風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

2018年11月

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 今日2回目の記事更新です。
 今日の昼食を公開します(10)です。
 9月26日の記事、
同(9)に次ぎます。

 トレーの上は、手前側左より、肉じゃがもどき(肉の代わりに、厚切りハム)、餃子(妻が冷凍物を朝に焼き、僕が昼にレンジで温めた)、ご飯(0・7合ほど)です。
 向こう側左より、茹で卵(3つより1つ、僕が摘まんだ)、味噌汁(ペースト状のインスタントもの、シジミ)、カップの爽健美茶です。今日はデザートに葡萄、シャインマスカットがあります。1房を冷蔵庫に入れて、食事の時に数粒、捥いで食べます。種なし、皮ごと食べられます。
 葡萄があっての、ブログ記事アップです。



詩集ふくい2018
 「年刊 詩集ふくい 2018 第34集」を読み了える。
 入手は、今月2日の記事
「県詩人懇話会より、2冊と1紙が届く」の初めで報せた。
 
「同 2017」の感想は、2017年11月6日の記事にアップした。
概要
 2018年10月30日、福井県詩人懇話会・刊。55名58編の詩、執筆者名簿、63ページに渉る「’17ふくい詩祭 記録」、他を収める。「高校生の部」として、2名2編の詩を収載する。
感想
 時代のせいなのか、観念語を多用する作品があり、詩の観念化に繋がらないか心配である。
 M・あずささんのソネット3編、N・良平さんのソネット「風のソネット」、T・恵子さん「遊歩断章」とM・まさおさん「頭が寒い」が1連3行の連を連ねるなど、定型への寄り付きはあるようだ。僕もソネット「おじや」を寄せた。
 N・益子さん「おーい、まー坊」、H・はつえさん「ピアノ売ります」が、長いスパンの回想を詩っているのも、年齢と時代の故か。
 詩人懇話会では「詩の教室」など、年少者への詩作の誘いかけを行っており、大きく育つとともに、会員の老齢化を補う事を期待している。


 砂子屋書房・現代短歌文庫(104)「続 藤原龍一郎歌集」より、「切断」を読み了える。
 先の10月30日の記事、
同より「19☓☓」を読む、に次ぐ。
概要
 原著は、1997年、フーコー・刊。
 1997年の1年の内に、「嘆きの花園」、「19☓☓」、「切断」の3歌集が刊行された。「切断」は1998年1月・刊とする説もある。
感想
 「疲弊して」とあるように、ようやく歌に疲労が見られるようだ。年齢的、時代的な事のみでなく、「19☓☓」に示された、転回の故もあるだろう。
 藤原龍一郎は1952年、福岡県・生、大阪府の高校を卒業し、上京して大学入学した。卒業後も東京に生活し、「都会詠」と謳うけれども、今の僕には東京都への憧れはない。文化行事の多い事が羨ましいだけである。
 東京にサクセスが集中していたが、今のネットの時代、東京でなくともサクセスの機会はあるだろうと、僕は思う。
 短歌的抒情で東京を詠うのも良いが、かつての歌謡曲「東京砂漠」に、心揺さぶられた者である。
 都会の時代を、都会人の心情を詠んで、短歌的抒情を極限まで追い詰めた、優れた歌集ではある。
引用

 以下に7首を引く。
微量なるゆえ詩の毒は全身の神経系をめぐりて甘美
曖昧な日夜と言われ異論なき靴下を履く時脱ぐ時も
マンションの非常階段駆けおりる複数の足音の乱れが
「ひきしほ」と表記する時様式の美に溺れたき身を笞打てば
神経も肉体もかく疲弊して予後不良なる日没ぞ、これ
地下街をぬけてそのままオフィスへと入ってしまう予定調和の
なかんずく銀座通りの黄昏の甃路(ペーブメント)をモナミ、バッカス
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写真ACより、「乗り物」のイラスト1枚。


渋柿CIMG1169
 今日2回目の記事更新です。庭の様子を報せます。
 初め(左)の写真は、渋柿である。木は2本あるが、1本にしか今年は生らなかった。
 渋柿は熟柿になるのを待って、高枝切り鋏で採り、その場で食べる。
 残っているのは、高い枝だが、梯子を掛けて高枝切り鋏で採った年もある。
 後(右)の写真は、甘柿である。渋柿より早生なので、小粒か崩れたものしか残っていない。
 実はたくさん生るのだが、夫婦とも歯がわるいので、固い実を食べられない。この秋に数個、食べたのみである。鳥のご馳走と、知人の要請で、ほとんど無くなった。

