風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

 このブログを運営している新サスケが、2017年10月17日付けで、AmazonのKindle本、第4詩集「詩集 日々のソネット」(縦書き)を発行しました。著者名は、柴田哲夫(僕のペンネームの1つ)です。
 再任用・リタイア前後の、庶民の日々の悲喜哀歓を綴った4章48編と、巻末に哲学風小連作・2章7編を収めます。
 Amazonの「Kindleストア」カテゴリーで、「柴田哲夫 詩集 日々のソネット」と入力して検索してくだされば、即で見つけられます。
 また、ブログの右サイドバーの上部、アクセスカウンターの下に、Amazonアソシエイトのリンク画像「あなたへ詩集をAmazonで」を貼りましたので、画像をクリックしてくだされば、購入サイトへ飛びます。
 kindle版で540円(税込み)、kindle unlimited版も発行しています。よろしくご購入をお願い致します。

2018年03月

あまねそう「2月31日の空」
 今月1日の記事「入手した2冊」の、後のほうでダウンロードを報せた、あまねそう・歌集「2月31日の空」kindle unlimited版を、タブレットで読み了える。
概要
 2013年3月17日・刊。kindle版:250円。kindle unlimited版:追加金無料。
 初め題名に因み、3月3日までのunlimited版・発行のように書いてあったが、現在もunlimited版がAmazon上で販売されている。
 著者は、1976年・生まれ、中学校教諭を経て、研究所勤務(臨床発達心理士)。
 歌人集団「かばん」会員。
感想
 2013年にkindle版のみの歌集を自力で出版するには、多大な勇気と技術が必要だったと、僕は思う。
 201首、あとがき、著者略歴を収める。
 著者と内に併走するように感じて来た少年が、第1子の誕生後に消え、新たな作品を生めるように感じ、区切りとして「第一歌集を青春歌集として出版する事にした。」
引用

 以下に7首を引く。
 ハイライト機能があるので、気になる短歌にハイライトをし、ノートでそれを参照すれば良い。
てつぼうに手のとどかない子のために広がっている青空がある
「ヘーゲルは分からないけど」(他の事は知ってますよ)という含みあり
睨まれているほうがいい教員がつくり笑顔で近づいてくる
白色に濃さのあること思いつつ牛乳を飲む雨の降る朝
ゆうらりとうたたねをして過ごす午後インターフォンを鳴らすペリカン
人類の得てきたどんな権利より優先されるおばちゃんのチャリ
旅行用歯みがきの味やや甘くたぶんうちより水が冷たい


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 BRILLIANT CLASSICS版の廉価版「ヴィヴァルディ作品集」(全66CD)より、11回目、63枚目の紹介をする。写真は、紙ジャケットの表である。
 先の
10回目は、昨年9月11日、51枚目だった。
 前回より12枚目かというと、そうではなくて、オペラ3題6枚を飛ばした。CDなので、場面がわからない、言葉がわからない、でタモリではないがオペラは苦手である。
 今回の「ソプラノのためのカンタータⅡ」は、ソプラノの甘い声が、時にファルセット(?)になって、美しい6曲である。総54分余。
 カンタータは宗教楽かと思っていた。広辞苑に拠ると、「器楽伴奏による声楽曲」で、教会カンタータと世俗カンタータがある、との事。
 今回の邦題「哀れなわが心」、「お前の心はよくわかる」、「夜も更けて」などに拠ると、世俗カンタータらしい。
 ソプラノ歌手は2人で、区別がつかなかったが、共に美声である。
 次の紹介は、最後、66枚目にしたい。


声、あるいは音のような
 岸原さや・歌集「声、あるいは音のような」kindle unlimited版を、タブレットで読み了える。
 入手は、先の2月22日の記事、
「歌集2冊をダウンロード」の、初めにアップした。
 歌集の諸版の刊行年次、価格などは、その記事を参照してください。また以前の同・「100首選」の感想へも遡り得る。
概要
 岸原さや(きしはら・さや)は、静岡県・生まれ、東京都・在住。2007年、結社「未来」に参加、加藤治郎に師事。
 ブログ
「さやかな岸辺」を運営する。ツイッターでも盛んに発信している。
 この歌集には、284首、加藤治郎の解説「薄闇に」、著者・あとがきを収める。
感想
 彼女は母の自死、失恋など、辛い経験を重ねたようだ。神経症的にまでなりながら、短歌の力、キリスト教の信仰などに支えられ、生きているようだ。
 加藤治郎の解説に、「そこは、眠りと死が混じり合っている」、「苦しみを言い放つところから始めれば良い。」と述べている。僕は同人歌誌に参加して救いを感じ始め、結社歌誌に加わって救いを確信した。苦しみを発表することは、ほとんど無かったが。短歌には、神も魔人も居る。
 僕は科白でも呟きでもなく、傍白(演劇で、共演者には聞こえない設定で、観客に聞かせる科白)の、詩歌でありたいと願っていた。悪い時代の今は、未来に残す呟きだ。
 引用の5首目の「のろのろと」は、怠けているのでも、能力がないのでも無く、安全第一で全力で作業し続けていると、現場出身の僕にはわかる。7首目は、対句に惹かれたのだが、今となってみると、オブラートもビブラートもない歌を詠むから、という宣言に聞こえる。
引用

