
又吉直樹のベストセラー小説「火花」を読み了える。
文庫本の小説として、今月10日の記事にアップした、原田マハ「生きるぼくら」に次ぐ。
概要
文春文庫、2017年3刷。
メルカリでポイント300円分(送料込み)で購入した。表紙写真ではわからないかも知れないが、カバーはかなり痛み、本文の三角折れも何ヶ所かあった。
でも「ブックオフ」で108円で売っているとしても、時間とガソリン代を考えたら、こちらが便利だろう。
感想
僕は流行にあまり乗らない方で、様々な流行商品やベストセラー本を買わない(村上春樹を除く)。本なら文庫本になって、ブックオフで100円で売られるようになったら、買いましょうという意地悪い姿勢である。急いては事を仕損ずる。
文庫本の古本は、安ければ(今回も高い値を付けた本が多かった)、状態はそんなに気にしない。全集類は別だが、Amazonのkindle本で極端に安く出たりして、その価値も変わっている。
視点の「僕」はコンビ「スパークス」の「徳永」で、師匠にしたコンビ「あほんだら」の「神谷」の生き方を描く。
「徳永」が芸人には居なさそうな良識派で白けるのと、「神谷」のように借金で破綻する男はかつて僕の周りにも何人もいた事で同情し得ない事が、興を盛り上げない。
僕が感動したのは、「スパークス」の解散ライブの場面だけである。
作者が、これからも小説を書き続ける事を、願っている。

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