所属する結社の歌誌「覇王樹」2021年4月号を、ほぼ読み了える。
 到着は今月2日の記事にアップした。

 リンクには、3月号の感想、結社のホームページ、僕の歌、の3つへリンクを貼ってある。

「覇王樹」4月号
 2021年4月1日付け、覇王樹社・刊。34ページ。
 今月は、通常立ての他、昨年10月に亡くなった、田上治子さんの追悼をしている。姪のHYさんと、親交の深かったN・ヱツ子さんが、それぞれ1ページの追悼文を寄せた。それとは別に田上さんの歌集「海峡」より、8首を転載した。

 同人のT・美香子さんの次の1首に、目が留まった。
巣籠もれと言われている間にまたひとつ病増えたと苦笑う兄
 ふだんは「苦笑いする」と書くが、短詩型なので、音数をできるだけ少なくするための新造語である。
 僕の2020年12月号の掲載歌に、次の1首がある。
心にもなくてLINEに書けるねと呆れる妻に苦笑う僕

 先取特権を主張する訳ではない。もし僕の歌に影響されたのなら、造語の普及を願うばかりである。僕は他にも「先取る」の語を試みている。あるいはファッション系で、既に使われているかも知れないが。