風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

 このブログを運営している新サスケが、2017年10月17日付けで、AmazonのKindle本、第4詩集「詩集 日々のソネット」(縦書き)を発行しました。著者名は、柴田哲夫(僕のペンネームの1つ)です。
 再任用・リタイア前後の、庶民の日々の悲喜哀歓を綴った4章48編と、巻末に哲学風小連作・2章7編を収めます。
 Amazonの「Kindleストア」カテゴリーで、「柴田哲夫 詩集 日々のソネット」と入力して検索してくだされば、即で見つけられます。
 また、ブログの右サイドバーの上部、アクセスカウンターの下に、Amazonアソシエイトのリンク画像「あなたへ詩集をAmazonで」を貼りましたので、画像をクリックしてくだされば、購入サイトへ飛びます。
 kindle版で540円(税込み)、kindle unlimited版も発行しています。よろしくご購入をお願い致します。

読書

 結社歌誌「コスモス」2016年9月号の、「その一集」を読みおえる。

 この歌誌をいつも、「月集スバル」「月集シリウス」「その一集・特選」「COSMOS集」と読んで、余裕があれば「その一集」「あすなろ集」「その二集」と読んで行く。

 まれには仕舞いまで読む月もある。

 「その一集」通常欄には、3首掲載と少しの4首掲載があり、その違いを探し感じながら、読む場合もある。

 僕が付箋を貼ったのは、次の1首。K・敦子さんの3首より。

舟を待つ人より多く釣びとの背(せな)のならべる島の防波堤

 平日のリタイアした人たちだろうか。のどかだが、もっと生き甲斐のある余生がほしい。

栗5

 フリー素材サイト「Pixabay」より、栗の1枚。

 kindle本「橘曙覧全歌集」を読み継いで、第4集「君来艸(きみきぐさ)」を読みおえる。
 橘曙覧(たちばなのあけみ)は、有名な連作「独楽吟」に惹かれて、貧窮生活を平明に読んだ歌人と思われがちである。
 しかし以下に引く4首めや、連作「赤心報国」7首など、国学者の面も強い。
 また藩主よりの召し抱えの要請を、撥ね付ける程の一途さもある。
 以下に5首を引く。
人あまた来入りつどひて夜昼と千代よろづ代ににぎははむ家
秋のきくおのづからなる花は見でうるさく人の作りなす哉
戸をあけて還る人々雪しろくたまれりといひわびわびぞ行(ゆく)
神国(かみぐに)の神のをしへを千よろづの国にほどこせ神の国人(くにびと)
まのあたりたよりよげなる事がらも後(のち)に到りてさあらぬが多し
栗4
フリー素材サイト「Pixabay」より、栗の一枚。

CIMG9016
 講談社の写真集「日本の天然記念物」(全6巻、A4判大)より、「3 植物 Ⅰ」(1984年2刷)を見おえる。
 この巻では、「野草を中心とした群落」と「寺社の森」を取り上げている。
 野草では、オノエラン、ムカデランが目についた。
 10数年前まで、洋蘭の温室栽培をしていたので、野生蘭も少しは知っているつもりだったが、初めて知った。
 雄国沼湿原の、ニッコウキスゲの大群落が、見開き2ページに載って、見事である。
 平林寺境内林は、昔の武蔵野の面影を偲ばせるとされる。

CIMG9014
 小島ゆかり(敬称略)の新歌集が出ているという情報があったが、Amazonにも、発売元とされる現代短歌社のホームページにもなかった。
 さる方面に確認して、現代短歌社のホームページの「お問い合わせ欄」から注文して、取り寄せた。
 僕は雁書館の2in1シリーズから、柊書房の「作品集」をへて、その後もほとんどの歌集を読んで来た。
 彼女の純粋な歌境に惹かれる。初め10数枚の付箋を貼ったが、これまでに合わせて7首を以下に引く。
 父、小高賢、辻本美加、宮英子、高野氏夫人、などの多くの人を送っての挽歌も1部を占める。
模様ある尾をふることをしてみたし卵(たまご)あたたむることしてみたし
われ無しで子らはもう生きわれ無しでもう生きられず老いたる父母は
あまりにも悲しき父の晩年を諾ふための時間はじまる
悲しみを言はぬ人にてつねのごと神保町をわらひつつ行く
木枯らしにぽかんとひとつ雲浮かび次女の明子は音沙汰のなし
花見弁当ひらけばおもふ ほほゑみに肖てはるかなる<戦争放棄>
陽のにほふタオルかかへて 母よりも先に死んではいけないわたし

 角川書店「現代俳句大系」第10巻(1972年・刊)より、ブログ「サスケの本棚」の記事に続き、18番めの句集、「古沢太穂句集」を読みおえる。
 原著は、1955年、現代書房・刊。445句。
 古沢太穂(ふるさわ・たいほ、1913年~2000年)は、楸邨の「寒雷」に参加、のち「新俳句人連盟」に加入、「道標」主宰。
 初期の柔軟な句風から、社会性俳句運動に携わり定型を外れる句も多くなる。子への篤い情愛の句がまじる。
 社会性俳句について、この後の発展もあっただろうが、この「大系」でこれまで読んだ限りでは、不毛だった印象を僕は受ける。
 以下に5句を引く。短歌の7首より少ないのは、句界をより知らないためである。
虹立てり誰もながくは振りかえらず
片畝の残雪の道別るべし
ジャズ現つ紙屑を燃す霜の上
鵙鳴くや寝ころぶ胸へ子が寝ころぶ
子も手うつ冬夜北ぐにの魚とる歌
栗2
 フリー素材サイト「Pixabay」より、栗の1枚。

↑このページのトップヘ