風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

Kindle本の第1歌集「雉子の来る庭」をKDPしました。右サイドバーのアソシエイト・バナーよりか、AmazonのKindleストアで「柴田哲夫 雉子の来る庭」で検索して、購入画面へ行けます。Kindle価格:250円か、Kindle Unlimitedで、お買い求めくださるよう、お願いします。

2021年03月

 3月18日午前10時より、短歌研究会C・3月歌会が、橘曙覧記念館の会議室で開かれた。短歌研究会Cは、或る短歌会の福井支部である。支部会員でない僕は、オブザーバー参加している。
 また短歌研究会Cの後、メンバー3人のみの短歌研究会A・3月歌会も、30分のみ急いで持たれたが、明日の記事にアップしたい。
 先立つ研究会C・2月例会は、2月12日の記事にアップした。



 今回は、事前1首出詠・8名、出席者6名だった。
 TTさんの1首には、解釈に迷う部分もあるが、結句の「数多」を平仮名の「あまた」に直したのみで収まった。
 YNさんはお孫さんの入籍の歌である。2句「夫の人柄」を自身で「彼の人柄」に推敲した。中句「告ぐる孫の」の字余りは、「言ふ孫の」に直された。
 ASさんの1首は、「負けずと」→「負けじと」、「雪をかき分け」→「雪をもたげて」、「フキノトウの芽が」→「ふきのたう芽吹く」に直された。
 TFさんの1首は、直すところなくパス。
 YYさんの中句・4句は、「油
(ゆ)に揚げて籠りし二人の」→「から揚げに籠る二人の」に直され、本人も納得のようだった。
 僕の1首は結句「椿の花を」を、具体的に「白い椿を」にして決着した。
 MKさんの下句「われに纏へる甘酢ゆき香の」は、「われに纏へり甘酢ゆき香が」で、1首が明確になった。
  TTさんの結句「腰痛忘れて」は自身で、「萌えそめし野を」に推敲した。
 永田和宏「近代秀歌」より、子規「くれなゐの二尺伸びたる……」の歌を鑑賞した。次回日程を決め、11時45分頃に散会した。
 このあと続けて、メンバー3人の短歌研究会A・3月歌会を12時15分頃まで持ったが、明日に報告したい。
1 (2)
写真ACより、「ガーデニング」のイラスト1枚。




このエントリーをはてなブックマークに追加

 連日の買い物紹介で申し訳ないが、デジ一眼用のクローズアップレンズ(Kenko製、No.5)をAmazonで買った。送料込み:1,473円。
 デジ一眼を買ったのは、2020年6月である。



マクロフィルター
 左手前が箱、左奥がビニールケース、右奥がクローズアップレンズである。
 僕のミラーレス・デジ一眼の望遠レンズ(18ミリ~135ミリ、35ミリ換算:27ミリ~202ミリ)の、最短撮影距離が45センチなのだが、マクロレンズを買えない。クローズアップレンズを付け、寄って鮮明な花を撮り、僕のインスタグラムxinsasukeへアップしようという考えである。撮影距離は、14センチ~20センチとの事。
 今日はよく晴れたので、庭の椿の白花を撮って、比べてみた。

望遠
 まず望遠レンズを少し望遠側にして撮り、トリミングした。

マクロ
 クローズアップレンズを付けて、接写した。
 要の雄蕊の描写は、あまり変わらない。僕の腕のせいかも知れない。
 今は望遠レンズより、クローズアップレンズを外している。


このエントリーをはてなブックマークに追加

 3月16日9時10分に、妻の車運転で家を出て、ガソリンスタンドに寄り、S総合病院に9時半頃に入る。診察を2つ受け、薬局で1時間待ち。郵便局に寄り、帰宅すると午後1時半だった。すっかり疲れて、疲れが取れないので、エアコン工事の話で済ませる。
 先日、妻と某電器量販店へ行き、僕の2階の寝室(6畳間)の新エアコンを買った。工事費(室外機の架台の交換を含む)込みで、25万円だった。3月15日(第2月曜日)の9時~12時の間に委託業者が来て、3時間以内に仕舞うという話だった。
 15日の午前10時に委託業者が来た。口の利き方の悪い青年一人で、僕は嫌な予感がした。
 2019年4月2日の記事にアップした、居間のエアコンの時には、4人が来たからである。もっとも配線を這わせる工事もあったけれど。