公孫樹黄葉
 庭の公孫樹(雌木)が、黄葉を始めた。酷暑や台風の影響だろう、葉がとても少ない。
 全体の姿は、昨年11月14日の記事
「庭の木の3態」の、初めの写真を観てもらうのが良いだろう。
 株元の雄木を切ったので、1時は落果が少なかったが、また多くなった。近くに雄木が育ったか。実を拾う気になれない。


 角川書店「増補 現代俳句大系」第14巻(1981年・刊)より、8番目の句集、桜井博道「海上」を読み了える。
 先の10月29日の記事、
川崎展宏・句集「葛の葉」に次ぐ。
概要
 原著は、1973年、牧羊社・刊。加藤楸邨・跋、431句、著者・後記、火村卓造「海上解説」を収める。
 句は1950年以前~1971年を、ほぼ年毎に年代順にまとめてある。
 桜井博道(さくらい・はくどう、1931年~1991年)は、1949年、加藤楸邨「寒雷」に入会。1970年、森澄雄の「杉」創刊に参加。大学商学部大学院修士課程・卒。家業の「桜井家具店」専務取締役(当時)。
感想
 字余りの句が多く、定型の句を探そうとすると苦労するくらいである。
 徒らに字余りが多く、工夫すれば定型に収まりそうである。助詞の省略も多い。
 師・加藤楸邨や周囲にそのような俳人が多かったのかも知れないが、「それで良い」という態度が嫌である。定型詩の意義を成さない。前衛俳句でもない。
 しかし後に長く病臥したとあるから、俳風の変化があったかも知れない。後に句集「文鎮」、「椅子」がある。
引用

 以下に定型句を主に5句を引く。
最上川乗りて夏帽小さく座す
頬白の空降りてくる草に臥て
花火終へ押しもどりくるもののあり
ひと夜経てなほ雨のなか信濃柿
まぶしめり蛇口をあるく天道虫
0-06
写真ACより、「乗り物」のイラスト1枚。





覇王樹11月号

 結社歌誌「覇王樹」2018年11月号を、ほぼ読み了える。
 到着は、先の10月28日の記事、
「覇王樹社より2冊が届く」の初めにアップした。
 そのリンクより、10月号の感想など、過去号へ遡り得る。
概要
 11月1日付け・刊。36ページ。
 10月号の40ページに比べると、やや少ないが、内容は充実している。
 ホームページ
「短歌の会 覇王樹」も、既に11月号仕様となった。
感想
 1名欠ける事のあった「力詠15首」も2名が揃い、「霜月10首詠」4名揃いと共に、晴れ舞台を務めている。9月1日が詠草の締め切りなので、気候が凌ぎやすくなったのだろうか。
 5クラス毎の「9月号作品評」、「私の選んだ9月号10首選」3名も、それぞれ力になる欄である。
 「他誌拝見」が半ページ、3誌のみなのは、誌面の都合だろう。「受贈歌集歌書紹介」は2ページ、6冊に渉っている。
 同人の会外での短歌活動、各地の歌会報告も載せる。
引用
 T・照子さんの力詠15首「あつおすなぁ」より。
アリのごとく働いたはずなのに何故キリギリスなどになったのだろう
 句跨り、字余りをも用いて、箴言のようにゆかない人生を訝しがる。
 「紅玉集」特選のW・富紀子さんの「二人芝居」6首より。
薄暗い小劇場の非常口女がひとり煙草銜える
 今もアングラ劇団のような活動は、あるのだろうか。明日の見えない娘さんの、暗い倦怠が読み取れる。





詩集ふくい2018
 先日、県詩人懇話会より、2冊と1紙が届いた。
 まずアンソロジー詩集「年刊 詩集ふくい 2018 第34集」である。2018年10月30日、福井県詩人懇話会・刊。
 55名58編の詩、執筆者名簿、’17ふくい詩祭(全記録)、等を収める。203ページ。僕はソネット「おじや」を寄せた。
 
「同 2017 第33集」の受け取りは、昨年10月30日の記事「届いた4冊」の2番目に報せた。
 今年分を読み了えたなら、ここで紹介したい。

詩との出会い
 福井県詩人懇話会会報100号記念「詩との出会い」が届いた。会報100号を予祝して、これまで会報にシリーズで載せられた、詩人の「詩との出会い」を語った短文を製本化したもの。99ページ。
 故人・退会者を含め、68名分と、まえがき、あとがきを収める。僕は「小学五年生から」を寄せた。

 詩人懇話会会報第99号が届く。10ページ。先の9月16日に報せた
「第38回 会員の詩集を祝う会」を巡る記事がメインである。僕は1200字の感謝の言葉を寄せた。
 紙面では詩人の名前、写真がバレバレなので、ここに写真をアップしない。
 会報の創刊号~第60号、第61号~第80号は合本化してあり、その後も揃っているので、第81号~第100号も合本化して残したい。



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