風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

Kindle本の第1歌集「雉子の来る庭」をKDPしました。右サイドバーのアソシエイト・バナーよりか、AmazonのKindleストアで「柴田哲夫 雉子の来る庭」で検索して、購入画面へ行けます。Kindle価格:250円か、Kindle Unlimitedで、お買い求めくださるよう、お願いします。

2018年12月

 僕の参加するブログランキングの1つに「日本ブログ村」があり、そのトラックバック・コミュニティ(通称、トラコミュ)の1つに「100冊会」がある。1冊を読み了えるたび、トラックバック記事を送り、年間100冊読了を目指して、お互いの励みにしよう、という機能である。
 昨年2017年の冊数は、その12月30日の記事
「年間183冊読了」にアップした。リンクより、2016年の冊数も確認できる。
 計算法は、月末の総数より、前月末の総数を引いて、算出した。

 全句集~小説集まで、収められた1冊の度に、カウントした。小説集では、1編の度に1冊とカウントした場合がある。
 以下に今年各月の読了数を挙げる。
1月・18冊、2月・14冊、3月・19冊、4月・22冊、
5月・20冊、6月・17冊、7月・22冊、8月・20冊、
9月・16冊、10月・22冊、11月・20冊、12月・15冊。

 波はあるが、合計225冊であり、目標の100冊を越え、念願の200冊越えを果たした。
 冊数が多ければ良い訳でなく、僕よりもっと多く読んでいる人も居る。しかし年間200冊を越えた事は、来年どうなるか判らないが、ともかく嬉しい。

 元旦は、記事更新を休む予定です。
 皆様、佳いお年をお迎えください。
 正月2日に、またお会いしましょう。
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写真ACより、「乗り物」のイラスト1枚。



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 沖積舎「梅崎春生全集」第3巻(1984年・刊)より、2回目の紹介をする。
 
同(1)は、今年4月13日に記事アップした。
概要
 今回は、「破片」(「三角帽子」「鏡」の2編より成る)、「莫邪」(「是好日」「黒い紳士」「溶ける男」3編の連作短編より成る)、「ヒョウタン」、「指」の4編を読んだ。
感想
「破片」
 「三角帽子」は、学徒兵より復学したが、大学へ行かず、飴売りをして29歳になった「三郎」が古道具屋の三角帽子に執着しながら、復学する貯金のために買えないでいる、という話である。
 「鏡」は、「次郎」の借家と背中合わせの借家に移って来た「仁木」という男が、次郎に大工道具をしばしば借りに来る。気がつくと次郎の家(2間)と同じ調度の有り様となり、鏡を備えて追い抜く、という奇妙な話である。
「莫邪の一日」
 失業中の「莫邪」が兄に代わって婚礼祝賀会、告別式2つに出る事で、日当を貰う話である。2つの席に「黒い紳士」が現われ、共に式を滅茶苦茶にしてしまう。黒い紳士はしまいに、草原で目玉だけ残して溶けてしまう。
「ヒョウタン」
 幼い次郎が苗売りの小父さんからヒョウタンの苗を買うが、生ったのはヘチマの実だったけれども、次郎は小父さんが間違えたので騙したとは思わない、という短い童話風の掌編である。
「指」
 奇妙な縁で知り合った復員兵が、5年後に再会し、1人は闇屋崩れよりサンドイッチマンに成っていて、帰郷するよ、と飲み屋で語ると言うストーリーである。

 戦後に社会が安定して来ながら、それに乗れない者の侘びしさを描くようだ。
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写真ACより、「乗り物」のイラスト1枚。





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 今日2回目の記事更新です。
 当地では昨夜から今朝にかけて、初積雪である。庭の山茶花にも雪が積もった。
 花は、先の11月19日の記事、
「2018庭のサザンカ3種の花」の内の赤花である。
 雪国の風情かと、廊下の窓より写真を撮った。

