福井県俳句作家協会の年刊句集「福井県 第55集」(2017年3月・刊)より、7回目の紹介をする。
 
同・(6)は、先の5月28日の記事にアップした。
 今回は、159ページ~172ページの14ページ、28名の280句を読み了える。
 鯖丹地区(鯖江市、越前町、池田長)のすべてである。ただし出稿者は、鯖江市在住者のみである。
 ここでも女性優勢ながら、他の地区に比べて、男性が多いようだ。
 俳句の、のどやかさ・優美さ(これは私見)は、現代では女性に向いているのかも知れない。女性に余暇が多くなったからという、古い考えでは律しきれない。
 以下に3句を引く。
 S・冨美さんの「花藻」10句より。
一人佳し一人は淋し四日かな
 H・縫子さんの「夏帽子」10句より。
夕月夜安らぎを得てひとり言
 K・遊子(ゆうし)さんの「蝸牛」10句より。
不器用なままに生き抜き蝸牛
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写真ACより、フラワーアレンジメントの1枚。