風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

 お報らせです。2020年9月6日で以って、Kindle本「少年詩集 鳶の歌」を自力発行致しました。原稿は自分で作成し、表紙はデザイナーさんにお願いしました。上梓は自力で行いました。
 Amazonの「Kindleストア」カテゴリで、「少年詩集 鳶の歌」と検索すれば、すぐに出て来ます。右サイドバーのバナーよりも至れます。僕のペンネームは柴田哲夫です。価格は500円ですが、Kindle Unlimited版を追加金無料で購入できます。多くの方のご購読を願っております。

その他

 立石百代子さんが贈って下さった絵本、「喰うな!おれのだ!」を読み了える。
 被贈は今月10日の記事、届いた2冊を紹介する(17)にアップした。



喰うな!おれのだ!
 能登印刷出版部・刊、2020年9月10日・2刷。30ページ。定価:1,800円+税。
 見開き2ページの内、右側1ページに文が、左側1ページに絵が配されている。子を失った母ライオンが、ガゼルの子を自分の乳で育て、同族の迫害にめげず、ある日ガゼルの群れに追いやる話である。
 異類親子と、子離れが、テーマとなっている。
 親・娘・孫の3代の協力によって成った1冊であり、これによってお孫さんの就職が順調に決まったという余話も、喜ばしい。


 Amazonからタブレットにダウンロードした、Kindle版「室生犀星作品集」より、怪談1編とエッセイ2編を読んだ。
 先行して「忘春詩集」を、今月11日の記事にアップした。



 怪談は「あじゃり」と題する。峯の寺の阿闍梨は、孤高に住んでいたが、他寺に100日の修行より帰る時、一人の童子を連れて来た。稚児趣味ではなく、実の親子という。仲睦まじく住んでいたが、童子が病気になり亡くなると、阿闍梨は取り乱していた。ある禅師が後日、寺を訪ねると、阿闍梨はされこうべを抱いたまま、衣類と白骨になっていた。以上がストーリーだが、孤高の僧が人間の情に囚われて滅びる、反宗教色を見るのは、うがち過ぎだろうか。
 犀星が寺の内妻に貰われたという、出自も関わるかも知れない。

 エッセイの1編は、「芥川の原稿」である。犀星が芥川龍之介の部屋を訪ねると、先客の雑誌編集者が原稿の強要をしている。来月号に書く約束で、編集者は帰る。
 編集者の眼力を恐れる事に触れる。またある編集者は、芥川の原稿を書巻にして大事にしたという。犀星の回顧談だろう。

 もう1つのエッセイは、「冬の庭」と題する。作庭趣味のあった犀星が、冬の庭には春夏秋の手入れ、心遣いが表れると述べ、冬庭の眺め方を説いている。骨董にも作庭にも趣味がない僕は、ははあそうですかと拝読するよりない。
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写真ACより、「アジアンフード&ドリンク」のイラスト1枚。




 僕の参加しているブログ・ランキング・サイトの1つが、にほんブログ村である。そのサービスの1つに、テーマ(旧・トラコミュ、トラックバック・コミュニティ)があり、そのテーマの1つが、100冊会である。本を読み了えるたび登録して、年間100冊以上を読破する励みにしようという趣旨である。

 僕も参加して、月末に今月末累計から昨月末累計を引いて、その月の読了冊数をメモして来た。年間1度の計算でも良いが、少し詳しい毎月の記録がほしい。
 それに拠ると、2019年1年間に、203冊を読了した。
 2018年の読了冊数記録は、2018年12月31日の記事をご覧ください。



 2019年の月ごと読了冊数は、以下の通りである。
 1月:16冊 2月:13冊 3月:21冊
 4月:14冊 5月:12冊 6月:15冊
 7月:25冊 8月:16冊 9月:19冊
 10月:20冊 11月15冊 12月:17冊

 合計203冊である。全句集(全歌集、選詩集等も同じ)では、1句集を1冊とカウントした。また梅崎春生全集などの短編小説を1作品ごとに、1冊とカウントした場合もある。
 昨年よりは減ったけれども、今年2019年も、200冊越えを読了した。読書の質の問題があり、僕以上に本を読む人がいる事も知っている。まずは2019年の読了本の締めである。
 なお大晦日は、記事更新をお休みします。皆様、佳いお年をお迎えください。
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写真ACより、「ケーキ」のイラスト1枚。


 海河童さんの写真川柳集「ダイビング川柳 其の参」Kindle版を読み了える。
 ダウンロードは、今月13日の記事、入手した4冊(5)で紹介した。


 

 また同「同 其の弐」は、先の9月13日付けの記事にアップした。

 

ダイビング川柳 其の参

 「其の参」は、「其の弐」に比べて、明らかにレベルアップした。「其の壱」は読んでいないので、残念だけれども。
 川柳集は、主に海中写真を背景に、初句、中句、結句、1句全体、解説、寸評(自己評価・付き)、の横長6ページで1セットである。
 自己評価は、駄句、佳句、秀句、特選の4段階である。
 「其の参」は、2019年10月7日、海河童本舗・刊。

