4月26日(第4金曜日)朝9時半に、メンバー3人が喫茶店に集まって、短歌研究会B第32回を持った。
 同・第31回は、先の3月1日の記事にアップした。研究会Bを、メンバーの都合で、3月は休んだからである。
 僕が少し早めに来て、アイスコーヒーのモーニング・セットを摂っていると、2人も集まった。それぞれ注文して、歌誌等の貸し借り、返却をした。

 研究会Bは、岩波文庫「宮柊二歌集」(宮英子・高野公彦・編)の読み込みである。

 今回は、歌集「藤棚の下の小室」(1972年・刊)の157ページから始める。
「緑の金、くれなゐの金」の章より。
 「萌えいでし若葉や棗は緑の金(きん)、」の歌の「緑」は「あを」と読ませるのだろう。
 「山椒の」の歌の結語「白昼」と書いて「まひる」とルビを振ってあるのは、珍しい読み方である。
「夏井渓谷」の節より。
 「雨あとの力ある水」と始まる歌は、「力ある水」が、ユニークだ。
「晩夏」の節より。
 「合歓(ねむ)のはな紅(あか)なまぐさく咲きつぎて家族七人顔古び生く」の歌の、「なまぐさく」は見た目を言うのだろう、「顔古び」は長年顔を見合っての事だろう、とTさんが解釈した。
 「浜名湖の」の歌の結句、「わがあらがはず」は「われあらがはず」が文法的だと、これもTさんが指摘した。
「家族」の節より。
 「生きて来し場のそれぞれが戦争(たたかひ)をもつとも濃くして断続したり」の「濃く」なったのは「思い出」だろう。
「鮒の子、他」の章より。

 「しづかなる第一日のあらがねの如き光を鮒の子も浴ぶ」で、「あらがね」は鉄の異称だろう。「鮒の子」は後の歌によって、水槽に飼っていたものとわかる。
 「霜光り土ひかる道よろこびに」の歌は、性格、経験により湧く喜びだろう。
「井の頭公園鳥獣園」の節より。
 3首は、「逸民」(自由業)となった宮柊二が、作歌のためか、朝に鳥獣園を巡っての作品である。

 他にも多くの感想、意見が出たが、ここに書ききれない。
 10時40分頃、次回の日程を決めて、散会した。
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写真ACより、「キッチン・グッズ」のイラスト1枚。