風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

Kindle本の第1歌集「雉子の来る庭」をKDPしました。右サイドバーのアソシエイト・バナーよりか、AmazonのKindleストアで「柴田哲夫 雉子の来る庭」で検索して、購入画面へ行けます。Kindle価格:250円か、Kindle Unlimitedで、お買い求めくださるよう、お願いします。

2020年03月

 最近に購入した、4冊の本を紹介する。
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 綿矢りさの17歳での文芸賞・受賞作「インストール」と、19歳での芥川賞・受賞作「蹴りたい背中」である。
 メルカリより、2冊セット・530ポイントで購入した。
 僕は文庫本と思っていたが、単行本だった。単行本の方が読みやすいようだ。

 3月15日(第3日曜日)の午後、パワーセンター・ワッセ内の書店・KaBoSに行き(マスクをして)、写真集2冊を買った。

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 「深海生物大事典」、成美堂出版、出版年次・なし、279ページ。価格:1,650円(税込み)。

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 写真図鑑「サボテン」。2017年4月25日、長瀬聡・刊、245ページ。価格:2,200円(税込み)。
 タイのサボテン園「ベッタムシィー」の、サボテンを写した。帯に「緋牡丹錦もたくさん」とあるが、緋牡丹錦が2/3のページを占める。緋牡丹錦は、お馴染みの緋牡丹と、他の種との交配種である。妖しい美しさがある。
 写真集2冊の代金3,850円は、商品券3,000円分とdポイント850ポイントで支払い、財布からは出さなかった。


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 砂子屋書房「葛原妙子全歌集」(2002年・刊)より、第5歌集「原牛」を読み了える。
 第4歌集「薔薇窓」の感想は、今年1月29日の記事にアップした。



 原著は、1959年、白玉書房・刊。室生犀星・序、500首、著者・あとがきを収める。
 医師を父として生まれ、医師に嫁ぎ、「ハイソサエティ、貴族的雰囲気」(岡井隆の栞の言葉)に暮らした。
 葛原妙子は、今の大学の国文科を出て、文学少女の成り上がった者だろうか。菱川善夫や塚本邦雄の、褒め上手に乗せられて。前衛を意識した詠みぶりは確かである。「たたへたる涙落ちざればらんらんとしてみひらくに似つ」の中句欠のような、冒険を重ねて。
 しかし彼女の成熟は、これ以降の歌集にあるようだ。


 以下に7首を引く。正字を新字に直した。
インク壺にインク充ちつつ 凍結のみづうみひびきてゐるも
寒き背後の床を走りたる灰色の目の猫の速度を
死神はてのひらに赤き球置きて人間と人間のあひを走れり
雉の鋭ごゑおこりくさむら戦ぎたりこころ異変に飢うるさびしき
心臓の標本一つある窓にぶだうの蔓の影ある時間
水辺の暗きに立ちをり身に負へる水の怨恨 草の怨恨
濃き蜜にわれをやしなふさんらんとわれは女蜂の翅を光らせ
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写真ACより、「ケーキ」のイラスト1枚。




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 今日2回めの記事更新です。
 昨年9月28日の記事に、新しい椅子の購入をアップした。



 その椅子が半年経たずに、パソコン机に向かっていて、お尻の痛むようになった。現在の写真である。
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 痛みを宥めて非効率に作業したり、タブレットでブログ記事を書いたりして来たが、新しいマットを買うことにした。これまで座敷座布団や、夏用座布団を敷いて来たが、限界である。
 目当ての商品があったので、妻に買って来てもらった。僕も同伴する気はあったのだが、妻は気付かなかったようだ。

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 座る部分と、背凭れの部分の、マットを付けたところである。正式には、骨盤サポートチェア、Style Drive、型番E1018BS-Nである。Z店で1万5千円くらいだったそうだ。Amazonで調べたら、同じ値段だった。
 使用感はやや良い。でも更にパソコンに向かう時間が延びたり、臀部筋の衰えで、お尻が痛くなりそうな予感がする。Made in Chinaで、保証期間1年である。



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 江國香織の小説2編を収めた新潮文庫、「こうばしい日々」を読み了える。1997年11刷。
 読み始めてすぐ、読んだことがあると気づき、今、前のブログ「サスケの本棚」を内部検索したところ、2008年12月27日の記事にアップしていた。


