結社歌誌「覇王樹」2020年11月号を、ほぼ読み了える。
 入手は、先の10月28日の記事、入手した4冊を紹介する(10)にアップした。



 上のリンクには、同10月号の感想と、11月号の僕の歌「共にファンで」6首への、リンクが貼ってある。
 また結社のホームページ「短歌の会 覇王樹」は既に、11月号仕様である。




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 11月号には、通常立ての短歌と散文の他、覇王樹功労賞の方々として、6名の先達(いずれも女性)が、顔写真と経歴をアップされている。今年予定の100周年記念祝賀会で表彰だった筈だが、コロナ禍で延期となったため、誌上紹介となった。
 歌では、これまで圧倒的だったコロナ禍の題材が、少なめになった。
 エッセイ欄「私の好きなこと・もの」では、T・次郎さんが「「数独」と「演歌」の虜」、T・照子さんが「路地裏探検」を寄せて、意外な素顔を見せている。


 「短歌往来」誌より、T・美香子さんの「白き躑躅」8首が転載された。受贈歌誌3誌、受贈歌集6冊が丁寧に紹介された。また前々月号・評の4名の担当者も、お疲れ様である。
 誌上全国大会のための詠草94首が付され、1人10首を選んで、郵送する事になっている。


 以下に2首を引いて、寸感を付す。
 代表・編集発行人の佐田公子さんの「指先おぼろ」6首より。
子の床に寝転びをれば「おい母さん何してるの」と言はれたやうな
 息子さんとご夫君を相次いで亡くされてより、3年となる。嘆きを歌誌発行の忙しさで、宥めたらしい。
 O・孝一さんの「涼風一過」6首より。
唐突に蟬の合奏途絶えたり涼風一過大降りである
 身近を詠み、政治を批判し、齢を重ねて歌心旺盛である。