(記事の画像が消えています)。

 やはり青年は、大きなミスを2つした(内1つは、費用を委託業者が持つことになった)。
 以下はこれまでの旧機の写真である。
旧エアコン
 10年近く前の設置で、明確でないが富士通製だと思う。
 感熱部に手をかざさないと風を吹き出さない時が多い、ゴミを散らかすようだ、と不都合が重なった。
 以下は新機の写真である。
新エアコン
 旧機よりやや大きく、違いはおわかりだろう。日立の「白くまくん」である。写真は、2枚ともフラッシュを使ったので、白っぽく写っている。
 12時半、試運転を了えて、業者の青年は旧機処分代(契約通り)の2,090円を受取って帰った。
 8畳~10畳用である。寝室は6畳だが、1階なら広縁にあたる3畳ほどの廊下に机・他を置き、パソコン室にしているため、必要なのである。仕切りの障子戸は2枚開けている。新機のリモコンには、AI機能もあり、強力そうだ。
 冬の暖房はファンヒーター等で済ませており、エアコンでの暖房はしない。夏場の冷房が楽しみである。



 
このエントリーをはてなブックマークに追加

 岩波文庫の一茶「七番日記」(下)より、9回めの紹介をする。
 同(8)は、先の2月25日の記事にアップした。リンクより、過去記事へ遡れる。


 今回は文化15年正月~同6月の半年分、367ページ~424ページ、58ページ分を読んだ。
 諧謔味の句も多いが、物寂しい景、老いの二人暮らしの句なども交じる。鶯や雁の野鳥に思いを寄せている。
 一茶は小規模ながら地主である(1部は妻のお菊が耕作した)が、土地の広さは田畑合わせて3石6斗余と解説にあるのみで、何町何反と示されず、僕には想像できない(他に山林・若干)。田畑の作物の生長を吟じている。物質的には、満足している風がある。
 くすぐり、うがち風でなく、馬のいる景を大柄に吟じるなど、新しい境地を広げた。
 3春・347句、3夏・207句の記入がある。

 以下に8句を引く。
追分の一里手前の秋の暮
そこに居よ下手でもおれが鶯ぞ
春風や馬をほしたる門
(かど)の原
目出度
(めでたし)といふも二人の雑煮哉
(わが)村や春降(ふる)雪も二三尺
米炊ぐ水とくとくや秋の暮
はつ蛍ついとそれたる手風
(てかぜ)
稲の葉に願ひ通りの暑
(あつさ)
ウグイス
写真ACより、「ウグイス」のイラスト1枚。




このエントリーをはてなブックマークに追加

 tweetを通して入手した、神戸大学短歌会の年刊誌「神大短歌」vol.7を、ほぼ読み了える。
神大短歌vol.7
 2021年1月17日・刊。96ページ。「贈答歌」「付け句短歌」のページの余裕もある

 購入は先の2月27日の記事、届いた5冊を紹介する(3)に報せた。


 通読して気づくのは、大学生にして既に過去を懐かしむ歌や、自死の念に関わる歌のある事だ。
 句割れ、句跨り、字余りなどが自在に使われている。それらは社会への違和感や、対人の不安を、文字以外で微かに示すものではなかったか。
 1首評で、井井さんが服部真里子・第2歌集「遠くの敵や硝子を」より、次の1首を解き明かしている。「手のように白い梨むき逃れゆくものがみな夜逃れる不思議」。僕は「こんなもん知らんわ。放るわ」と放り出したい。井井さんは、「手」が過去に経験した手で、後半の断定的表現と相俟って、読み手に開かれているとする。「手のように/白い梨むき/逃れゆく/ものがみな夜/逃れる不思議」と各句を明確にすると、少しわかりやすい。
 僕は実は服部真里子の歌が好きで、第1歌集「行け広野へと」も第2歌集「遠くの敵や硝子を」も取り寄せて読んだ。第2歌集は、2018年11月9日の記事にアップし、第1歌集の感想にリンクしてある。残念ながら療養生活に入ったようで、現在の活動を僕は知らない。

