風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

2019年03月

「歌壇」4月号b
 総合歌誌「歌壇」2019年4月号が、3月14日に届いていた。15日の記事、「歌集3冊と詩集1冊をダウンロード」を書く時には、手許にあったが、ダウンロード本と別にしたいと思っている内に、日にちが延びてしまった。「証文の出し遅れ」である。
 それに心配もあった。プリンタでスキャンして、パソコンに取り込むのだが、ライブドア・ブログは1枚5Mb以内の画像のみアップできる。
 前の「パソコンで困ったときに開く本」をスキャンした時、10Mb以上あって取り込めず、台形補正カメラで写して、取り込んだ。プリンタの解析機能が上がっているせいだ。
 今回もプリンタでスキャンしてみた。スキャンが遅く、あるいはパソコン本体とWi‐Fiで接続しているせいかも知れない。
 今回の映像は、6.9Mb程だった。サイズ・ダウンを試みて、ピクチュアの写真を拡大し、補正画面より写真を右クリックすると、サイズ・ダウンの画面が出るので、50%まで下げると、いきなり309Kbまで下がってしまった。少しだけサイズ・ダウンする試みは次に取っておくとして、画像も荒れていないよううなので、その画像を使った。

 3月4日に新パソコンを立ち上げたばかりなので、新しい便利な機能を、上手く使いこなすまでに至っていない。
 なお同3月号の感想は、2月24日の記事にアップした。


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 砂子屋書房・現代短歌文庫91「米川千嘉子歌集」より、第1歌集「夏空の櫂」を読み了える。
 到着は、先の2月16日の記事、届いた4冊(2)の内、続(同)と共に紹介した。プレミアム本を定価で入手した方法については、リンクをご覧ください。
概要
 現代短歌文庫・本の発行は、2011年・初版。
 米川千嘉子(よねかわ・ちかこ、1959年~)は、1979年、結社「かりん」入会、1982年、早稲田大学・文学部・卒業。
 1985年、「夏樫の素描」50首で、第31回角川短歌賞を受賞して、デビューした。
 歌集「夏空の櫂」は、1988年、砂子屋書房・刊。第33回現代歌人協会賞・受賞。
 350首、馬場あき子の長い跋文「愛、その湊合の場」、著者・あとがきを収める。
感想

 この歌集で詠われ、後に夫となった男性は、「かりん」の科学者・歌人、坂井修一である。綜合歌誌「歌壇」の自由な歌論を、好感をもって読んでいる。
 愛の歌は鬱屈している。例えば「暗鬱にしか愛し得ざりし」と詠む。世の常識に従わず、自我を通しつつ、愛の成就を願って、苦しむようだ。新婚の二人きりの現実も描かれる。
 勤めの教師としても、一途な思いを詠む。
引用
 以下に7首を引く。
無私の愛をわらへどわれらながくながく手つなぎて植物園をめぐりぬ
マウスの子の小ささにただに驚けばわが無知を愉し気に笑ひしよ(少年のマウス)
電子音にひと日まみれて来し君が言葉なくながきくちづけをくれぬ
腕のばせば幼き顔に人眠るさびしさに覚めまた眠りゆく
消えてゆくストームに子らの輪は迫りわかききびしき顔に歌へり
苦しみて告げし一語もためらひも草の香も君は忘れむいつか
牛乳を煮つつ思へりゆるゆると怒りが悲しみとなりて細るを



 石川書房「葛原繁全歌集」(1994年・刊)より、第5歌集「又々玄」の後半を読み了える。
 先の2月25日の記事、同(前)に次ぐ。
概要
 発行は石川書房、1980年・刊。3部作・歌集「玄」の第3冊にあたる。
 今回は「走る稲妻」の章346ページより、しまい392ページまでを読んだ。
 「玄」の題名は、師・宮柊二より頂いたものであり、今の自分には過大だと恐れる、と「あとがき」に述べている。
感想
 写生というのではなく、自分や他人の現れる叙景歌、また自然詠に優れている。
 テクノロジーの急進を恐れつつも、民主主義教育下の少年少女に未来を観ている。
 巻末に「新中国周行詠」の大連作を成している。1979年、勤める会社の友好訪中団の1員として、15日間に渉り、各地を巡った。旧中国の遺跡の壮大さ、新中国の真摯さに打たれている。
引用

 以下に7首を引く。
溜り潮しんと光れり釣人の群るる荒磯(ありそ)の岩間に澄みて
人間の手をはや離れ戻ることあたはぬ技術(テクノロジー)恐れむとすも
断崖の真下の一つ岩に拠りいこふ船あり白く小さしも
娘は嫁して白木蓮(はくれん)の咲く時に遇(あ)ふ過ぎて移るかわが身辺も
放たれて馳せ交ふ子等は無心なり水の広場にともなはれ来て
シンバルは少年指揮は少女にて太鼓のリズム流しはじめつ
明朝(みんてう)の死の荘厳は思ふべし地下陵の玉座生けるかにせり
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写真ACより、「キッチン・グッズ」のイラスト1枚。