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 僕は以前、正月の松飾りを買えないので、葉牡丹を買って代用にしていた。
 ブログ「新サスケと短歌と詩」の、
2012年11月26日の記事に、結社歌誌「コスモス」に初めて(1994年3月号)載った2首を挙げたうち、葉牡丹の歌がある。
 何年か止めていたのだが、この年の暮れ、妻が勧めるので買って来た。プランターの大株3株植えは高価だったので、ミニ葉牡丹3株を買い、ポットのまま古いプラ鉢に寄せ植えにした。

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 今月25日の記事「わが家のクリスマス」の了いに書いた事、妻がプレゼントしてくれた、ジャンパーである。
 自慢でも証明でもない。ブログ
「One day One smile」を運営し、カウンセラーとしてご活躍のスマイルさんの、先日のリクエストに応えたものである。
 吊り方のだらしないのは、男手、衣類の撮影は初めて、押し入れの敷居からハンガーが外れやすい、などであり、ご勘弁願う。1度、袖を通したが、外が雨だったので着るのを止めた。
 裏の起毛地には赤い線も混じって、若ぶっている。サイズは5Lで、太っちょ(メタボとも言う?)の僕でも、ゆったり着られる。



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 思潮社「関根弘詩集」(1968年・刊)の詩集「死んだ鼠」より、第4章、第5章を読み了える。
 今月21日の記事、
同・第3章までを読む、に次ぐ。リンクより、これまでの「関根弘詩集」の記事へ遡り得る。
 なお章の数字は、原本ではⅠ、Ⅱ、Ⅲ等、ローマ字表記になっている。環境依存文字なので、1部のサイトでクエスチョンマーク(?)になるので、ここではアラビア数字の表記とする。
 これで詩集「死んだ鼠」を読み了えた事になる。
概要
 概要は、これまでの記事の概要に、少しだが書いたので参照されたい。
 最後のアンソロジー詩集は、生前ながら1990年(没したのは1994年)、土曜美術社の日本現代詩文庫「関根弘詩集」であり、Amazonのマーケットプレイスで現在、1万円を越えるプレミアムが付いている。
感想
 彼の全集も全詩集さえ、出版されていないらしい事が惜しい。今の時代に、学ぶ事は多い。
 第4章 銀の針金
 「赤痢退治」では、役所の盥回しと、マスコミ・根回しに弱い点を突いている。
 「信頼」の末では、「ぼくらにたいするかれらの信頼が/バスを走らせていたのだ」と、やや教条的内容である。シネ・ポエム、シュール・リアリズムの手法を取り入れているようだ。
 「交通妨害事件」は、列車妨害事件を寓意しているようだが、警察を批判するに、正面からしない理由がわからない。
 第5章 ピアニストの夢
 この本で、10ページに渉る散文詩、「ピアニストの夢」のみを収める。
 言葉の話せるネズミが、無名の作曲家を励まして合唱曲を完成させ、その曲は評判になり広まる、しかしその後ネズミの死が確認される、というストーリーである。
 昔話の恩返し話のような、伝統を活かした作品だと思う。長い作品だが、散文になってはいない。
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写真ACより、「乗り物」のイラスト1枚。





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 最近に郵便等で手許に届いた、5冊を紹介する。
 結社歌誌「覇王樹」の仲間の、古城いつもさん(フルネーム表記は、彼女の了解がある)が、「コールサック」95号、96号を贈ってくださった。詩を中心とし、短詩も掲載する、季刊誌らしい。
 僕が短歌と詩を書いており、彼女も同じなので、誼で贈ってくださったらしい。400ページ前後の大冊で、とても読みきれないので、古城さんの詩と短歌、他少しを読みたい。
 次に載せる結社歌誌「覇王樹」1月号が来る前だったので、彼女の「覇王樹」での「同人」昇格を知らなかった。古城さん、「同人」昇格、おめでとうございます。

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 結社歌誌「覇王樹」2019年1月号が、いつもの月より早く届いた。年末関係で、代表、編集の方々が努めてくださったのだろう。表紙絵も替わった。
 2019年1月1日付け、覇王樹社・刊。
 なお僕の歌6首・他は、もう1つのブログ「新サスケと短歌と詩」の、12月27日の記事
「歌誌「覇王樹」1月号より(1)僕の歌(1)」より、しばらく毎日、少しずつアップしてゆくので、横書きながらご覧ください。
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 県内にお住まいの詩人、神子萌夏さんが、新詩集「雪待ちの庭」を贈ってくださった。
 彼女は、僕たちの同人詩誌「群青」(34号で終刊)の仲間だった時期がある。長く透析を受けたが、ご夫君より腎移植をして成功し、活発に活動している。

