風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

 このブログを運営している新サスケは、2017年10月17日付けでのAmazonのKindle本、第4詩集「詩集 日々のソネット」(縦書き)の発行に続き、第5詩集「改訂版 ソネット詩集 光る波」(縦書き)を、2018年5月31日、Kindleストアにて発行しました。著者名は、柴田哲夫(僕のペンネームの1つ)です。
 2011年10月1日・刊の紙本「ソネット詩集 光る波」に、数十ヶ所の加筆をし、編集しました。
 販売ページは、Amazonの「Kindleストア」カテゴリーで、「ソネット 光る波」と入力して検索してくだされば、即で見つけられます。右サイドバーのバナーよりも着けます。
 kindle版で540円(税込み)、kindle unlimited版も発行しています。

詩の催し

詩祭全景
 11月18日(第3日曜日)午後1時半より、Aossaビル3Fの「ウェルアオッサ」にて、福井県詩人懇話会・主催の「2018 ふくい詩祭」が催され、僕もカメラ役を兼ねて参加した。
 「2017 ふくい詩祭」は、昨年11月20日の記事にアップした。
 参加者は、事務局に拠ると、49名だった。(12月4日:訂正。事務局長に拠ると、招待者等を含めれば60名前後の参加者だった)。写真に入りきらなかった方、席を外していた方、後から来場した方を含む。
 S・なおみさんの総合司会のもと、懇話会代表のW・本爾さんの開会挨拶より始まった。
 K・久璋さん、H・裕子さん、H・信和さんの3名が、コメントとともに自作詩1編を朗読した。
 そのあと尺八演奏家・平林火山(ひらばやし・かざん)さんの尺八で「山越」「鶴の巣ごもり」、横笛で「秋の歌メドレー」(童謡より)の演奏があった。皆がしみじみと聞き惚れた。
 詩祭のテーマは、詩人・鮎川信夫(1920年~1986年)を巡ってであって、基調講演は批評家・樋口義澄(ひぐち・よしずみ、著書「鮎川信夫 橋上の詩学」あり)氏の「鮎川信夫と現代」だった。シンポジウムでも客席最前列から、コーデイネーターに振られてよく発言していたので、シンポジウムの項で述べる。
 休憩のあと、シンポジウム「荒地の詩人、鮎川信夫を現代(いま)に問う」が始まる。福井の詩人・金田久璋(かねだ・ひさあき)氏のコーディネートのもと、詩人・河津聖恵(かわづ・きよえ)氏、詩人・正津勉(しょうづ・べん)氏、詩人・細見和之(ほそみ・かずゆき)氏が、基調講演の樋口義澄氏の会場よりの発言もまじえ、パネルディスカッションを行った。
 鮎川信夫の父との関係、夫人を隠し子のいなかった事、ユーモア、風土(福井県奥越の山深くで生まれ成長し、1945年2月に「戦中手記」を福井県三方郡の傷痍軍人療養所病棟で密かに書いた)と世代(従軍世代)の問題、孤絶と共同(「荒地」での共同は、言葉の構築による詩、という一致があった故らしい)、アメリカ寄りだった彼の、トランプ大統領が現われる等の現代における意義、に就いて、細かく討議された。没後に見られた彼の私室(ベッドと粗末な机のみで、そこで詩作したらしい)が、今で言うゴミ屋敷で極っており、写真を見た人はショックを受けたと揃って述べた。

 会場からの発言もあり、予定通りの5時に懇話会副代表のM・幸雄さんの閉会挨拶で締め括った。
 このあと同会場で懇親会が催されたが、僕は失礼して帰宅した。



 11月17日(土曜日)午後2時~3時40分の予定で、県立ふるさと文学館の「文学フェスタ」の1環として、現代詩作家・荒川洋治氏・講演「文学を創り出した人びと」が多目的ホール(定員150名)で持たれた。
 彼の講演を聴いたのは、昨年7月18日の「書くことは読むこと」以来である。

 まず彼が用意した資料のスキャン画像を挙げる。

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 彼が用意した資料は、B4判表裏だが、僕のプリンタはA4判までなので、上の写真は表の半面(書き込みがあり、申し訳ない。もう反面については述べなかった。)と、下の写真は裏面の半面ずつをスキャンして並べたものである。

 明治以降、尾崎紅葉、滝田樗陰、草野心平、長谷川時雨、野田宇太郎、花森安治、伊達得夫、丹羽文雄、福田清人、中井英夫の編集者としての業績を挙げ、編集者(彼も出版社「紫陽社」を経営し、独力で編集している)として、才能ある文学者を早く見つけ、長く活躍させる事、また埋もれた文学者の再評価をする事、を挙げた。
 独力で全集を刊行した、小山内時雄・編「葛西善蔵全集」、梶野博文・発行「田畑修一郎全集」を挙げた。

