風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

Kindle本の第1歌集「雉子の来る庭」をKDPしました。右サイドバーのアソシエイト・バナーよりか、AmazonのKindleストアで「柴田哲夫 雉子の来る庭」で検索して、購入画面へ行けます。Kindle価格:250円か、Kindle Unlimitedで、お買い求めくださるよう、お願いします。

2020年08月

 8月17日の猛暑日、午後1時半頃、最も暑い時間帯に向けて、書店・KaBoS二の宮へ向かった。もっとも暑さは、車でほぼdoor to doorなので、心配要らない。
 二の宮店では、迷ったあげく、3冊を買った。


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 穂村弘の最新歌集「水中翼船炎上中」。2018年5月21日、講談社・刊。
 価格:2,530円(税込み)。箱入り、202ページ。


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 佐佐木定綱・第1歌集「月を食う」。
 2019年10月31日、角川書店・刊。定綱は、歌人・佐佐木幸綱の次男である。
 第64回・現代歌人協会賞・受賞。
 価格:2,420円(税込み)。191ページ。


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 思潮社の現代詩文庫より、78「辻征夫詩集」。他にも同文庫の新しい詩集があったが、僕にはわからないようだった。
 2000年7月1日、6刷。4詩集と未刊詩篇を収める。
 価格:1,281円(税込み)。160ページ。

 総額:6,231円。4千円支払うと、6千円分使える振興券を2セット、妻が買い1セットを僕にくれ、書店で使える事を確認していた。ただし5百円分は、小規模店専用なので使えない。
 結局、振興券5千5百円分と、現金731円で支払った。こういう機会でないと、新刊歌集などのまとめ買いができない。
 なお本のまとめ買いは同店での、6月2日の記事、dポイントで2冊を買う、以来である。





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 谷崎精二・個人全訳「ポオ全集」(春秋社)第2巻より、6回めの紹介をする。
 同(5)は、今月11日の記事にアップした。



 今回は、199ページ~243ページの、45ページ分である。
 「四匹で一匹の獣」は、3830年の2人連れが、古代シリアの都市アンティオクに身を置いた物語である。王がキリンの皮をまとっていたり、結末では王が2人連れの「君」になっていたり、場景と共に筋立ても混乱していると思われる。
 「シェヘラザアデの千二夜目の物語」は、千一夜物語に続きがあったという設定で、千二夜目の物語に王が怒って、王妃は殺される。しかしその話は、ポオの時代を超えて、コンピューターやネットの世界を予見したようだ。「使いきった男」のiPs細胞を予測するかのアイデアと共に、ポオは未来予見の能力があったようだ。
 「花形」は、立派な鼻を備えた男が、それを最上とする社会で花形となる。しかし侯爵と決闘で、相手の鼻を射ち落とすと、花形を追われる。鼻を持たない男が、更に1番の社会だったのである。カードゲーム等での順位が、基だろう。

パソコン
写真ACより、「パソコン」のイラスト1枚。


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 土曜美術社出版販売の新・日本現代詩文庫150「山田清吉詩集」より、6番目の「土偶(でこんぼ)」(抄)を読み了える。
 先行する「だんだんたんぼ」(抄)は、今月6日の記事にアップした。



 「土偶(でこんぼ)」は、2013年、紫陽社・刊。この詩集で、農民文学賞を受賞した。5章32編を収める。
 第Ⅰ章より「坪庭」では、「生まれは百姓じゃが//会社の社長に祭り上げられ/その会社が倒産/田畑家屋敷を売り払って/…」と、変化した農民を嘆く。
 「己(うら)」では、「この心も己のものではない/借りもの借りもの……/」と書かれるが、僕は心は個人のものと思いたい。
 「べと(土)」では、旧・満州に開拓入植した人の帰還を描いて、「仏壇の抽出し」では、兄の出征式の挨拶の下書きを書いて、反戦を訴える。
 第Ⅱ章の「土偶(でこんぼ)」連作は、本詩集の眼目だろうが、僕はあまり評価しない。
 第Ⅲ章の、チベット巡礼の信仰は、彼の土に生き土に還るという信念と繋がっているのだろう。
 その信仰と繋がって、第Ⅳ章の「メルトダウン」では反原発に繋がり、「海 3・11」では大震災を描く。
 第Ⅴ章では、農業の衰えの中で、「面打ち」の木彫等と共に、老い先を見遣っている。

