この8月30日に、勝木書店駅前本店が、約60年の歴史に幕を閉じた。在庫の岩波文庫、岩波新書は(岩波書店は買い切り制なので)、同店の新二の宮店に移されると、新聞記事にあった(僕は新聞を読まないので、妻が切り抜き箇所を残してくれる)。
 しばらく後の9月28日に、僕は新二の宮店へ出掛け、岩波文庫2冊を買ったので紹介する。


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 リルケの詩集「ドゥイノの悲歌」。2010年改版1刷。600円+税。
 僕は巻数の少ない方の「リルケ全集」を読んだし(既に処分した)、所蔵の筑摩書房「世界文学体系 53 リルケ」には、同じ訳者の「ドゥイノの悲歌」が収まる。
 しかし岩波文庫・版では、字も行間も大きく、86ページの本文に142ページの訳注と解説が付いている。まず立ち読みした時に、僕に理解できそうな気がしたのである。


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 プリーモ・レーヴィ「休戦」。2011年・2刷。940円+税。
 アウシュヴィッツ収容所から解放された著者の、帰郷するまでの9ヶ月の記録という。以前から内容に関心のある本だった。機会だった。

 岩波文庫は主に古典を扱うが、僕の買った本を見ると、若者の短歌に理解を示したりしながら、僕の感覚は古めかしいのかも知れない。