 装幀家として、菊池信義の現在の活躍を教えてくれた。

 「読書の世界」では、ショーペンハウアー「読書について」の反語的論旨、ヘレン・ハーフ「チャリング・クロス街84番地」の古書店主と文学者の数十年の文通、草森紳一「本の読み方」では農耕民族として、秋ではなく、雨の日、冬の季節の読書を勧めている、と教えてくれた。
 読書は精神を衰えさせず、作品を生き残らせる方法だと締め括った。


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 10月14日(第2日曜日)、午後2時より、第13回「苜蓿忌(もくしゅくき)」が催された。
 昨年の
第12回「同」は、10月9日に催された。
 苜蓿忌は、郷土の故・詩人・広部英一さん(思潮社より、全詩集あり)を偲ぶ忌祭である。
 上の写真は、旧・清水町のきららパークで、詩碑前の碑前祭である。
 参集者は、碑前祭のみで帰った方を含め、約40名だった。
 実行委員のMさん、次いでKさん(詩誌「木立ち」の編集長を継いだ)の挨拶、K・Tさんによる広部さんの詩の朗読、献花、献本(詩誌「木立ち」関係)を以って碑前祭を了えた。

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 次いで隣接する「きらら館」の1室に移り、偲ぶ会(茶話会)が持たれた。
 Mさんの司会のもと、Kさんの挨拶、県ふるさと文学館館長の挨拶があった。Mさんの指名で、6名が広部さんの思い出を語った。
 いったん休憩に入り、広部さんの実弟によるハープ演奏が1曲(時間が押していたため)弾かれた。
 その後、4名の語りがあり、Mさんの「他に話したい人は?」に僕が手を挙げた。旧ブログ「サスケの本棚」にて、「広部英一全詩集」の各詩集、未収録詩編は何回かに分けて、拙い感想をアップした事を述べ、皆さんも感想を文章化する事を勧めた。
 これでもって、偲ぶ語りを了えた。故・詩人の夫人より謝辞があり、全体集合写真を撮って、偲ぶ会は4時半にお開きとなった。


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 9月15日午後1時半より、県教育センターの1室で、県詩人懇話会・主催の「第38回 会員の詩集を祝う会」が催された。
 今年3月18日の記事
「同・第37回」に次ぐ催しである。
 僕が2017年10月17日付けで発行したkindle版「詩集 日々のソネット」も入れてくださるという事で、また懇話会のカメラマン役として、参加した。

 僕の詩集(55編と目次、奥付け、等)のプリントは、会役員6名と中日詩人会に贈ってあり、当日は表紙と10編抄を表裏にプリントした冊子と、kindle版「改訂版 ソネット詩集 光る波」(2018年5月31日・刊)の宣伝パンフとを、会場で配った。
 参加者は事務局長によると、あとから参加した人を含め、19名だった。中日詩人会からの参加者・2名(男女の詩人)と、若狭からの参加者を含む。

 A・幸代さんの司会で始まり、懇話会・代表のW・本爾さんの開会挨拶があった(写真の場面)。
 K・不二夫さんの詩集「キャベツの図柄」ではA・雨子さんがインタビュー。
 僕の「日々のソネット」には、同人詩誌「青魚」代表のT兄がインタビュー。ほぼ手筈通り。
 H・信和さんの「たとえば一人のランナーが」は、同人詩誌「角」代表のK・久璋さんがインタビュー。
 会場からの発言もそれぞれ多く、他の二人も誠実に答えていた。

 内容は懇話会会報に載るだろう。僕も400字3枚の原稿を依頼された
 3人はそれぞれ、女性より花束を受けた。また参加者全員の集合写真を、センターの職員さんに撮ってもらった。新聞社社員らしい人も写真を撮った。
 会の最後に、祝われた人の返礼の言葉で、僕が「比喩は嫌いです。大学より帰郷して、以前のノートを見た時に感じました。短歌界でも比喩の多い歌人は、『如き歌人』と蔑称されます」と加えると、隣りのH・信和さんの表情が強張るのを感じた。反権力の比喩は、荒川洋治・詩集「水駅」で終わっている。
 S・副代表の閉会挨拶で、4時半に閉会した。

 詩の催しに参加すると、色々と貰える。今日も詩集2冊、同人詩誌1冊、中日詩人会会報No.193を貰えた。
 電話して妻に車で来てもらい、帰宅。「水脈の会」の詩誌「水脈」63号が届いていた。
 花束を妻に預け、飾ってもらった。


 詩人・岡崎純氏が死去されてちょうど1年、2017年6月10日(第2日曜日)、第1回・忌祭「蝸牛忌」が執り行われた。
 僕にも案内が来て、腰弱のため墓参は失礼し、午後の「集い」にのみ参加する旨、世話役の金田久璋さんへ電話で伝えてあった。

