季刊同人歌誌「COCOON」Issue14を、ほぼ読み了える。
 到着は今月10日の記事、ブックカフェで1冊と、送られた1冊、に報せた。



 同・Issue13の感想は、今年10月24日の記事にアップした。


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 「COCOON」は、結社「コスモス」内の若手歌人(1965年以降生まれ)による、季刊同人歌誌である。
 Issue14は、2019年12月15日、COCOONの会・刊。87ページ。定価:500円(送料込み)。


 巻頭32首4名の初め、O・淳子さんの「湖底の声」では、夫とのすれ違いなど違和を感じながら、過去を全否定して、切り抜けようとする。
 O・達知さんの「トリガー」32首では、「新人教師に戻らなくてよい」とせめて己を慰め、「撫で撫でしてくれる娘」や妻の家庭に慰められている。
 K・絢さんの「コーヒー」12首では、育休明けの地味な仕事ぶりと、子恋しさを詠んで、ワーキング・ママの切実さがある。
 S・ちひろさんの「兎の肖像」12首には、幼い子が蟬に死を知るなど、成長する寂しさを描くようだ。
 N・まさこさんの「シャリンバイ」12首では、夜間学校に通う生徒が下校を渋るなど、問題を抱えている様を示す。
 K・なおさんの短歌評論「太る歌」では、身の太る事に拘る短歌を取り上げて、歌人の、社会の意識を一端から捉える。
 壮年現役世代は、苦しみながら諦め、戦後民主主義教育の以降の教育(道徳教育、神話授業など)を受けた世代はあっさりと世を受け止めているようだ。


 以下に4首を引く。
雨が降るかもしれないとスクショした天気アプリをツイッターに貼る(S・ユウコさん)
この町は電柱なきゆゑ曇り日の空が重くて歩きづらいよ(S・美衣さん)
鼻声のなまむみなまもめなまたまも 金木犀は雨に散りたり(S・なおさん)
幼な子を人に預けて暗がりにエックス線を照射してゐる(M・恵子さん)