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 先の3月30日の記事、「届いた4冊」の4冊の内、トップで報せた、結社歌誌「覇王樹」2018年4月号を、短歌作品中心に読み了える。
 
同・3月号の感想は、3月5日の記事にアップした。その記事より、以前の号の感想へ遡り得る。
概要
 44ページ。通常短歌は2段組み、散文は3段組みである。
 ただし冒頭の「八首抄」(1首×8名)、「卯月10首詠」(10首×4名)、「力詠15首」(15首×2名)は、1段組みであり、字もそれぞれ大きい。
感想
 今号も短歌作品に、散文に、精一杯の誌面である。
 特集の清水素子・歌集「生の輝き」批評特集(6ページ)では、冒頭に「音」発行人の内藤明(以後、敬称・略)の「素直な心と言葉」、「天象」主宰の宮原勉の「静謐の気息」を置いている。あと「覇王樹」歌人3名の批評を置く。
引用
 「大翼集」のT・サツ子さんの「地をも葉をも」6首より。
雪のない正月七日の空に描く鳶が三羽それぞれの輪を
 長閑でおおどかな景を、よく描き得ている。
 題詠「犬」より、K・いつもさんの1首。
珍しき犬をかまってじゃれられて俄か愛犬我はゆきずり
 人間の付き合いは、関係が深まると、トラブルになる場合があり、避けようとする事がある。犬との関わりでも、構うと困る事になるのだから。