風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

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2018年10月

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 今月16日に「Wi‐Fi化を待つ」の記事をアップし、タブレットとスマホのWi‐Fi化の予定を伝えた。
 10月18日、予告通りに確認の電話が入った。
 予定通り、10月20日午前9時に、ネットトータルサポートの指定業者らしい40歳くらいの男性が訪れた。確認のあと、用意したルーターと、スマホ2台、タブレット2台を渡し、Wi‐Fi化してもらった。作業は30分くらいで済んでしまった。
 設定情報シートをルーターの脇に貼り、説明を受けて、了いである。
 写真は、左が旧来のモデムで、今回も接続して使えた。中がI‐O DATAのルーターである。右端は関係なく、ガス漏れ検知器の通報機である。

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 上の写真の左が、契約の切れていたタブレット旧・機である。Wi‐Fi化で生き返った。
 中がこれまでも使っているタブレットである。右端が僕のスマホである。2階の部屋でも使えるようだ。
 これに妻のスマホを合わせて、4台をWi‐Fi化してもらった。家うちのルーターから電波が届かなくなると、自然に電波塔からの電波受信に切り替わるとの事で、安心である。

 午後、町内秋祭りの準備を1時間で抜け出し、ドコモ某店へ向かった。スマホと旧いタブレットに、軽い異常があったので、それを直してもらい、ついでに新タブレットの契約を切る(Wi‐Fi化の最大目的)事をしようと思ったのである。
 店内は混んでいるようだったが、ベテラン店員さんが丁寧に説明し確認を取りながら、対応してくれた。
 これからもお世話になるだろう。
 写真に、光が映り込んで、みっともないのは、ご容赦を乞う。



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タルト・タタンと炭酸水
 竹内亮・歌集「タルト・タタンと炭酸水」kindle unlimited版を、タブレットで読み了える。
 入手は、10月16日の記事、
入手した3冊(3)の初めにアップした。
概要
 各版の発刊日と価格は、上のリンクに記載したので、ご覧ください。
 竹内亮(たけうち・りょう)は1973年・生。東大法科大学院・修了。弁護士。
 223首、東直子・解説「命の色彩」、著者「あとがき」を収める。
感想
 静謐で透明な歌境は、今に珍しく、優れた特色である。
 明らかにフィクションとわかる歌がある。嘘を書くなら、嘘を現実っぽく思わせるか、現実を嘘っぽく思わせるかだが、この歌集では中途半端である。
 特色は翻って、生活と創作への反発・嫌悪が足りない感じがする。どのグループ(結社、同人誌)にも属さないからだろうか。
 今も健全に生活し、健詠している事を願う。
引用

 以下に7首を引く。
カーディガンの少女の横で少年は片足立ちで靴はき直す
雲が白い夏の初めの風の朝きみ柔かな瞼を開く
キッチンで知らない歌を口ずさみ君は螺旋のパスタを茹でる
長考の将棋のような間があって「それ、私も聞いたことある」
ひまわりの種を千粒買いました近所の道にそっとまきます
玄関のインターホンを押した後はにかみながら視線を下げる
絵の裏の最初のページ箴言は雲の小さい空に溶けゆく




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 今日2回目の記事更新です。
 県内にお住まいの詩人・青山雨子さんが、10月17日(水曜日)に、郵送で詩集「冷麺」を贈ってくださった。
 2017年9月8日の記事
「届いた2冊」で紹介した、「東京ベースボール」に次ぐ、第8詩集である。
 生活の中にシュールな場面を登場させた、特異な作品を描き続けて来た。この詩集には、変化もあるようだ。
 思潮社「現代詩年鑑」でも紹介された実力のある詩人だ。
 出版社「日野川図書」を経営し、則武三雄・選詩集を出版した彼女が、どのような変貌を遂げたか、楽しみである。
 読み了えたなら、ここで紹介したい。
 なお彼女は、僕が編集役をしていた同人詩誌「群青」(2016年、第34号で終刊)の同人として活躍した。


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 10月18日(木曜日)の午前、事情により通常とは1時間遅れの10時半より、メンバー3人が喫茶店に集まって、短歌研究会A第49回を持った。同・第48回は、先の9月19日の記事にアップした。
 3人とも定刻前に集まり、本の貸し借り返却のあと、注文品の来る前に、お互いの詠草の検討に入った。
Mさんの9首より。
 3首目の「今年また曼珠沙華咲く頃となり幾人逝きし寂し身めぐり」を、「今年また曼珠沙華咲く頃となる幾人逝きて寂し身めぐり」にするよう、2人が奨めた。
 4首目の下句「鵯の濁声不意に鳴き出づ」を倒置して、「不意に鳴き出づる鵯の濁声」にするよう、Tさんが奨めた。
 9首目の「夕餉には秋刀魚を焼かむと庭に出で青き蜜柑を爪立ちて摘む」を、「夕餉には秋刀魚を焼かむ庭に出で青き蜜柑を爪立ちて採る」にするよう、2人が奨めた。
Tさんの8首より。
 2首目の上・中句「雑言に盛り上がりて帰るさの」を、「雑言に盛り上がりての帰るさの」にするか、僕が奨めた。
 7首目の上・中句「山中でふいに聞こえし人声に」の2句を、「聞こゆる」にするか、Tさんの勘案に任せる事になった。
僕の10首より。
 4首目の「競争しいいね!を付けていた人の去ったブログにマークを付ける」は、内容と共に、読み方も拙く、わかりにくいようだった。
 6首目の上・中句「金曜日早寝の妻は侘びしいな」の2句を「妻の早寝は」にするよう、Tさんに奨められ、僕も納得した。


