風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。


2019年01月

 多くのブログは個人発で、元々平等だから、ネット社会には珍しい事が起きる。
 僕の詩歌を載せ、読んでもらうだけでなく、自分の作品のデータベースともして、アメブロ(アメーバブログ)「新サスケと短歌と詩」を運営している(アクセス数はわずかである)。
 マイページには、「フォローフィ-ド」があり、詩歌のブログを含めて、10余のブログをフォローしている。
 その中に、あぽりさんの「絵日記でございます」が人気を集めて、今日の記事「夫と私の馴れ初め(55)話」が、2,556いいね!を集めている。このいいね!は、アメブロの読者が付けるもので、他のフェイスブック等に繋がっている訳ではない。
 比較に出して申し訳ないが、俳優・高橋英樹さんの「高橋英樹オフィシャルブログ」の「美味しい白味噌」が、476いいね!である。彼は1日、複数回、記事更新している。アクセス数は、本人以外に知られない。
 しかしこの、素人からの絵日記の人気は凄い。それでも「絵日記」ブログランキングで10位くらいである。
 僕は内容が気に入っていて、上位の絵日記ブログを読もうと思わない。
 絵の出来よりも、波乱万丈の過ぎ越しと、表われた人柄に人気があるようだ。
 ブログの世界では「能力に応じて働き、必要に応じて取る」というユートピアが、はかなく成立しているようだ。絵日記ブログを書籍化して、販売する場合もある。
 あぽりさんはリアルで働いていて、家事もこなし、眠る時間を削っているのではないか、とも思われる。
 場を提供した、アメブロさえも意図していなかった(今はトップブロガー発表もあるようだが)、ネット上のユートピアが、成立しているようだ。いつまで続くか、わからないけれども。
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写真ACより、「乗り物、」のイラスト1枚。




 石川書房「葛原繁全歌集」(1994年・刊)より、第3歌集「玄」(後)を紹介する。
 
同(前)は、今月9日の記事にアップした。1冊に672首と、やや歌数が多いので、前後2回に分けて紹介する。
概要
 前回に続いて、「佐渡行 Ⅰ鳥屋野湖畔」195ページより、仕舞い235ページまでを読んだ。
 1968年までの歌を収めていて、学生運動がどう詠まれたか気になると(前)で書いた。あからさまには詠まず、末尾近い「梅雨深む」の章に「憤りなしといはねどほしいままに振るまはせおけと今は想ふも」「黙(もだ)しをりと易く想ふな相手とし価値あることと思はぬに過ぎず」(偶成2首)と、切って捨てられている。
 「コスモス」全国大会での旅行詠が多い。また「ケニア讃歌」という、インド・モーリシャス・ケニア歴訪の大連作がある。
感想

 今回も付箋紙を貼った歌と、付箋紙のメモを元に、7首について述べる。
河跡湖の名残りの砂に踏み入りぬわれの左右(さう)より雀発たせて
 貴重な経験を、逃がさずに詠む。他の歌人を含めて、もう機会はないのかも知れないのだから。
雪国の春にあふべく来し我ら光くまなき河原に遊ぶ
 思っていた通り、あるいはそれ以上の景に会う、喜びが詠まれる。
蓮の葉のたゆき揺らぎはしばしして真日照るもとに鎮まりゆきぬ
 宮柊二・高弟たちの歌集を少し読んだが、当時の「コスモス」の調べに収まる1首だろう。
(はし)の鋭(と)きインコよく馴れ順々に乙女の指よりバナナを貰ふ(開聞岳)
 どこでの景か、愛らしい場面を捉えた。
エンタープライズ寄港に揺るる日本のひしひしと身に響きて悲し
 寄港に反対だったか、そうでなかったか、反対運動と報道が心に響いたのだろう。
香を焚き叩頭し祈る懸命さ見つつ戸惑ふ異邦人われら(ポンペイに三日滞在す)
 無宗教日本の豊かさ、穏やかさを、内に持っているようだ。
親を避け遊ぶ齡となりし子等いでゆきて家に梔子匂ふ
 子の成長を淋しむ心が、結句にも続き、歌が収まっている。
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写真ACより、「乗り物」のイラスト1枚。



