風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

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2021年08月

 今日は8月25日(水曜日)です。27日金曜日には、骨髄を裂いての大動脈瘤の大手術です。
 明日26日は、いったん病室を空けるため、病室の荷物の整理に忙しくなります。
 リハビリを含めて、1ヶ月はかかるので、当分の間、ブログを更新できないと思います。
 皆さんの応援、励ましに感謝申し上げます。きっと、戻って来ます。
 皆さん、しばらくは、さようなら。

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イラストACより、「スポーツ用具」の1枚。




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 近藤芳美の歌集「岐路」を読み了える。
 近藤芳美(こんどう・よしみ、男性、1913年・韓国生まれ~2006年)は、歌人・建築家として活躍した。戦後、「アララギ」を離れ、「未来」を創刊、戦後短歌をリードした1人である。
 僕は生前・刊の「近藤芳美集」全10巻の内、歌集編を読み(散文編は居間に床積みしてある)、没後・刊の「岐路以後」も読んでいた。残る生前・最後の歌集「岐路」は、古本にプレミアが付いて買えなかった。それがAmazonマーケットプレイスで比較的廉価で出ているのを知り、5月29日に購入した。



 「岐路以後」を読んだ記録は、前ブログ「サスケの本棚」の2016年3月25日の記事にある。

 リンクより、旧歌集の感想へ遡れる。

岐路―近藤芳美歌集
近藤 芳美
砂子屋書房
2004-09-07


 「岐路」には、2000年~2003年、80歳代後半の作品を収める。
 当時、近藤夫妻は介護付きマンションに移ったが、近藤芳美は2度の入院をし、夫人も病んだ。
 アフガニスタン、イラクの戦争を視つつ、絶望せず希望を保とうとする。やや感傷に流れる作品もある。
 戦時中より恋人だった夫人(歌人)を詠んで、あくまでも優しい。彼の短歌の読みにくさは、新かな・古典文法、主語述語の完結していない場合がある点にも、理由があるだろう。
 これで僕は、彼の全ての歌集を読み了えた。

 以下に7首を引く。
生きて負う未熟は老いの今さえを互みにひとつ生の忽ち
生けるがに王女を埋めて眠らしめ礫土に消えし王朝のこと
静けさにめぐる八月妻を誘う千鳥ヶ淵墓苑相励ませば
世の隅にすでに老ゆとしてかく過ぐる感情を怒りと絶望とせず
始まれる戦争にして静けさにバグダッドの未明の窓の閃光
よろこびの笑みはあるまま童女のもの共に過ぐる日ことば少なく
プラタナスの落葉うながすこがらしに吹かれむとする車椅子ごと


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イラストACより、「スポーツ用具」の1枚。


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 八重咲きムクゲをInstagramより転載します。

 庭に自然生えのムクゲ(木槿)の1種で、白花の八重咲きです。
 花笠咲きと白花1重の、交配と思われます。


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 8月20日に、冠状動脈のカテーテル検査を受けた。
 9時に開始予定のところ、前患者が押して、9時半に開始。検査は痛みはなく、看護師に「今、入ってますか」と聞く始末。「あと20分で、〇〇病院より救急搬送です」の声が聞こえ、とても忙しいらしい。説明を受け、30分で済んだ。

 今日21日11時半より、血管外科の部長と担当医に、大動脈瘤手術の説明を受ける。大動脈瘤の1部は人工血管に、1部はステントを入れる。冠状動脈の詰まりには、代用血管(腿より持ってくる)でバイパスをつける。心臓停止、人工肺とのこと。手術時間が7~8時間。退院まで順調で1ヶ月。致死率5%以下。
 妻も驚く大手術で、気が進まないが、致し方ない。妻と同意書にサインした。
 
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 今日10時に、一人で入院し、諸検査を受けました。
 明日20日朝9時より、カテーテル検査を受けます。
 主治医の意向で、入院を続け、27日に動脈瘤の手術を受けることになりました。急な事で、予定が違ってきますが、致し方ありません。
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 ムクゲの花2種を、Instagramより転載します。
 前回の転載は、今月4日の記事でした。


 ムクゲ(木槿)の、1つは八重~千重というより、獅子咲きの薄赤花でしょうか。
 もう1つは、一重の薄赤底紅の花です。
 いずれも庭に自然生えした、交配種です。

 8月19日より、冠状動脈狭窄のカテーテル検査を受けるため3日間の入院をしますので、この「風の庫」を記事更新できないかも知れません。またブログサークルでの対応ができないかも知れません。よろしくお願い致します。



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 福井県俳句作家協会・編の「年刊句集 福井県 第59集」より、6回めの紹介をする。
 同(5)は、今月5日の記事にアップした。

 リンクより、旧記事へ遡れる。

 今回は鯖丹地区(鯖江市、越前町、池田町)の、129ページ~145ページ、17ページの34名、340句を読んだことになる。3市町からの出吟とされるが、越前町から1名の出吟、池田町からはなく、残りはすべて鯖江市からの参加である。
 鯖江市は、眼鏡枠、打ち刃物などの産業が盛んであり、市の財政に余裕があった。平成の大合併の時、隣の福井市からの誘いを断り、合併しなかった。
 活気があるのか、若い俳人が多いのか、新しい俳句が多い。老人の孫・曾孫にしてやれることは、お年玉を渡すことくらい、と嘆くがの句もある。

 以下に5句を引く。
ややの手に幸多かれとお年玉(S・麗子)
青葡萄アダムとイヴの知らぬ味(H・やす香)
就中代筆とある年賀状(K・和典)
梅雨晴れや気まぐれにパン焼いてみる(M・日登美)
秋風や席はソーシャルデスタンス(N・なるみ)

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 イラストACより、「自然」の1枚。





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