果実77号
 10月30日の記事「届いた4冊」で報せた内、4番目の、同人詩誌「果実」77号を読み了える。
 県内の教員・教員経験者を同人とする、息の長い詩誌である。
概要
 2017年10月、果実の会・刊。B5判、詩は1段組み、エッセイは2段組み、39ページ。
 6名が各1編~5編、計15編の詩を寄せている。またエッセイは2名2編である。
感想
 K・不二夫さんの「顔を洗う」は、「A国の顔は 時々洗う」…「B国の顔は」と「D国の顔は」まで続けて、各国の首長を批判するようだ。
 W・本爾さんの「あさきゆめみし」は、若い頃の挫折を想うのだろうか、「まだ夢の続きを見ているのだろうか/独り目覚めて/夜の明けるのを待っている」と結ぶ。
 F・則行さんの「おおきな かぶ」は、童話の読み聞かせを、童話風に描いた、新趣向である。
 T・篤朗さんの5編の内、「ろうそく」は幻の女性と対決する、幻想的な1編である。
 同人は総じて、私生活詩から脱していようと、もがくような努力を重ねるようだ。
 所々に主題に応じたイラスト・カットを配し、趣きを添える。

引用
 わかりやすく印象の残る、N・昌弘さんの「近すぎて」6連より、しまいの連を引用する。

わかろうとすることの大変さを
わかり合えたことの喜びを
噛みしめられる日々は何処