風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

 このブログを運営している新サスケは、2017年10月17日付けでのAmazonのKindle本、第4詩集「詩集 日々のソネット」(縦書き)の発行に続き、第5詩集「改訂版 ソネット詩集 光る波」(縦書き)を、2018年5月31日、Kindleストアにて発行しました。著者名は、柴田哲夫(僕のペンネームの1つ)です。
 2011年10月1日・刊の紙本「ソネット詩集 光る波」に、数十ヶ所の加筆をし、編集しました。
 販売ページは、Amazonの「Kindleストア」カテゴリーで、「柴田哲夫 ソネット 光る波」と入力して検索してくだされば、即で見つけられます。右サイドバーのバナーよりも着けます。
 kindle版で540円(税込み)、kindle unlimited版も発行しています。

2018年03月

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 BRILLIANT CLASSICS版の廉価版「ヴィヴァルディ作品集」(全66CD)より、11回目、63枚目の紹介をする。写真は、紙ジャケットの表である。
 先の
10回目は、昨年9月11日、51枚目だった。
 前回より12枚目かというと、そうではなくて、オペラ3題6枚を飛ばした。CDなので、場面がわからない、言葉がわからない、でタモリではないがオペラは苦手である。
 今回の「ソプラノのためのカンタータⅡ」は、ソプラノの甘い声が、時にファルセット(?)になって、美しい6曲である。総54分余。
 カンタータは宗教楽かと思っていた。広辞苑に拠ると、「器楽伴奏による声楽曲」で、教会カンタータと世俗カンタータがある、との事。
 今回の邦題「哀れなわが心」、「お前の心はよくわかる」、「夜も更けて」などに拠ると、世俗カンタータらしい。
 ソプラノ歌手は2人で、区別がつかなかったが、共に美声である。
 次の紹介は、最後、66枚目にしたい。


声、あるいは音のような
 岸原さや・歌集「声、あるいは音のような」kindle unlimited版を、タブレットで読み了える。
 入手は、先の2月22日の記事、
「歌集2冊をダウンロード」の、初めにアップした。
 歌集の諸版の刊行年次、価格などは、その記事を参照してください。また以前の同・「100首選」の感想へも遡り得る。
概要
 岸原さや(きしはら・さや)は、静岡県・生まれ、東京都・在住。2007年、結社「未来」に参加、加藤治郎に師事。
 ブログ
「さやかな岸辺」を運営する。ツイッターでも盛んに発信している。
 この歌集には、284首、加藤治郎の解説「薄闇に」、著者・あとがきを収める。
感想
 彼女は母の自死、失恋など、辛い経験を重ねたようだ。神経症的にまでなりながら、短歌の力、キリスト教の信仰などに支えられ、生きているようだ。
 加藤治郎の解説に、「そこは、眠りと死が混じり合っている」、「苦しみを言い放つところから始めれば良い。」と述べている。僕は同人歌誌に参加して救いを感じ始め、結社歌誌に加わって救いを確信した。苦しみを発表することは、ほとんど無かったが。短歌には、神も魔人も居る。
 僕は科白でも呟きでもなく、傍白(演劇で、共演者には聞こえない設定で、観客に聞かせる科白)の、詩歌でありたいと願っていた。悪い時代の今は、未来に残す呟きだ。
 引用の5首目の「のろのろと」は、怠けているのでも、能力がないのでも無く、安全第一で全力で作業し続けていると、現場出身の僕にはわかる。7首目は、対句に惹かれたのだが、今となってみると、オブラートもビブラートもない歌を詠むから、という宣言に聞こえる。
引用

 以下に7首を引く。
かなしみがかなしくなくてくるしみもくるしくなくて熱だけのある
なぜだろういつか忘れていくことを小さな脳に刻もうとする
もう好きにさせてもらおう、くだらない。そんな言葉を叫び出しそう
死ぬことと生きてることの境いめが目にしみる夜は横向きに寝る
幾何的な巨大キリンのクレーン車が建材を吊るのろのろと今日も
花の名を呼び出すように寝台でひらくカラーの鉱物図鑑
オブラートに包みましょうか。ビブラートを響かせますか。いいえどちらも




角川「短歌」3月号
 先の2月28日の記事で、ダウンロード購入を報せた、角川「短歌」2018年3月号(kindle版)を、ほぼ読み了える。
 同時にダウンロードした、「角川ソフィア文庫 解説目録2017」も読み了え、気になる本はあったが、買わなければ、という本はなかった。
概要
 2月24日・刊。724円(紙本版:930円)。投稿券なし。
 角川文化振興財団・発行、(株)KADOKAWA・発売。237ページ。
特集 出会いと別れ
 僕は師に恵まれない定めのようだ。小学5年生の頃、学問に(というか知的世界に)目覚めさてくれたY先生、同人歌誌にいさせてくれたT・尚計さん以外には。
 結社誌「コスモス」に24年余、属したけれども、宮柊二氏に感動した訳でなく、大きな結社、でも「アララギ」は1首2行書きだから、「コスモス」に入会した丈だった。初めに気に掛けてくれた伊藤麟氏も、すぐに亡くなられた。
 支部歌会は辛い場で、仕事と同じ面従腹背を通した。
 特集の「出会いと別れ」は、時期的なものだが、どんな裏があるかわからない、という感じだ。とくに見開き2ページでは。
作品
 巻頭28首、巻頭10首、作品12首、作品7首、と見事にピラミッド型になっている。
 綜合歌誌トップの安穏に浸っていると、転落の場合があるかも知れない。
 批判的な事ばかりを書くつもりは無かった。作品からは充分に栄養をもらっているので、その事は明記しておく。
引用
 転載は厳禁されているので、百瀬かつみさんの「レジメ用紙」10首より、下の句のみを1首。
・・・あと幾春の二人にあらむ
 老夫婦が冬を越え、春を迎えて、しばらくの生への猶予を得た、侘しく深い喜びを、表わし得ている。