 以下に7首を引く。
かなしみがかなしくなくてくるしみもくるしくなくて熱だけのある
なぜだろういつか忘れていくことを小さな脳に刻もうとする
もう好きにさせてもらおう、くだらない。そんな言葉を叫び出しそう
死ぬことと生きてることの境いめが目にしみる夜は横向きに寝る
幾何的な巨大キリンのクレーン車が建材を吊るのろのろと今日も
花の名を呼び出すように寝台でひらくカラーの鉱物図鑑
オブラートに包みましょうか。ビブラートを響かせますか。いいえどちらも




角川「短歌」3月号
 先の2月28日の記事で、ダウンロード購入を報せた、角川「短歌」2018年3月号(kindle版)を、ほぼ読み了える。
 同時にダウンロードした、「角川ソフィア文庫 解説目録2017」も読み了え、気になる本はあったが、買わなければ、という本はなかった。
概要
 2月24日・刊。724円(紙本版:930円)。投稿券なし。
 角川文化振興財団・発行、(株)KADOKAWA・発売。237ページ。
特集 出会いと別れ
 僕は師に恵まれない定めのようだ。小学5年生の頃、学問に(というか知的世界に)目覚めさてくれたY先生、同人歌誌にいさせてくれたT・尚計さん以外には。
 結社誌「コスモス」に24年余、属したけれども、宮柊二氏に感動した訳でなく、大きな結社、でも「アララギ」は1首2行書きだから、「コスモス」に入会した丈だった。初めに気に掛けてくれた伊藤麟氏も、すぐに亡くなられた。
 支部歌会は辛い場で、仕事と同じ面従腹背を通した。
 特集の「出会いと別れ」は、時期的なものだが、どんな裏があるかわからない、という感じだ。とくに見開き2ページでは。
作品
 巻頭28首、巻頭10首、作品12首、作品7首、と見事にピラミッド型になっている。
 綜合歌誌トップの安穏に浸っていると、転落の場合があるかも知れない。
 批判的な事ばかりを書くつもりは無かった。作品からは充分に栄養をもらっているので、その事は明記しておく。
引用
 転載は厳禁されているので、百瀬かつみさんの「レジメ用紙」10首より、下の句のみを1首。
・・・あと幾春の二人にあらむ
 老夫婦が冬を越え、春を迎えて、しばらくの生への猶予を得た、侘しく深い喜びを、表わし得ている。



kindle読書術
 Kindle本の読み方の、基本でよく判らない所があるので、先日、「本好きのためのAmazon Kindle読書術」をkindle unlimited版(追加金:無料、kindle版:280円)でタブレットにダウンロードし、読み了えた。
 1月6日の記事
「3冊をダウンロード」で報せた3冊の内、初めの「Kindle Unlimitedの読み方、使い方」も、記事アップしなかったけれども、判りやすく有用だった。
概要
 和田稔・著、金風社・刊。2017年5月・第1版、同6月・第2版、同7月・第3版と、進歩の速い世界で、補って行っている。
感想
 予想していたよりも、本が長い。それだけ新しい事、応用について書いてある。僕が知りたかったのは、ハイライト、ブックマーク(栞)、検索等の初歩的な機能と扱い方だったけれども、それらは詳しく述べられていない(たとえばハイライトの消し方など)。
 アウトプット(ブログ、文章等への)に力が入っていて、それらはEvernote等のアプリの紹介や連携のし方が詳しく述べられている。
 僕の読書は、文学作品を受容し、心の安定と詩歌の創作に活かす事が目標で、ブログが目的でも、批評が目的でもない。その点からは残念だった。
 なおオーディオブックサービス(読み上げ機能)への着目、読書(というより蔵書)の概念が変わるであろう予測は、Kindle本等の電子書籍の未来を見詰めているようだ。


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