Kindle版「室生犀星作品集」より、短編小説「ゆめの話」を読み了える。
 今月6日の記事、「名園の落水」に次ぐ。



 「ゆめの話」は、武士の多門が怪しげな振る舞いの女を門口で切りつけるが、姿が見えなくなる。家うちの台所で、使用人のお萩が傷を受けて気絶している。介抱すると、お萩は夢で切られたという。やがてお萩は暇を取る。
 夢遊病のようだが、どこまでそうなのか、わからないと作者は書く。
 底本の親本、創林社「室生犀星童話全集 第3」、1978年・刊。
 初出、「令女界」1924年12月号。
 頼まれて書いた原稿だろうが、筆力はある。旧かなを新かなに直してあるだろう。
塀
写真ACより、「塀」の写真1枚。