風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

2021年02月

 2021年2月の人気記事を振り返る。人気記事は、ブログのマイページより、アクセス解析の人気記事で簡単に調べられる。

 同1月の人気記事の振り返りは、1月31日の記事にアップした。


 2月の第3位は、16日の記事、結社歌誌「覇王樹」2月号を読む、である。

 所属する結社歌誌に賭ける強い思いが、表れたのだろうか。

 第2位は4日の記事、ヒポクラテスを読む(1)である。コロナ禍の時代であり、僕も大動脈周囲炎や膵臓腫瘤という、病気を抱えている、時節が合ったのだろうか。
 同(2)、同(3)と続いているが、初回に及ばない。


 第1位は17日の記事、入手した4冊を紹介する(12)である。

 記事入力欄のAmazonを初めて利用し、4冊の表紙写真をAmazonの販売ページとのリンクにした所が新しかったのだろうか。
 収入はなくても、これからもAmazonの販売ページとリンクさせたい。
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写真ACより、「ドリンク」のイラスト1枚。




 最近に手許に届いた5冊を紹介する。

パイロットフィッシュ (角川文庫)
大崎 善生
KADOKAWA
2012-10-01

 今月13日の記事、大崎善生「ドイツイエロー、もしくはある広場の記憶」の感想で、酷評した所、あるサイトでブログの知人が奨めてくれた、大崎善生の小説である。


ピンクとグレー (角川文庫)
加藤 シゲアキ
KADOKAWA/角川書店
2014-02-25



 初めての作家さんである。作者はアイドルグループNEWSの1員だという。何となく注文した。

たゆたえども沈まず (幻冬舎文庫)
原田 マハ
幻冬舎
2020-04-08

 あるブログ(もう覚えていない)で、褒められていたので。原田マハには失望した経験があるが、思い直して。
 上記3冊の文庫本はそれぞれ、メルカリで買った。メルカリ残高が0になり、クレジット払いに食い込んでしまった。

神大短歌vol.7
 神戸大学短歌会から、「神大短歌」vol.7が届いた。誌代:500円、送料:180円、手数料:110円と、高価になってしまった。神戸大学短歌会のTwitterのツイートより注文できた。僕は若い歌人の作品に興味がある。

「覇王樹」3月号
 所属する結社の歌誌「覇王樹」の2021年3月号が届いた。
 同・2月号の感想は、今月16日の記事にアップした。

 毎月の小さい役目(1ページ)を、今号分より担当する事になった。




 今月14日の記事にアップした、第43回 会員の詩書を祝う会のおり、受付の脇に笠原仙一さんの詩集が6、7種類、平積みされてご自由にどうぞ、という事だった。
 
 僕は記憶にない4冊を頂いて来たので、ここに表紙をアップする。

笠原仙一 月の夜の詩
 笠原仙一さんの第2詩集。裏表紙にISBN、バーコード等がないのでAmazon非掲載である。
 2003年初版、26編を収める。

天涯の郷―笠原仙一詩集
笠原 仙一
詩画工房
2005-09T

 序詩と、5章44編を収める。

詩集 ひとと宙(そら)
笠原 仙一
土曜美術社出版販売
2010-09T

 4章22編を収める。

笠原仙一詩集 命の火 ―詩ロマン―
笠原 仙一
竹林館
2019-12-28

 詩書を祝う会の対象となった詩集。序詩と6章45編を収める。

 以上4冊、いつ読めるかわかりませんが、ここにアップして謝意を表する。


 岩波文庫の一茶「七番日記」(下)より、8回めの紹介をする。
 同(7)は、今月6日の記事にアップした。


 今回は、文化14年7月~12月の半年分、330ページ~366ページ、37ページ分を読んだ。
 安住の郷里の四季を吟じ込んで励みがある。人間以外の生き物に呼び掛ける句も健在で、処々に見られる。
 52歳で結婚して3年、長男・千太郎は幼くて亡くなったが、世継ぎの子を欲したらしく、童児の愛らしさを吟じた句が散見する。
 文化14年の末尾に、惣計975句とあるのは、文化14年の句の合計だろう。また他郷252日、在菴95日とあり、指導外泊が変わらず多かった記録が残る。