土偶
写真ACより、「土偶」のイラスト1枚。


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 世界の名画シリーズより、「ドガ画集」Kindle Unlimited版を観おえる。
 ダウンロードは、今月2日の記事、入手した5冊を紹介する(6)にアップした。


 なおその5冊の内、「夢をかなえるゾウ3」は削除したので、残る4冊をすべて紹介する事になる。

 また先行する画集、「モネ画集」同は、先の7月31日の記事にアップした。


ドガ画集
 この画集には、小さな図版もあるが、拡大で大きく表示でき、スクロールで調べたり、ピンチアウトで更に精細に観ることができる。
 ドガ(1834年~1917年)の生家は銀行家であり、父は芸術に理解があって恵まれていた。しかし晩年は生家が衰退し、ドガも困窮したようだ。踊り子のパステル画をたくさん描いたのも、生活のためという説がある。
 新しい美しい踊り子の絵(舞台稽古をする踊り子、など)を観られた。肖像画、洗濯屋、競馬、入浴の女性(多く後ろ姿)なども観られて、僕は満足した。



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 最近に手許に届いた2冊を紹介する。
 まず詩誌「水脈」68号である。
 同・67号の感想は、今年4月10日の記事にアップした。



水脈68号
 「水脈」は、日本詩人会議の県内誌だろうか。
 68号は、2020年7月28日、水脈の会・刊。54ページ。
 先日に亡くなった仲間・神子萌夏さんを悼む詩と随筆があり、袖触れ合った者として痛ましい。

 総合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)2020年9月号が届いた。
 同・8月号の感想は、先の7月20日の記事にアップした。



歌壇9月号
 8月に刊行という事で、戦争と戦後を、特集する。
 連載・平成に逝きし歌びとたちで取り上げる春日井建は、全歌集を読んだ事があり、印象に残っている。

 共に読み了えたなら、ここで紹介したい。


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 今日も、2つのブログの予約公開の他、ルーチン作業を除いて、3つの小さな用事をしましたので、記事アップします。

1・メルカリでポイントが少し溜まったので、かつてより欲しかった、ニューヨーク・ヤンキースの田中将大選手のキャップ(レプリカ)を調べて、良いような1つを注文しました。
 支払いでミスがあったのですが、到着時のブログ記事で、詳しく述べます。
 お盆休み中の注文で、販売者には迷惑でしょう。

2・KDP本「少年詩集 鳶の歌」の、原稿1編をWordで書きました。ぼちぼち書いて、今年中に2冊のKDP本出版という、年頭の目標の達成を目指します。

3・久しぶりに、Instagramへ、2枚の写真をアップしました。
  カメラ→パソコン→スマホ、と写真を移してのアップです。
 ムクゲの白花の、一重と八重です。幾つのいいね!を集められるでしょうか。
 リンクを下に貼ります。
 xinsasuke

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写真ACより、「カーメンテナンス」のイラスト1枚。







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 マンガ配信サイト「Renta!」より、マンガ誌「家庭サスペンス vol.33」をタブレットにダウンロードして、暁龍さんのマンガ「あなたよりも」を読み了える。
 前のマンガ記事「私は悪くない」は、今年6月15日にアップした。


 暁龍さんは、プロ・マンガ家インスタグラマー(フォロワー・3万5千人越え)、あんこと麦とのブロガー等として、ご活躍である。


スクリーンショット (48)
 暁龍さんのマンガ「あなたよりも」は、モノクロ32ページである。


スクリーンショット (49)
 掲載紙「家庭サスペンス vol.33」の特集は、「ハラスメント女に逆襲」であり、7編の作品を載せる。48時間300円でレンタルした。

 「あなたよりも」では、白石夫妻が、夫の学生時代の後輩女性・サキと出会い、サキは白石家に出入りするようになる。サキは夫と仲良さそうに見せ、妻が妊娠2ヶ月と知ると更に嫉妬し、戸への張り紙やメールで嫌がらせをする。床にサラダ油を塗って妻を転倒させ、流産させようとするに至り、警察に送られる。
 好意をうまく伝えられず、虚言で鎧った娘は、哀れでもある。しかし罪は深い。


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