「歌壇」4月号b
 綜合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)2019年4月号を、作品中心にほぼ読み了える。
 今号の到着は、今月19日の記事にアップした。リンク記事の末文より、同・3月号の感想へ遡り得る。
概要
 2019年4月1日付け・刊。169ページ。
感想

 感想と考えて、ぼんやりしてしまう。世の中の、歌壇の流れに、付いて行けないのか。
 特集の「平成の災害の歌」においても、豪雨の1因に温暖化等の気象変化、また原発災害の1因に予備発電設備が地下にあった事(指導の声はありながら)等、人災の面は省かれて、「被災」と扱われる。
 「文学は反権力でなければ意義がない」という、僕の信念なぞ、誌面のどこへやら。
 皆川博子・インタビュー(聞き手・佐佐木定綱)も、皆川博子は作家で、短歌に関心があると言っても、現在の短歌の問題に向き合う人ではない。
引用

 「作品7首」の秋葉貴子「冷静にあれ」より。
凧一つ上がらぬ正月上空を行き戻りする影はドローンか
 凧とドローンの対比の内に、詠みぶりに、時代を示している。