 12年近く前なので、発見がある。

こうばしい日々
 生まれるとすぐ、父母とアメリカに移ったダイ(大介)が、高校まで日本で卒業してアメリカの大学に進んだ姉、ガールフレンドのジル、先生のカークブライド、学校食堂のパーネルさん、姉のボーイフレンドのデイビッド、大学生の友人・ウィル(日本かぶれ)、父の同僚の島田さんたちと織りなす、アメリカ生活の秋から冬にかけての物語が「こうばしい日々」である。

 「綿菓子」は、女子中学生・みのりが、姉のかつての恋人・次郎に思いを寄せて、伝わる話である。姉とその夫は幸せだが、おばあちゃん、友人・みほは、事情を抱えている。「結婚じゃなく、はげしい恋に生きよう。」の1文があって、主人公と共に作者の意気を示すようだ。読者の男性にも女性にもサービスした、結末に至る。
 江國香織が後進の女性作家に拓いた道は測り知れない。


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Kindle「底流」表紙
 記事の上のメッセージボードにある通り、ハンドルネーム・新サスケがペンネーム・柴田哲夫で、KDP小説「底流」を2月20日に発行しました。
 原稿をアップした際、「文書校正」に「誤字脱字はありません」と出るので、安心しましたが、実際ダウンロードしてみると、色々誤りが見つかりました。
 3回の訂正を重ねて、7ヶ所ほどを直しました。
 先日の3回めでは、「推し」→「押し」に、不要な改行の戻し、章節初めの1字空きが2字空きになっているヶ所の訂正、3ヶ所を直しました。
 今の所、文章の間違いはないと思います。
 Kindle本の無料キャンペーンは過ぎましたが、Kindle Unlimited会員の方は再ダウンロードをお願いします。また奇特にも、Kindle本を有料で買おうという方は、よろしくお願いします。
 AmazonのKindleストアのカテゴリで、「柴田哲夫 底流」と検索してくだされば、すぐに出て来ます。


 
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 短歌研究会A、Bのメンバーである、Tさん、Mさんに誘われて、ある短歌研究会に参加した。カテゴリを短歌研究会Cとする。メンバーは7人。
 3月11日(第3水曜日)の3月例会は、午前10時より、橘曙覧記念文学館の図書室で開かれた。参加メンバー・5人。前以って事務局に提出した各1首のプリントを基に、相互批評を行う。
 I・Jさんの上句「唐突に現れしコロナウイルスの」は、「蔓延の新型コロナウイルスの」となった。
 T・Fさんの中句・下句は、「紅梅や廃屋の陰に花さかりなり」は、「紅梅は花さかりなり廃屋の陰」となった。
 T・Tさんの4句「似たる指もて」は、2句に「たる」があるので、「似る指(おゆび)もて」となった。
 M・Kさんの上句「弥生の陽あたたかく差す」は「三月の日差しあまねき」に、4句の「川面を泳ぐ」は「水面を泳ぐ」になった。
 僕ともう一人の男性の歌は、添削がなかった。そのままで良い、というのではなく、手を付けにくい、という意味らしい。
 他にも検討したが、ここに書ききれない。
 次回の日程を決め、11時40分頃に散会した。
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写真ACより、「ケーキ」のイラスト1枚。


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 海河童さんの写真集「Photo Collection of Alona Beach」を観了える。
 先行する同「同 Philippines」Kindle版の感想は、先の2月18日の記事にアップした。



海河童 Alona Beach
 今度の「同 Alona Beach」は、2018年6月30日、海河童本舗・刊。写真145枚を収める。ダウンロード当時も、3月9日22時現在も、Kindle版が無料である。

 怪奇な顔の魚、イソギンチャクとクマノミの共生(メッセージのようである)、美しい赤い魚(撮影場所のキャプションはあるが、撮影対象のキャプションはない)、樹上のメガネザル、大魚群、大きな口のジンベエザメ、等の写真を収める。最後の写真は、薄暮の海岸の著者らしいピースサインするシルエットに、「Thank you!」の文字が入っている。

 追記:海河童さんがツイートしてくださいました。




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