 「君たちは正面から見ると笑えるね」が、評価・駄句となっている。写真の魚と背景を観ると面白く、写真川柳として優れると思う。
 掉尾「サンセット今日も一日ありがとう」が、評価・特選だが、素直過ぎて肯えない。

 海河童さんは、個人自力での電子出版の先駆者で、Kindle出版の解説書、ダイビングの海中写真集等、多数をKindle出版している。





 



 

ダイビング川柳 其の弐
 海河童さんのKindle本、「ダイビング川柳 其の弐」を読み了える。
 タブレットへのダウンロードは、今月10日の記事、入手した3冊(4)にアップした。

 ほとんど海中の魚介類の写真に、川柳、解説、寸評(駄句、佳句、秀句、特選、の評価付き)を入れている。川柳は、初句、中句、結句、まとめて1川柳と、ページが違い、写真も異なる。
 定型に収まる句があるが、はみ出す句も多い。

 川柳の、世に盾突く姿勢がない。自分で解説し、評価を付けている所も、文学らしくない。「三十度あたたかいけどサンゴは無事か?」が特選となっている。
 海河童さんのダイビング、ダイビングの普及、海中写真、KDPに掛ける情熱は素晴らしいと思うけれども、上手とはいえない川柳である。写真集のみで評価を受けられる。無料でダウンロードして、大きな声も出せないけれども。


「ぱらぽっぽ」38号a
 今月12日の記事で到着を報せた、児童文学誌「ぱらぽっぽ」38号を読み了える。
概要
 概要めいた事を、リンク記事に書いたので、ご参照ください。
 ただ、現在の「ふくい児童文学会」会員は18名(昨年8月に宇野・Tさんが亡くなった)、また年度末ごと年刊の「ぱらぽっぽ」発刊の他、毎月、研修会と会報発行を続けている。
感想
 詩6編の内、代表・藤井さんの「うふふふふ」にのみ触れる。父親から「根性が曲がってるからやろ」と言われた息子が、辞書で「根性」を引いて嘆くが、母親は「あんたは素直ないい子や」と宥め、息子も慰められる、少年詩である。

 童話に入り、K・陽子さんの「おじさんとクロと ないしょのはなし」は、70歳の「おじさん」と飼い犬「クロ」は仲良しだったが、おじさんに「いじわる虫」が住み着いて、あまり構わなくなったけれども、「クロ」が気を引く仕草の果てに衰えた時、「おじさん」が優しさを取り戻すストーリーである。
 K・葉子さんの「カラス語がわかるといいね」は烏の言葉の意味を、子どもと曽祖母が想像する、常識とは違った世界である。
 K・希美枝さんの「オオカミくんとクマさんと」は、寂しがり屋のクマさんが、孤高派のオオカミくんを、コンサートに誘って親しくなる、老いの心にも優しい動物譚である。
 M・生子さんの「光が先に」は、大人の童話だろうか。縄文時代らしい設定に、兄・シブシと耳の聴こえない妹・キセ、兄の婚約者・ヨリの感情の縺れが、お互い優れた技術を発揮している内、兄妹の母親の助言もあって、解けるストーリーである。
 他の作品も含めて、常識を離れてみた、想像力を思いきり羽ばたかせた、世界である。
 触れられなかった作品と随筆、宇野さん追悼記事には、心残りである。



 僕の参加するブログランキングの1つに「日本ブログ村」があり、そのトラックバック・コミュニティ(通称、トラコミュ)の1つに「100冊会」がある。1冊を読み了えるたび、トラックバック記事を送り、年間100冊読了を目指して、お互いの励みにしよう、という機能である。
 昨年2017年の冊数は、その12月30日の記事
「年間183冊読了」にアップした。リンクより、2016年の冊数も確認できる。
 計算法は、月末の総数より、前月末の総数を引いて、算出した。

 全句集~小説集まで、収められた1冊の度に、カウントした。小説集では、1編の度に1冊とカウントした場合がある。
 以下に今年各月の読了数を挙げる。
1月・18冊、2月・14冊、3月・19冊、4月・22冊、
5月・20冊、6月・17冊、7月・22冊、8月・20冊、
9月・16冊、10月・22冊、11月・20冊、12月・15冊。

 波はあるが、合計225冊であり、目標の100冊を越え、念願の200冊越えを果たした。
 冊数が多ければ良い訳でなく、僕よりもっと多く読んでいる人も居る。しかし年間200冊を越えた事は、来年どうなるか判らないが、ともかく嬉しい。

 元旦は、記事更新を休む予定です。
 皆様、佳いお年をお迎えください。
 正月2日に、またお会いしましょう。
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写真ACより、「乗り物」のイラスト1枚。



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