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 先の1月12日の記事、届いた3冊(4)で報せた内、綜合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)2019年2月号を、さっそくほぼ読み了える。
 
同・1月号の感想は、昨年12月24日の記事にアップした。
第三十回歌壇賞決定発表
 受賞したのは、結社「日月」所属の高山由樹子、「灯台を遠くはなれて」30首だった。通勤から仕事場へ(残業含む)、恋人との逢瀬など、穏健な、むしろ(都会の)従順な生活を、レトリックを散りばめて描く。末尾3首が、未来へ向けた期待だろう。選考委員4名の内、男性歌人2名に2点(1人1回)を投票されている点も問題だろう。
 この穏健さは、昨年の
同賞・受賞作、川野芽生「Lilith」30首と比べれば、明らかに状況の方向性は違う。川野芽生には、男性原理へ捻じ曲げられているとはいえ、反権力の意志は明らかだった。
大松達知「八百屋舞台」20首より、冒頭歌。
みぞおちのなかなる鳩が羽搏けり そういう時代だからと聞けば
 そういう時代(今の時代)だからという、抑圧の言葉に、平和の象徴・鳩が彼のみぞおちで羽搏つ幻覚が生まれるのだろう。
久我田鶴子「陽だまり」12首より。
定職をもたぬおとうと借りだされ今日はトマトの出荷に励む
 定職を持たない生も重いだろうが、村びとと同じく、彼女も明るく対応している。





読書三昧
 昨年12月9日の記事「入手した4冊(3)」で報せた内、大山賢太郎「電子書籍で読書三昧」を読み了える。
 僕のAmazon Kindleには他に、何冊かのkindle unlimited本がある。kindle unlimited本ではまだ、内容の優れた本は多くないようだ。
 「電子書籍で読書三昧」は、これまでの大山賢太郎の本と重複する内容が多い。紙の本と電子本のメリット、デメリットの比較など。彼の本にあるように、文学書ではないので、初めから終わりまでずっと読むのではなく、気になる個所のみ立ち止まって読んだ。
 今回に得た結果は、読書報告サイトには、僕の参加しているブクログ、読書メーター以外にも多くあること(今はこれ以上、参加しようと思わない)。それと
ブクログの本棚を、ブログに挙げられるらしいことがわかった。
 今、仮にこれを挙げてみる。画像は直接には挙げられないので、リンクを張って置いた。サイドバーのブログパーツに挙げられないようなので、タイトル下のメニューバーに納めた。これでいつでも、誰でも観られる。
 昨年8月より、レビューした90冊(読んでいる本を含む)のすべてである、全歌集、アンソロジー詩集等は、1巻まとめて1冊の扱いになっている。またほぼAmazonにある本のみ、表紙写真を挙げられる。



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 1月12日(土曜日)~1月20日(日曜日)、福井市美術館3階講堂「アートラボふくい」にて、『「雲を見る人」刊行記念 孤高の風景画家 曽宮一念展』が催されている。
 福井の山岳エッセイスト・増永迪男さんが、著書「雲を見る人 孤高の風景画家 曽宮一念」の刊行を記念して、親交のあった画家・曽宮一念、彫刻家・雨田光平の自身のコレクションより20余点を展示するものである。
 初日のイベントとして、福井市美術館館長の石堂裕昭さんとの対談会「孤高の風景画家 曽宮一念の生き方とその芸術について」が催された。
 写真は4枚のパンフの表紙で、2枚目に出展品1覧、3枚目に増永さんの略歴、4枚目に館長の略歴を載せる。折り畳んだので、皺のある事は、ご容赦願う。
 聴衆は用意された椅子1杯で、若干の補助椅子が出されたようだ。
 お2方共、聴衆を前にしての話は慣れているようで、堂々と対談は進んだ。増永さんの初公開の秘話の2、3や、展示の絵が登山家の目から写生から遠い事を絵の部分を指し示しながら説いた。
 大正13年頃、女流の先輩画家・中村つねとの交流とその若い死を経て、絵に開眼した様が興味深かった。
 晩年に緑内障で盲目となった曽宮一念は、プラスチックの枠を作らせ、その桝にサインペンでブラインドタッチで字を書き、その解読を増永さんがした、という話が面白かった。サインペンのインクが薄れてもわからず、ページを捲り忘れてもわからない、そのような原稿を解読した事で、数冊の随筆集が出版されたという。
 館長は、美術史等の観点から話を盛り上げ、定刻3時半に対談はおわった。僕はその本を買わなかった。近い内に寄付とネットバンク預金の予定があり、ぎりぎりだからだ。