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 メルカリを通して、「富永太郎詩集」(創元文庫)が届いた。注文した後に推測できたのだが、1951年・刊の本文ヤケのきつい本だった。2,222ポイント(内、メルカリのサービス・500ポイント)も使う必要があったか。
 富永太郎は名前のみ知る詩人で、詩を読んだ事がなかった。
 蔵書に彼の詩がないか、少し調べてみた。新潮社「日本詩人全集(33)昭和詩集(一)」には、6編の詩と略歴が載るのみだ。しかし、筑摩書房「現代日本文学大系 93 現代詩集」には、「富永太郎詩集」があり、文庫本と同じく詩集と習作詩集が載っている。
 結局、文庫本の価値は、翻訳詩集と断簡・書簡抄、中原中也・小林秀雄の短文と大岡昇平の解説のみである。創元選書「富永太郎詩集」が、全集に近いらしい。富永太郎は年譜に依れば、1925年、25歳の夭逝だった。



 


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イタリア編 総集編
 大山賢太郎氏のメールサービス「本の棚」で推薦されていたkindle本を、12月17日に、無料ダウンロードした。セールだったらしく、今は330円である。
 「かずさん」編の格言写真集「旅への思いは募る!! 世界遺産の誘惑 イタリア編 総集編」である。63ページ。
 イタリアの世界遺産の写真(横長、画面一杯)に、自己啓発風の格言を中央に横1行に入れている。1行に余る格言は、複数画面に分けるが、その間は同じ写真である。
 写真画像がやや粗く、プロの機材と腕とは違うのか、と思っていた。しかし表紙の次のページに、「写真出典:「世界遺産」「世界遺産オンライン」など多数」とある。
 念のためネット検索すると、「世界遺産オンライン」「世界遺産 WORLD HERITAGE」のサイトを見つけた。共に著作権を主張していない。丸写しの写真も確認した。
 しかし編者は、現地へ旅行する事なく、ほとんどサイト写真の引用に、他者(カーネギー、フランクリン、ナポレオン、シェイクスピア、他)の格言を入力しただけの本である。寄せ集めの本だった。
 他に、ドイツ編、中国編、オーストラリア編などを、kindle本で(kindle unlimted本も同時に発売)320円~340円で販売している。世界遺産と名言へのリスペクトがなく(オリジナリティがない)、電子本の評価を下げ兼ねなく、安易な出版は止してほしいと僕は考える。


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 NTTドコモより先日、12月の請求書が来た。わが家は固定電話を含めた、ドコモ光の契約をしている。
 12月の請求額は、19,712円だった。11月請求額は、37,814円だった。これにはWi‐Fi化への出張手数料10,500円が含まれ、計算期日の変更があったようだ。
 これまで毎月、固定電話1台、スマホ2台、タブレット1台で、2万9千円台~3万1千円台の通信料を払って来た。変動は、通信契約量のオーバー額(1GB・1千円、月・2GBまで)等に因る。

 先の10月21日の記事
「家うちのWi‐Fi化・完成」で報せたように、10月20日に、スマホ2台、タブレット2台(1台は契約が切れており、もう1台も即日に契約を切った)を、出張作業でWi‐Fi化して貰った。ただしプリンタ等をWi‐Fi化した訳ではない。

 これで、これまで使用していたタブレット1台の契約を切り(Wi‐Fiで、家うちでのみ使える)、スマホ2台の家うちでの通信料が無料になる事で、ひと月の通信料が1万9千円台まで減った。月1万円~1万2千円の節約である。固定電話料金を含めて、これくらいの通信料かと思っている。

 初期トラブル(?)は多少あったが、今は安定して使用している。長い間、気になっていたWi‐Fi化をして、良かったと思っている。
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写真ACより、「乗り物」のイラスト1枚。






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