Instagramより、取り込みました。
柊の斑入り葉の小木。貴重な自然生えです。


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 今日2回目の記事更新をします。
 「僕の飲み物を公開します」(3)です。
 昨年8月7日の記事、同(2)に次ぎます。リンクより、過去記事へ遡り得ます。

 写真の向こう側の左より、爽健美茶(2L)、ボトル紅茶(「午後の紅茶」、レモンティとストレートティの2種、1・5L)、パック牛乳(1L)です。
 手前側の左より、簡易ドリップコーヒー(袋入り)、インスタント・コーヒー(2種類)、スティック・シュガー(コーヒー用)です。

 前回の夏模様に比べて、春らしくなっています。喉が渇くので、飲み物をたくさん摂っています。


 土曜美術社・日本現代詩文庫27「関根弘詩集」より、巻末の詩論2編、解説1編を読み了える。
 今月14日の記事、同・詩集「奇態な一歩」を読む、に次ぐ。リンクより、以前の関根弘の詩集の記事へ遡り得る。
詩論「リルケからカフカへ」
 戦前にリルケ(特に「マルテの手記」)を好んだ関根弘が、戦後、カフカに傾いた事情について、以下のように書いている。「戦争を通過したあとで、わたしは、当然のことのようにカフカ党になっていた。リルケがたてこもった社会的無関心の塔からいやでもひきずり出されて、カフカ的にいえば、孤立無援のたたかいを余儀なくされたからであろう」。安部公房にもカフカを勧めたという。
講演「小熊秀雄」
 詩賞「小熊秀雄賞」授賞式での講演である。年次はわからない。たった1度、少年時代に小熊秀雄に会っただけ、という関根弘が、外郭から中心に攻め入るように、13ページに渉って描いている。
 小熊秀雄の絶筆の詩「刺身」、堀田昇一の小説「自由ヶ丘パルテノン」、小野蓮司の詩「苔」から引きながら、戦前プロレタリア文学運動の末期に出発して、抵抗詩「刺身」を書くに至ったさまを描き尽くす。
 室生犀星の「我が愛する詩人の伝記」に匹敵する描きぶりである。

「関根弘詩集解説」中川敏
 「今時アヴァンギャルドは演劇を除いてはアウト・オブ・デイトである」と、やんわりと関根弘の「リアリズムとアヴァンギャルドの統一」を批判している。

 最後に年譜について。関根弘は、東京に生まれ、小学校卒業後、勤めに入り、住み込み店員も経験している。従軍を免れて、戦後、職を転々とし、文筆家として立った。40歳で結婚、息子、娘を得る。
 詩誌「列島」で、手八丁口八丁と言われる大活躍(「解説」より)をしながら、没後、全集どころか全詩集さえ発行されていないようだ。以て悼むべきである。
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写真ACより、「キッチン・グッズ」のイラスト1枚。


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 今日2回目の記事更新です。
 庭に咲いている、クリスマスローズと椿の花を紹介します。
 今月9日の記事の、ムスカリの花以来です。

 上の写真は、クリスマスローズの花です。
 10年以上前、ムクゲの株元に苗を4種4株、植えたのですが、今はこの株が残っているのみです。
 花芽が確認できなかったので、今年は咲かないかと思っていたのですが、先日、花を見つけました。

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 庭を回ってみると、椿「西王母」が咲いていました。
 一重、筒咲き、中輪。
 昨年は花を見られなかったように思います。

 写真は2枚とも、あまりきれいでなくて済みません。他の日を待てませんでした。



 先日、Amazonより歌集3冊と詩集1冊(いずれもkindle unlimited版)を、タブレットにダウンロードしたので、以下に紹介する。
小野田光 蝶は地下鉄を抜けて
 Amazonの本を「新鋭短歌シリーズ」で検索すると、多くの未読歌集があったので、3冊を3月10日にダウンロードした。
 まず、小野田光・歌集「蝶は地下鉄をぬけて」。
 紙本版:2018年12月10日・刊。1,836円。
 kindle版:2018年12月27日・刊。800円。

西村曜 コンビニに生まれかわってしまっても
 次に、西村曜・歌集「コンビニに生まれかわってしまっても」。
 紙本版:2018年8月7日・刊。1,836円。
 kindle版:2018年12月26日・刊。800円。

九螺ささら ゆめのほとり鳥
 3番目に、九螺ささら・歌集「ゆめのほとり鳥」。
 紙本版:2018年8月7日・刊。1,836円。
 kindle版:2018年12月26日・刊。800円。

D・H・ロレンス 愛と死の詩集
 上記3歌集(書肆侃侃房・刊)に、ハイライト、メモ等の機能がないので、外出した時にタブレットで読むため、D・H・ロレンス・詩集「愛と死の詩集」を、3月12日にAmazonよりダウンロードした。安藤一郎・訳。
 小説「息子と恋人」、「チャタレイ夫人の恋人」(旧訳)は、僕にあまり合わなかった。
 しかし詩集は、初めを読んだところ、合いそうである。
 kindle版:2014年7月4日・刊。432円。
 上記4冊は、kindle unlimited会員には、(毎月980円の会費の他)追加金・無料でダウンロードできた。
 これまでに買った本は多く、読みかけの本も幾冊かあるが、これらもいつか読み了えるだろう。



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