風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

Kindle本の第1歌集「雉子の来る庭」をKDPしました。右サイドバーのアソシエイト・バナーよりか、AmazonのKindleストアで「柴田哲夫 雉子の来る庭」で検索して、購入画面へ行けます。Kindle価格:250円か、Kindle Unlimitedで、お買い求めくださるよう、お願いします。

2020年03月

このセルパブ2020版
 同・編集部・編(編集長・藤崎ほつま)のKindle Unlimited本、「このセルフパブリッシングがすごい!2020年版」を走り読みする。
 ダウンロードは、今月3日の記事にアップした。



 この「すごい!」は紙にして360ページあり、とても通読できない。予定の3年を越え、4年めとのこと。
 ランキング、特別インタビュー・4本、コラム・13本、短編小説・3本、目録、編集後記などを収める。SF、BLものなどを含む。
 特別インタビューでは、電子書籍のユーザーの年代、出版のテレビ的な姿勢が論じられる。インタビューを受けるのが夢だった、という作家もいる。現実がSFを越えている、というバーチャルを描く。
 収入は、生活を賄う程ではないが少しある、という作家もいる。執筆愛と、わずかな収入、名誉欲が、セルパブ小説の作家を続けさせるのだろう。



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 県内の詩人、T・晃弘さんより、「現代詩年鑑2020」を借りた。
現代詩年鑑2020
 「現代詩年鑑」は思潮社の詩誌「現代詩手帖」の12月号でもある。
 Tさんも買った訳ではなく、末尾に挟まれたメモによると、編集上で協力した、返礼らしい。1度、電話の会話に出て、A・雨子さんに貸してあるが返されたら、僕に貸そう、という話だったのである。先日、郵送してもらって届いた。
 県立図書館にいつも現れるのだが、今度は見逃していた。価格:2,500円+税で、僕には買えない。

 2019年12月1日・刊。392ページの大冊である。
 展望鼎談、展望、アンケート・今年度の収獲、代表詩選、詩人住所録・詩書一覧・詩誌一覧、等を収める。僕の名前、所属詩誌も載っている。
 前衛詩のお祭だったが、一時の勢いはないようである。



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 最近に2冊のKindle本を、タブレットにダウンロードしたので紹介する。
海河童 Alona Beach
 ダイバー・海河童さんの写真集「Photo Collection of Alona Beach」である。
 海河童さんの写真集として、先の2月18日の記事、「同 Philippines」を観る、に次ぐ。



 アロナビーチは、フィリピンのボホール島のダイビングスポットである。
 2018年6月30日・刊。写真・145枚。


このセルパブ2020版
 もう1冊は、Kindle Unlimited本で、「このセルフパブリッシングがすごい!2020年版」である。
 僕もKDP本の短編小説を上梓したので、気になる。紙の本にして360ページ。
 ランキングとコラムを含め、セルフパブリッシング本を強く推している。
 金銭につながらないセルパブ作家の悩みが、多いようだ。僕はその点、金銭化を目指していないので、気楽である。


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 角川書店「増補 現代俳句体系」第15巻(1981年・刊)より、12番めの句集、下村ひろし「西陲集」を読み了える。
 先行する堀口星眠・句集「営巣期」は、先の2月24日の記事にアップした。



 原著は、1976年、東京美術・刊。
 水原秋桜子・序、674句、著者・あとがきを付す。
 下村ひろし(しもむら・ひろし、1904年~1986年)は、1933年、秋桜子「馬酔木」入門、1947年「棕櫚」創刊。
 本集にて、1977年、俳人協会賞・受賞。
 字余りがほとんどなく、句割れ・句跨がりもなく、端麗に吟じられている。長崎県を出る事少なく、キリスト教、隠れ切支丹、長崎原爆等を、飽くことなく繰り返し吟じている。



 以下に5句を引く。
日時計や復元花圃に冬芽満ち(出島蘭館址)
降灰の島畑くらき枇杷の花(桜島)
浅春の水勢矯めて熊野川(熊野路)
蝕甚の月下しづもる爆心地
蛙田や将なにがしの陣屋跡
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写真ACより、「ケーキ」のイラスト1枚。


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 山田詠美の小説「ぼくは勉強ができない」を読み了える。
 購入は、2019年9月7日の記事にアップした。

 彼女の小説の感想として、先の2月11日の記事、「放課後の音符(キイノート)」に次ぐ。



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 新潮文庫、274ページ、2016年48刷。

 黒人GIとの性を描いた山田詠美が、中学生、高校生を描いて、何の異論もない。後続の女性作家に道を開いた事で評価したい。
 中学・高校で優等生(?)だった僕も、大学で挫折して、社会的な劣等生(?)となり、社会は学力ではなく、人間力が幅を効かすと知った。僕も努力を重ねてリタイアし、穏やかな老後を願っている。ただしアマチュア文学に拠ってなりと、名誉回復を果たしたいと思う。
 山田詠美は、時代の厳しさを感じてか、シリアスな小説に向かっているようだ。




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 和田たんぽぽ読書会3月例会の課題図書、藤田宜永「愛の領分」を読み了える。
愛の領分
 藤田宜永(ふじた・よしなが)は1950年、福井県生まれ。先の1月30日に亡くなった。
 この「愛の領分」で、第125回直木賞・受賞。
 主人公の淳藏(50歳代、妻を亡くしている)と恋人の佳世(39歳、独身)、ほか様々な男女の情の絡み合いが描かれる。
 淳藏の昔の恋人・美保子が不治の病となって、また淳藏を恋うのも哀れである。
 ハッピイエンドの結末は流し読みした。幸せな恋人たちは放っておいて好い。
 作者は「愛の領分」としているが、欲情絡みの男の見方に思えてならない。



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 今日2回めのブログ更新です。
 2020年3月2日の16時現在、このブログ、風の庫の総pv数が16万を越えています。
 15万pv越えの節目で記事アップしたかったのですが、機会を逃しました。

 2016年9月3日より、旧ブログ・サスケの本棚から、移転しました。記事は引き継ぎませんでした。



 27ヶ月後の、2018年12月2日には、10万pv越えの記事をアップし、感慨がありました。


 1ヶ月で10万pvを越えるブログの記事も読んでいます。読書日記という地味なジャンルで、頑張っている方ではないでしょうか。
 これからも皆様のご愛顧をよろしくお願い致します。
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写真ACより、「ケーキ」のイラスト1枚。






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