kindle読書術
 Kindle本の読み方の、基本でよく判らない所があるので、先日、「本好きのためのAmazon Kindle読書術」をkindle unlimited版(追加金:無料、kindle版:280円)でタブレットにダウンロードし、読み了えた。
 1月6日の記事
「3冊をダウンロード」で報せた3冊の内、初めの「Kindle Unlimitedの読み方、使い方」も、記事アップしなかったけれども、判りやすく有用だった。
概要
 和田稔・著、金風社・刊。2017年5月・第1版、同6月・第2版、同7月・第3版と、進歩の速い世界で、補って行っている。
感想
 予想していたよりも、本が長い。それだけ新しい事、応用について書いてある。僕が知りたかったのは、ハイライト、ブックマーク(栞)、検索等の初歩的な機能と扱い方だったけれども、それらは詳しく述べられていない(たとえばハイライトの消し方など)。
 アウトプット(ブログ、文章等への)に力が入っていて、それらはEvernote等のアプリの紹介や連携のし方が詳しく述べられている。
 僕の読書は、文学作品を受容し、心の安定と詩歌の創作に活かす事が目標で、ブログが目的でも、批評が目的でもない。その点からは残念だった。
 なおオーディオブックサービス(読み上げ機能)への着目、読書(というより蔵書)の概念が変わるであろう予測は、Kindle本等の電子書籍の未来を見詰めているようだ。


 角川書店「増補 現代俳句大系」第13巻(1980年・刊)より、6番目の句集、三橋敏雄「まぼろしの鱶」を読み了える。
 先行する句集、
山田みづえ「忘」は、先の2月21日の記事にアップした。
概要
 原著は、1966年、俳句評論社・刊。321句、著者・後記を収める。
 三橋敏雄(みつはし・としお、1920年~2001年)は、1937年~の同人誌「風」、京大俳句で活躍するも弾圧に拠り、1941年よりグループで古典研究に入る。1943年・従軍。
 戦後、練習船・事務局長等として長く船上勤務、1948年より作句再開、「断崖」、「天狼」等に拠る。晩年まで無季俳句の可能性を問い続けた。
感想
 旧作も収めるが、作句再開後の俳句が多いようだ。練習船の船上生活は、海の放浪者だろう。復員船、戦没者遺骨収集、シベリア抑留者引揚げ、等に関わる。
 それでも、落ち武者のごとく(僕の第4詩集「詩集 日々のソネット」に収めた「落ち武者」のように)、田舎に定住者として賤職を全うした者とは、感覚が違う。妻と離別し、娘二人を親に預けた生活感情も。
引用

 以下に地上での作より5句を引く。
いつせいに柱の燃ゆる都かな
凍る夜へ没しゆく貨車引張られ
霜咲かせ戦屍のやうな行倒れ
咆え牛に山彦戻る春あかつき
釘買つて出る百貨店西東忌
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写真ACより、「おもてなし」のイラスト1枚。


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 つかさんのツイートを、佐佐木頼綱さんがフェイスブックでシェアしていて、短歌のネットプリントの発行を知った。3月6日午後3時頃、近くのローソンで取り出した。
 ネットプリントは、今年1月29日の記事にアップした「else 短歌連作交換」以来である。
概要
 題名「ゆふぎり(夕霧)」、セブンイレブン以外のコンビニでは、3月9日14時まで、ユーザー番号は8HM4FTYYNE。
 白黒、A4判、両面印刷、2枚、80円。
 大塚亜紀さんが企画・編集。1979年生まれの6人の歌人の協力で、一人7首(題名なし、自己紹介あり)の42首の作品集となった。
感想
 結社の枠をはみ出し、綜合歌誌の依頼を待たず、こうして短歌作品の発表の場を持てる事は、ITの成熟の1環だろうか。
 露悪的な人、子育て中の女性、敬虔な人、同年生まれといっても、性格は様ざまである。
 しかしバブル期に育ち、就職氷河期を越えた、性格的に危機的なものが共通しているように思える。今の世を生きる者の、共通点か? 仕事をリタイアした僕には、よく判らないけれども。
引用

 参加者名と1首を、掲載順に引く。
 尼崎武
きみが死んで悲しむ人はいるけれどほっとする人ならもっといる
 山本夏子
風船のように無口になる娘そんなにがんばらなくてもいいよ
 本条恵
「銀のさら」のチラシを前に夢想する「鬱」一人前「愛」三人前
 大塚亜紀
がんばるなとか言わないで がんばるをやめたら目玉焼きも焼けない
 工藤吉生
無愛想だった郵便局員が今日はにこやか。その理由とは?
 佐佐木頼綱
日本語は違ふ気がしてアリゾナの鹿の骸にただ手を合はす



 今日午後は、ファミリーマートでの発送が1通あり、そのあと〇〇表彰を受けた実兄へ、お祝いのコチョウランを花屋で買って届け、兄嫁を含めてしばし歓談。
 その後はランキングの作業などをして、夕食となりました。
 勤めより帰宅した妻の無言の圧力があり、所得税確定申告の下書きを始めて、先ほど仕上がりました。火災保険の満期がありましたので、4万余円の納付の予定です。
 ただいま23時ですが、明日公開の記事を書く気力がありません。
 それで、
昨年12月27日に続いて(途中でドタキャン的に休んでいますが)、正式な記事更新はお休みと致します。
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写真ACの「ゲームキャラクター」より、王子様のイラスト1枚。


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