 以下に5句を引く。
大の字に寝て見たりけり雲の峰
あれ程のいなごも一つ二つ哉
(まるい)露いびつな露よいそがしき
我家
(わがいへ)の一つ手拭(てぬぐひ)氷りけり
ちりめんの狙
(さる)を負ふ子や玉霰
入道雲1
写真ACより、「雲」のイラスト1枚。







 このブログの今月9日の記事に、「川端康成文学賞 全作品 Ⅰ」より、第1回の上林曉「ブロンズの首」をアップした。

 その時に書いた、筑摩書房「増補 決定版 現代日本文学全集 補巻8 上林曉集」を読む事にして、パソコン机の傍らに置いて、初めより読み始めた。
上林曉集
 函がヤケて、字がやや小さいが、本文は読むに良好である。

 上林曉は、敗戦前から活躍した作家だが、この「風致区」は1946年発表である。
 作者は吉祥寺の駅に降りると、井の頭池を1周する習慣があるという。池を巡って何百本かあった杉の木が、戦争末期に伐り取られ、畑地になった事を悲しむ。戦争末期に亡くなった、作家・田畑君の告別式のあと、作者と文芸誌の婦人記者だった竹本さん、作家・教授の引田君が偶然落ち合って、世間話をして別れる。ゲーテ「ウェルテルの悩み」をわずかに読んで慰められ、結末となる。
 敗戦期の侘しい心情と、井の頭池周囲の侘しさ、病妻をもつ個人的な侘しさと重なり合って、敗戦後の1心境を表している。
 この本には、44編の短編小説を収める。根を詰められなくなった僕には、短編小説集が適っている。
 「ブロンズの首」の記事にもう1つ書いた、集英社の「日本文学全集 52 上林曉 木山捷平集」には、上林曉の出世作「薔薇盗人」や、名作とされる「聖ヨハネ病院にて」も収められているので楽しみである。



 辻征夫の句集「貨物船句集」を読み了える。貨物船は俳号である。
 メルカリでの購入は、今月17日の記事にアップした。


貨物船句集
 現物のスキャン画像の方が、Amazon画像より、帯がある分だけマシである。

 詩業については、思潮社の現代詩文庫より、未刊詩篇と短編1篇を読んだ所である。


 句集「貨物船句集」は、没後の2001年1月、書肆山田・刊。1ページ4句組み、91ページ。
 1985年、詩誌「詩学」の投稿欄選者として、小説・俳句・他を書いていた小沢信男と出会い、俳句会「余白句会」を結成した。連衆はおもに、辻征夫の知り合いの詩人である。
 句風は、時に字余りを交えて、詩人らしい新鮮さがある。先行句にリスペクトした句もあるが、新しさを加えている。
 61歳、句会への最後の出席は、奥さんに支えられてで、「満月や大人になってもついてくる」の句で、最高点となった。(小沢信男のあとがきより)。

 以下に5句を引く。
おみな往ぬ蟋蟀がいる台所
むすめながら乱れて泳ぐ緋鯉かな
断崖やもう秋風のたちつてと
雛祭り娘はどこの街どこの路地
稲妻やあひたかつたとみんないふ



 この2月3日(水曜日)に、地元の出版社・宮本印刷へ電話を入れ、合本製本をお願いした所、快く引き受けてくださった。
 翌日4日(木曜日)に、結社歌誌「覇王樹」2020年分11冊(8月号は,100周年記念特大号、390ページあるので、別とした)を、宮本印刷へ持ち込んだ。合本表紙は余り紙を使うので、作成まで日数が掛かる、との事だった。
 2月15日(月曜日)に電話があり、合本が出来ているとの旨だった。翌日に宮本印刷へ伺い、合本を受け取った。代金は500円だった。
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 表紙は暗赤色だった。印字は、家のテーププリンターで打って、貼り付けた。透明テープ地に黒字印字である。
 このテーププリンターには購入記録があって、先のブログ「サスケの本棚」の2014年4月21日の記事にアップした。

 7年間、故障もなく役立っている

 100周年記念特大号の8月号は、390ページ、1・5センチの厚さがあって、合本に入らない。
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 なお2019年の「覇王樹」誌・合本は、昨年6月4日の記事にアップした。

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 歌誌等を大事にするのは、ほぼ初出誌であり、散逸を防ぐためである。寄贈された同人詩誌は、気付いた時には既に冊数が多く、合本製本できないでいる。







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