青幻舎の文庫版「北斎漫画」第1巻「江戸百態」より、第4章「百具百景」を見了える。
 同・第3章「動態活写」は、先の8月28日の記事にアップした。

 「百具百景」は、91ページに渉る。
 炊事用具、馬具、弓道・剣道用具を経て、銃砲に至る。当時の最強兵器として北斎は関心があったのだろう、双身の拳銃、火縄銃、用具、猟銃(仕掛け式を含む)、大砲など、12ページを割いている。
 織機、寺社、家屋、船(たらい船、帆船を含む)、パターン模様と続き、垣根らしいもので、第4章を仕舞っている。

 このあと、第5章にQ&A式の「北斎漫画を読む」と、コラム「北斎の画業を支えた江戸の出版文化」、会田誠へのインタビュー「超越する自我」があり、31ページに渉り有意義だけれども、ここでは省く。
 これで全3巻のうち第1巻、「江戸百態」を見了えたことになる。
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写真ACより、「キッチン・グッズ」のイラスト1枚。