 その後、今期1ヶ月の僕の詠草、80首程を2人に読んでもらい、感想をもらった。
 意外と早く済み、次回の予定を決めて、11時半過ぎに散会した。
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写真ACより、「フルーツ」のイラスト1枚。


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 砂子屋書房・現代短歌文庫(27)「藤原龍一郎歌集」より、歌集「東京哀傷歌」を読み了える。
 今月13日の記事、
同「夢みる頃を過ぎても」に次ぐ。
概要
 この文庫には、歌集はこれら2冊しか収められていない(共に完本)。
 原著は1992年、砂子屋書房・刊。529首、後記を収める。
感想
 「日活ロマン・ポルノ」にもプロレスにも、思いの持って行きようがなかった僕は、一人でイデオロギーの自己解除を行っていた。持って行き場のあった者は、まして短歌に表現の場があった者は、幸いである。
 「東京哀傷歌」では、第1歌集の憂悶が弱まっている。いつまでも青春時代を引きずってもいられなかっただろう。
 「ああ」という端的な感嘆詞も少なくなったようだ。
 都市生活者の悲哀が身に沁みるようだ。僕は田舎へ帰ったけれども。
引用
 以下に7首を引く。
渋谷食堂チャプスイすする岸上の貧しき日々を眩みし夏を
躁鬱の鬱より躁へうつろえる薄明にして言葉愉しき
寒銀河いたましきまで冴えわたり明菜の難破船はも何処
立志に始まり屈志に終る平凡な私(わたくし)小説あらば読もうよ
感傷的傷痕として南沙織(シンシア)の「傷つく世代」「色づく街」を
業界の人なるゆえにスタジオで今日三度目の弁当食べる
遊戯的思考にすぎぬミッドナイト・レジスタンスはせつなき死語か
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写真ACより、「お花屋さん」のイラスト1枚。



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「歌壇」11月号
 綜合歌誌「歌壇」2018年11月号を、作品中心に読み了える。
 10月16日の記事
「入手した3冊(3)」で、3番目にアップした。
概要
 2018年11月1日付け・刊。169ページ。800円。
 毎度書く事だが、値上げせずに頑張っている事は尊敬する。1定の読者はおり、自費出版等の収入もあるのだろうけれども。
巻頭20首
 高野公彦(以下、敬称・略)の「海面は銀波」初めで、歩きスマホと幼児虐待を同等視するのは、如何なものか。安倍首相の顔を平手打ちする想像は、僕にはできない。
往復書簡
 宇田喜代子から馬場あき子へ宛てた書簡で、この夏の酷暑、豪雨が、恒常のものではないかとの怖れは、僕も感じた所だ。
ぶつかりインタビュー 第6回
 佐佐木定綱が寺井龍哉にインタビューしている。若者同士の対話となった。狭い範囲での先端的問題についても論じられている。
 「基本的歌権」が論じられている。僕はもっと一般的に、創作された芸術は、表現としてある程度以上の敬意を払われるべきだと、いう事だと思っている。大衆芸術の俳歌であっても。だから、むやみに貶したり、むやみに添削してはならない、と感じる。「基本的人権」と共に「基本的表現権」はある。
引用

 青木陽子の「アルバム」12首より。
痛きまで還らぬ日々を思ふ夜途切れては鳴く一つ蟋蟀
 感慨、述志から景物へ逸れてゆく詠み方は、これまで「なぜ言いきらないのだ」と嫌がってきたが、歳のせいか、好ましく思う歌もあるようになった。




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 今日2回目の記事更新です。
 NTTドコモの会社を、電話の指示であちこち回って、ネットトータルサポートという所に行き着き、家うちのタブレットなどのWiーFi化の、出張での設定を、今月20日(土曜日)の午前中にしてもらう事になった。準備はしてある。

 上の写真の左は、IーO DATAのルーター、WNーAX2033GR2と、下にはみ出しているのは台座である。
 右は、LANケーブルの1mである。50センチで良かったか。
 いずれもAmazonで購入した。

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 上の写真の先(左)は、旧来のモデムである。型番を確認の結果、使えるらしい。
 あと(右)の写真は、主な目的の、タブレット2つである。
 上は契約の切れている旧・機、下が使用中のタブレットである。
 (写真がいずれもフラッシュを使用したため、光っているのは、ご容赦を乞う)。
 この他、妻の分と2台のスマホもWiーFiが使えるよう、設定してもらう予定である。
 ネット音痴のため、残念ながら自分で設定できない。


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