風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

 このブログを運営している新サスケ(ハンドル名)が、この10月17日付けで、AmazonのKindle本、第4詩集「詩集 日々のソネット」(縦書き)を発行しました。著者名は、柴田哲夫(僕のペンネームの1つ)です。
 再任用・リタイア前後の、庶民の日々の悲喜哀歓を綴った4章48編と、巻末に哲学風小連作・2章7編を収めます。
 Amazonの「Kindleストア」カテゴリーで、「柴田哲夫 詩集 日々のソネット」と入力して検索してくだされば、即で見つけられます。
 また、ブログの右サイドバーの上部、アクセスカウンターの下に、Amazonアソシエイトのリンク画像「あなたへ詩集をAmazonで」を貼りましたので、画像をクリックしてくだされば、購入サイトへ飛びます。
 kindle版で540円(税込み)、kindle unlimited版も発行しています。よろしくご購入をお願い致します。

2017年08月

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 先日にAmazonのあるマーケットプレイスへ注文した、佐田公子・歌集「さくら逆巻く」が、8月10日に届いた。
 極く安い本だったので、自己評価・良ながら、傷んだ本かと思っていたが、帯・カバー・本文も良い、サプライズ級の本だった。
 2011年9月、角川書店・刊。佐田公子さんは、短歌結社「覇王樹」代表の佐田毅氏の夫人であり、事務局を担当している。
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 Amazonに予約してあった、綜合歌誌「歌壇」2017年9月号が、お盆進行で常より早く、8月11日に届いた。
 僕は綜合歌誌で、これ1種のみを取っている。
 いずれも読み了えたなら、ここで紹介したい。


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 今月2日の記事「ムクゲ2種」に続き、庭のムクゲ2種とそれに空蝉の写真をアップする。
 上の写真は、赤紫色の1重である。
 株は大きいのだが、花は今のところ少ししか咲いていない。
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 上の写真は、白の八重咲き(千重咲き?獅子咲き?バイラス病?)である。
 背の高い木になって、花の写真を撮りにくくなった。
 他にも、自然交配した実生生えの木が3つかあるので、開花したなら、紹介したい。
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 しまいに空蝉(うつせみ)の写真をアップする。蝉が羽化したあとの、抜け殻である。
 写真は、勝手口近くの、コンクリ台のものである。
 前足を上端に掛け、あとの足をコンクリの凸凹に掛けている。
 意外と小さい。風雨に当たって、小さくなったのかも知れない。
 都会の人には、図鑑以外には珍しいだろうと、アップしてみた。



 河出書房「ドストエーフスキイ全集」(米川正夫・個人全訳)第2巻(1956年・刊)より、短編小説「九通の手紙に盛られた小説」を読み了える。
 先行する
短編小説「プロハルチン氏」は、今月4日の記事にアップした。
 7通の往復書簡と、それぞれの妻の手紙、2通より成る。
 書簡体小説らしく、いきなりトラブルめいた書簡で始まり、2人のいかさまカルタ師が1人の田舎領主の青年から、お金を巻き上げていたが、1人が金を独占して姿をくらましている事がわかる。
 しかし、2人に暴露された妻たちの手紙に拠って、2人の妻とも青年と密通していた事が明らかになる。このどんでん返しは、さほど面白くない。
 兄への手紙で、ドストエフスキーがお金が無くてネクラーソフの所へ寄った時、この小説のアイデアが浮かび、さっそく1晩で書き上げたと、伝えている。ドストエフスキーには自負があったようだが、当時の評論家・ベリンスキーも否定的だった。解説には他に、ゴーゴリ、ツルゲーネフの名前が出て来て、19世紀ロシア文学の隆盛を知る。
 短編小説は読みやすく、長大な小説で知られるドストエフスキーに、これら短編がある事は好ましい。
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写真ACより、「お花屋さん」のイラスト1枚。



 角川書店「増補 現代俳句大系」第12巻(1982年・刊)より、4番めの句集、右城暮石「声と声」を読み了える。
 今月3日の記事、
萩原麦草「麦嵐」に継ぐ。
 原著は、1959年、近藤書店・刊。山口誓子・序、496句、後記を収める。
 右城暮石(うしろ・ぼせき、1899年~1995年)は、仕事面では1954年、関西電力配電局長で定年を迎えており、順調だったようだ。
 俳句は松瀬青々・主宰「倦鳥」より始まり、戦後に沢木欣一・編集発行の「風」を経て、1949年に山口誓子・主宰の「天狼」に加わった。1956年、「運河」主宰となる。
 「声と声」の序文で山口誓子は暮石を、「倦鳥」を台木とし「天狼」を接いだ、接木作家だと述べている。沢木欣一は「作品解説」で、「俳句という窓を通して、対象の不条理を問い続けているのである。」と述べる。
 1925年~1959年の作品を、10の年次に分けて収め、人事を吟じて優れていると思われる。
 以下に5句を引く。
水かけて道の夜寒に紅葉売る
一筋の縄にて冬の子等遊ぶ
妻が呼ぶ声夕焼の中につよし
浮かぬ顔しつゝ氷室に働けり
甘藷を掘り運ぶラジオを鳴らしづめ
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写真ACより、「お花屋さん」のイラスト1枚。




 

 沖積舎「梅崎春生全集」第2巻(1984年・刊)より、8回目の紹介をする。
 
同・(7)は、今年5月23日の記事にアップした。
 今回に僕が読んだのは、「猫男」、「傾斜」、「一時期」の、3短篇小説である。
 いずれも1948年(昭和23年、敗戦後3年目)の初出である。戦後だが、僕の誕生の前だと思うと、不思議な気がする。
 「猫男」は、口からは出まかせの嘘も言い、偽りの行ないもして、社会の底辺を渡る中年男を描く。どの社会にも、一人はいるタイプの人物で、その卑怯さを作者は注視している。
 「傾斜」は、クリスチャンで闇屋の鬼頭鳥子、娘の花子、太郎の家に間借りする事になった「彼」が、気づくと部屋は馬小屋と隣り合っていた、という話だ。鳥子の矛盾(?)、花子の顔の火傷、子供ながら博打をする太郎、「彼」の戦時体験など、混乱の残る世界を描いている。
 「一時期」は、戦中の役所で、若手ばかりの仲間が、日中から隠れて博打をしたり、飲み屋に行列したりする話である。設定は梅崎春生と合うので、幾らかは事実だったかも知れない。彼らには徴兵、更には敗戦まで、予感されていたのかも知れない。
 第2巻で残るのは、あと4短編小説である。読み了えたなら、ここで紹介したい。
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写真ACより、「お花屋さん」のイラスト1枚。


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