 岡崎純氏は、詩の活躍で数々の賞を受賞しただけでなく、詩誌「木立ち」、「角」の同人として詩誌を盛り上げた。
 また1985年の「福井県詩人懇話会」発足より、初代代表として、その人徳で25年間、会をまとめて来た功績が大きい。
 個人的にも、僕の第1詩集「みだれた足跡」に長文の跋文を頂くなど他、親しくお世話になった。

 僕は6月9日の夜、案内書、電車の時刻をメモした手帳、電車で読む本、等を枕頭に用意し、衣服も用意した。
 しかし10日の目覚めに、起き上がろうとすると、左足の脹脛に違和感があった。違和感は激しい痛みとなり、歩くに足を引きずり、階段は両手を付いて1段ずつしか上られなかった。腱というか靭帯というか、痛めたらしい。
 ここで敦賀市での「蝸牛忌」参加を断念した。詩人懇話会事務局長の千葉晃弘さんへ電話し、以上の事情で参加を出来ない旨、伝えておいた。

 ここにつたない1記事を書き、恩徳を偲び、追悼とする。
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写真ACより、「蓮の白花」の写真1枚。




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 3月17日(土曜日)の午後1時半~4時半の予定で、ビル「はぴりん」の1室にて、福井県詩人懇話会・主催の「第37回 会員の詩書を祝う会」が持たれた。
 「詩の催し」として、昨年11月20日の記事
「2017ふくい詩祭」以来である。
 参加者は、事務局に拠ると22名。
 K・不二夫さんの総合司会のもと、福井県詩人懇話会・代表のW・本爾さんが、1編の詩、1冊の詩集に込めた、作者の想いを聞きたい、と挨拶して詩書を祝う会に入った。
 今回に取り上げるのは、F・則行さんの詩文集「花の語るらく」、A・比佐江さんの詩集「一枚の葉」、M・幸雄さんの詩集「弐楽半のうた」の、3冊である。
 F・則行さんにN・昌弘さんがインタビュー、A・比佐江さんにI・信夫さんがインタビュー、M・幸雄さんにS・周一さんがインタビュー。
 それぞれ、詩集の抄出等のプリントを前以って配り、熱の入った対話となった。各書ごとに、参加者からの発言もあった。
 内容は、詩人懇話会・会報等に載るだろう。
 最後にインタビュアーから詩人への花束贈呈があり、3組まとめての記念写真を撮った。
 懇話会・副代表の、S・周一さんの閉会挨拶で、ほぼ4時半頃に祝う会を了えた。
 なお僕は会場で、A・比佐江さんより詩集「一枚の葉」を頂いたので、後日、ここで紹介したい。


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 11月19日(第3日曜日)午後1時半より、Aossaビルのウェルアオッサに、事務局に拠ると59名が集まり、「2017ふくい詩祭」が催された。詩の催しの記事として、先の10月8日の、第12回苜蓿忌に次ぐ。
 福井県詩人懇話会・副代表の金田久璋さんの総合司会のもと、懇話会・代表の渡辺本爾さんの開会挨拶があった。
 最近に詩集を刊行した3名の「自作詩朗読とひとこと」のあと、「武生センター合唱団」の数曲の合唱があった。
 そのあと歌人・林和清さんの基調講演「現代詩と現代短歌に架ける橋」が始まった。
 林和清さんは、歌誌「玲瓏」選者・編集員、他。京都市より駆け付けてくださった。
 師・塚本邦雄との出会いから入り、塚本邦雄の初期の短歌、戦後の前衛短歌、「定家百首」における現代詩風の訳を紹介し、美学で遊ぶ本質を挙げた。詩人・高橋睦郎の恋の詩「鳩」、現代詩「風景」と、歌集「待たな終末」の古典的詠みぶりを紹介し、彼は言霊を信じていると述べた。また歌人・岡井隆の短歌と詩「会議」を紹介し、自己開示・自己告白の人だと述べた。2つの詩型に架かる橋を見出そうとして。
 10分間の休憩のあと、シンポジウム「現代の短詩型文学と詩」が始まった。コーディネーターに懇話会・副代表の佐野周一さん。パネリストの俳人・中内亮玄さん、歌人・足立尚計さん、柳人・脚本家の墨崎洋介さん、詩人・編集者の西畠良平さんが、コーディネートの元、自己紹介、詩型との出会い、不自由は感じないか、他ジャンルをどう思うか、これから目指す事、などを語った。しまいに聴衆の質問に、各詩型に共通するものを問われて、「感動の表現だ」と各パネリストの意見が一致したようだ。
 午後5時の定刻に、懇話会・副代表の前川幸雄さんの閉会挨拶があり、詩祭は過ぎた。このあと懇親会があったけれども、僕は参加せずに帰宅した。


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