花屋さん」のイラスト1枚。



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 妻に直腸癌が見つかって、S病院で手術を受ける事になり、入院前の5月26日~手術日の5月31日まで、アメブロで「妻の直腸がん闘病記」と題して、記事をアップしました。
 4時間半の手術後、妻はICUに入りましたが、経過は良く、翌日には元の病室(安い個室)に戻りました。
 その日を含め、2日に1回ずつ見舞いに行き、知人・親戚の見舞いも受けました。
 妻の癌は、ステージ1、患部の直径2センチ弱で、根治率も高い、との医師の言葉でした。
 僕は家で一人暮しとなり、毎朝の炊飯準備、2日に1回の洗濯、3日に1回の食料買い出しをしました。
 妻とは、スマホでも連絡を取り合っていました。
 6月9日(金曜日)に電話があり、12日(月曜日)に退院、との連絡でした。曜日の都合もあったのでしょうが、15日間の入院でした。
 入院中には、アメブロの読者の方、人気ブログランキングのブログサークルの方より、お励ましのコメントを頂き、大きな力になりました。ありがとうございます。
 今日の夕食に、僕が買ってあった鯛の刺身を分け合って(妻は制限中なので少し)食べ、お祝いとしました。
 妻は午後から、買い物等のため、さっそく車で出掛けました。
 妻は明日1日、職場の都合で(妻に確認してほしい案件があり)出勤のあと、今週一杯は家で休養の予定です。
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 妻の買い物に苺をリクエストした所、本当の旬の苺は店になく、桜桃(サクランボ、山形県・産)を買って来てくれました。


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 BRILLIANT CLASSICS版の廉価版「ヴィヴァルディ作品集」(全66CD)より、8回目、37枚目の紹介をする。
 
同・7回目、33枚目の紹介は、今年3月14日の記事にアップした。
 ヴィヴァルディ(1678年~1741年)は、イタリア出身、バロック期の作曲家である。
 作品集37枚目(写真は紙ジャケットの表)は、弦楽のための協奏曲と題され、6曲が収められている。
 Wikipediaに拠ると、2曲が弦楽のための協奏曲、2曲がヴァイオリン協奏曲、それに2つのヴァイオリンのための協奏曲、2つのヴァイオリンとチェロのための協奏曲、となっている。
 日本人のせいか、短調の曲が力強くももの悲しくもあり、しみじみとする。
 いきなり躍り出る曲想の曲もある。華麗に、静かに、曲調が移りもする。
 演奏、録音に、至極は求めがたいだろう事は、クラシック初心者の僕にやむを得ない。
 AmazonのPrime MusicをBGMに聴く事が多いが、パソコンのWindows Media Playerの調子が直ったので、このCD作品集も聴いてみよう、と思う。


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 吟遊社「春山行夫詩集」(1990年・刊)より、第5詩集「鳥類学」を読み了える。
 第4詩集
「花花」の紹介は、今月7日の記事にアップした。
 詩集「鳥類学」は、1940年、山雅堂・刊。「現代詩人全集」第4巻に所収。
 「一隅にて」の「チュウリップの植つた/小径をぐるぐるまはり/スミレ色のスウエタアを/一マイルもとばす/石造の噴水に/薔薇のアアチも咲きました/…」は、喧伝される都市モダニズムとして、幼く貧しい。
 「旅行記」の「町は一本のガラス管で/犬と蠅が往来する/酒屋が果物を並べている/貸馬車屋がホテルで/質屋が酒場だ/…」は、世の混乱を背景としたダダイズムだろう。
 最終章の名詞の羅列など、思考力の低下か。
 ともあれ、平和的繁栄を願い、危機への不安としての、戦前モダニズムの、最後の抵抗だっただろう。1941年12月、太平洋戦争が始まった。
 このあと春山行夫の詩集は、刊行されていない。モダニズムの無力さを思い知らされての、彼のけじめだろう。
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写真ACより、「お花屋さん」のイラスト1枚。



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 庭で夏の花、キョウチクトウの白花が咲き始めた。
 左上の写真が、群れて咲いているところ。右上は近い花を接写した。
 庭には他に、黄花、赤花、ピンク花のキョウチクトウの株があり、計4株である。
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 庭のサツキの残り花である。
 5月30日の記事、
「サツキと花ザクロ」にアップした花と、同種類かも知れないが、花弁がやや細いようで違う種類かも知れない。
 季節外れの花として、紹介する。



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 福井県俳句作家協会の年刊句集「福井県 第55集」(2017年3月・刊)より、9回目、最後の紹介をする。
 
同・(8)は、今月6日の記事にアップした。
 今回に僕が読んだのは、敦賀地区(敦賀市)の16名、若狭東地区(三方郡、三方上中郡)の19名、若狭西地区(小浜市、おおい町、高浜町)の9名、計44名の440句である。
 若狭地区には風土的に京都府の影響があり、古くからの文化(社寺、民俗、等)があり、もっと俳句が盛んかと僕は思っていた。
 これまでの「作品集」のページのあと、俳句大会等・受賞者1覧、協会各支部・現況、名前順・索引、編集後記・等があるが、ここでは紹介をしない。各地区俳句会の多さと活動力には驚く。
 以下に3句を引く。
 N・一雄さんの「子猫」10句より。
菊酒やさてのどぐろの一夜干し
 K・幸子さんの「煉瓦館」10句より。
花嫁の母のオカリナ聴く五月
 I・達さんの「沢庵」10句より。
細き身の手足大きく耕せり

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写真ACより、「お花屋さん」のイラスト1枚。


 
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