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 2017年4月11日の「届いた3冊」以来、4回目の届いた3冊である。これまではNo.を振っていないので、あとで記事検索から探し出して、振って置こうと思う。(追記:既にNo.(2)(3)を振りました)。
 まず美崎栄一郎「「結果を出す人」はノートに何を書いているのか」。2009年・初版。
 僕も手帳(予定)、創作ノート(詩)、スマホのEvernote(短歌)、大学ノート(メモ)など、記録が分散しているので、どこにメモがあるか判らなくなったりする。ノート術で良いアイデアがあれば、とAmazonマーケットプレイスで1円(+送料290円)だった事もあり、購入した。

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 今読んでいる思潮社「関根弘詩集」(1968年・刊)が、詩集「約束したひと」までと多くの未刊詩篇を収めているので、アンソロジーなりと後の彼の詩を読めるようにと捜した。土曜美術社出版販売の「日本現代詩文庫 27 関根弘詩集」を見つけた。しかしAmazonのマーケットプレイスでは、プレミアが付いて、手が出せない。
 こういう時、有効な最終手段がある。出版社のホームページから、在庫があれば直接、注文出来るのだ。
 今回、「古い在庫なのでヤケがありうますが。」という問い合わせはあったが、OKを出すとすぐに送って下さった。定価1,080円。ヤケありにより、80円値引き、送料無料、無料の郵便振替用紙付き、だった。
 「約束したひと」(抄)が重なるが、後の多くの詩集を、全編、あるいは抄出で収めている。

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 1月11日に、綜合歌誌「歌壇」2019年2月号が届いた。Amazonでも毎月14日発売(後に14日到着)だったので、予想外に早い到着である。
 「歌壇賞決定発表」他、通常歌にも関心がある。次の3月号も予告は充実しているようで、早くも楽しみである。


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 今日の昼食後、4日遅れの春の7草粥を食べました。昨日の夕食後にも食べましたので、実際は3日遅れです。
 暮・正月以外の行事として、昨年12月23日の記事
「昨日は冬至でした」に次ぎます。

 これまで毎年、妻が用意してくれたのですが、妻の体調がかんばしくなく、今年は買って来れませんでした。僕がグチると「ネットで買えば?」と言う事でしたので、Amazonを検索して、K食品(株)のフリーズドライ7草粥3g×2パック、324円との品を見つけました。注文確定しようとして、送料600円というのにゲッと来ましたが、致し方ありません。

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 到着まで4、5日掛かるとありましたが、昨日に届いたのが、このような物2袋です。(写真が光っているのは済みません)。7草が入っていると信用するしかありません。
 夜に帰宅した妻に土鍋を出して貰って、夕飯の残りで7草粥を作りました。味付け、お菜がなかったので、味気なかったですが、1年の無病息災を祈りました。妻は科学派なのか、癌予後の身でありながら、食べようとしませんでした。1袋2~3人分用で、お粥が余りました。

 それで今日の昼食後には学んで、温め直した7草粥に塩を振り、お菜の残りも用意しました。自分で言うのも何ですが、とても美味でした。4日遅れの7草粥の顛末です。


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