 (リンクでは、画像が消えています)。

 以下に6首を上げて寸感を付す。
続かない美談を補訂していたが巨悪によって身を滅ぼした(府田確。安倍政権を指すか)
覚えてるビニール袋にいるときに金魚はいちばんうつくしいこと(奥村鼓太郎。幼年時代への感傷?)
ずっと戦ってきたんだ。やわらかに背筋を伸ばす術を知らない(上村優香。孤独に?戦う若者)
目薬を差すのが下手な君にだけ見える世界があると知った日(掃除当番。不器用な人の良さを知る成長)
寝ることに飽きて食事にも飽きてピアノ教室調べてみたり(緒川那智・OG。余裕か倦怠か)
町中が朝を迎える いいね 蝶 人間つねに悲しい足音(川嶋ぱんだ・OB。蝶を羨む程に不幸)


このエントリーをはてなブックマークに追加

 新潮社「川端康成文学賞 全作品 Ⅰ」より、4回め、1977年の受賞作、水上勉「寺泊」を読む。
 同・3回めの佐多稲子「時に佇つ(十一)」は、今月3日の記事にアップした。


 「寺泊」は、作者が大雪の寺泊の海岸通りを、タクシーで難儀して、運転手がチェーンを探しに行ってしまう所から始まる。
 今度の旅の目的は、良寛地元の研究家が、良寛書簡集を出版し、感心した作者が敬意を述べ苦労話を聞くためだった。書簡の大半は、借金、米、味噌、薪等の無心(実際はその礼状)だった。聖人を地に引き下ろす書状で、禅寺を脱走した事のある作者には快哉だったろう。
 研究家の奥さんが、娘さんへと手作りの手毬を渡してくれた事から、障害者の娘さんの話へ移る。後妻さんが、作家の連れ子の次女へ、自分の骨を移植して、障害が良くなる。
 作者は、ズワイガニの即売所に出会う。時化を衝いて出漁した船があり、漁師らも今食べて置かないと、注文先へ持っていかれ、蟹を食えなくなるという。
 そこで異様な二人連れに出会う。四十過ぎらしい女が、五十近い男を背負って、雪の中を走り込む。女が男に蟹を食わせようとするが、うまくゆかない。やがて女は男を背負って立ち去る。
 3つのエピソードは、作品の中でなく、生活の中にこそ世界がある、と主張するようだ。

手毬
写真ACより、「手毬」のイラスト1枚。


このエントリーをはてなブックマークに追加

 今日2回めの記事更新です。
 メルカリへ本を出品する時など、写真を写す際、スタンド灯は2台ほしいものです。
 僕も2台のスタンド灯を使っていたのですが、蛍光灯スタンド灯の方の1台が、蛍光管の寿命でかダメになりました。
 先日、電器量販店「百満ボルト」本店にて、LEDスタンド灯を買いました。
新LEDスタンド灯
 ユアサプライムス(株)のLEDスタンド灯、Live TecのLGD-A112(W)首曲げ可、光度調節付きです。

故障した蛍光灯スタンド灯
 故障した、蛍光灯スタンド灯です、首曲げ可。ずいぶん長く使って来ました。
 もう燃えない粗大ゴミとして処分します。

以前からのLEDスタンド灯
 もう1台、以前から使っているLEDスタンド灯(点灯中)です。(株)電響社の、DLS-H2008BKです。首曲げ可、光度調節付きです。新しいスタンド灯に比べて、光量がやや少ないようです。温度、日時表示が付いていますが、電波時計ではないので日時(曜日を含む)は、ずれます。
 新しいスタンド灯と合わせて、先日さっそく活躍してくれました。



このエントリーをはてなブックマークに追加

↑このページのトップヘ