風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

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読書会

 9月8日午前10時より和田公民館にて、和田たんぽぽ読書会9月例会が持たれた。
 8月はお休みなので、7月15日の同(7)以来だった。




 今回の課題図書は、三浦しをん「愛なき世界」だった。僕は既に、7月24日の記事に、感想をアップした。


愛なき世界
 まずA・Tさんより連絡があり、県合同読書会の中止等の報告があった。またT・Rさんはやむなく欠席、O・Tさんは1時間遅れるという事で、5名での開始となった。司会は初めての僕だった。

 A・Kさんの感想。良い人ばかりで、食堂の藤丸君がわかりやすい。「動物も植物も人間も光を食べて生きている」のフレーズが印象的だった。
 A・Tさんの感想。藤丸君が献身的である。題名に引っ掛かる。
 I・Yさん。知らない世界を垣間見る。小保方さんの事件を思い出した。
 M・Mさん。作者はまだ若く、人生の見方が深い。感情移入できる。筆力が凄い。
 僕の感想は、先のブログ記事の通りである。皆が松田教授の態度を評価するけれども、僕は人情噺に落ちていると思う。
 0・Tさん登場。忙しすぎて、3分の1くらいしか読んでいない。読みやすいけれども、という感想だった。T・Rさんの文章を僕が預かった。

 秋の文学散歩の件を話し合った。次回の課題本、中脇初枝「神に守られた島」を分け合って、11時半過ぎに散会した。



 6月16日(第3火曜日)午前10時より、和田たんぽぽ読書会の6月例会が、和田公民館の広い1室で開かれた。コロナ禍により、3ヵ月ぶりの読書会だった。会員6人が集まり(1人欠席)、全員マスク着用、窓を開け放っての会となった。
 同(5)は、3月26日の記事にアップした。




 課題図書は三浦しをんの小説、「ののはな通信」であり、僕は既に感想を、4月11日の記事にアップした。



ののはな通信

 読書会の再開を喜び合い、ぎりぎりの時間に着いた僕は年会費2千円を会計担当へ納めた。
 担当の方が司会をし、事務局からの報告では、市の合同読書会、県の合同読書会、たんぽぽ読書会の文学散歩、ともに延期であり今のところ日程を決められない、という事だった。

 感想に入り、同性愛の関係と、外交官の日常を、克明に描いたという意見があった。2人は通信を交換する事で、自分の日記のように、平安を得たのだろうかという感想があった。
 僕は現代の書簡体小説である事、若い時のS関係を至純の愛とする事には評価が異なるだろう事、外交官夫人のはなが難民キャンプ奉仕に向かう所は勇ましく誠実なストーリーだと述べた。
 返事が予想できる内容だ、もっと読もうと思わない、という意見が出た。
 戦時中の女学校生だった方は、自分もそのようなSがあり、手紙を貰ったり言葉を掛けて貰った事は良い思い出だと語った。
 同性婚を認める国があったり、同性愛も表に出る時代となった、しかし自分の子がそうだったら困るなどと話し合った。
 正午近くまで話し込み、7月の課題図書・島本理生「ファーストラヴ」を分け合い、そのあと散会となった。

 3月25日(第4水曜日)午前10時より、某会館にて、和田たんぽぽ読書会3月例会が持たれた。
 2月例会は、先の2月15日の記事にアップした。



 3月例会の課題図書は、藤田宜永の小説「愛の領分」である。僕の感想は前以って、今月3日のブログ記事にアップした。



愛の領分
 新型コロナウイルスの感染を防ぐため、全員マスク着用、戸を開け放っての読書会だった。メンバー7人が揃った。

 A・Tさんの司会で、僕からの発言となった。僕はブログ記事通り、主人公・淳蔵に批判的に述べた。A・Kさんは、大人の恋愛小説として、高評価した。お酒の場面が似合い、楽しく読んだと。
 T・Rさんは、描写がいやらしくなく、きれいだと述べた。あとがきの「静思果敢」の語を面白いと。
 O・Tさんは、刺激が強く、ハッピイエンドでなく、苦手である、きれいな恋愛ものが好き、と戦後生まれらしかった。M・Mさん(会の創始者)は、この小説が2度めだと指摘した。I・Yさんは、複雑な経路を、洞察しながら描く、と述べた。
 A・Tさんは、複雑な関係を読んで、母親として子育てを反省していた。司会として「皆さん(高齢なので)、小説の中で恋愛をしましょうね」と、きれいにまとめようとした。


 新型コロナウイルス、森友事件の告発のことなど話し合って、4月の課題図書、三浦しをん「ののはな通信」を各自受け取り、11時40分頃に散会した。




 2月14日午前10時より、和田公民館にて、和田たんぽぽ読書会が持たれた。
 前回の同(3)新年会をかねて、は先の1月15日の記事にアップした。



奥のほそ道 リチャード・フラナガン
 今回の課題図書は、リチャード・フラナガン「奥のほそ道」(渡辺佐智江・訳、2018年・白水社・刊)。454ページ。

 僕はこの本を、ほとんど読まなかった。当事者ではない著者であり、僕は敗戦者の子として、おびやかしは感ずるけれども、これからの反戦に役立つか疑義があった。

 戦争は苛酷であり、戦後も幸せになれない(ベトナムより帰還した米兵など)。それなのに内戦という戦争は、今も熄まない。
 著者と訳者の間合いが良い(翻訳が優れている)との意見も出た。
 イギリスの文学賞、ブッカー賞を受賞している。

 僕は自作のパンフ「決定版Ⅸ 方言集」を配り、属する同人誌誌「青魚」の最新No.91の1冊を回覧に差し出した。
 次回の課題図書、藤田宜永「愛の領分」を配り、あと始末をして、12時近くに散会した。


 1月14日(第2火曜日)午前11時より、料理屋「白扇」にて、和田たんぽぽ読書会の1月読書会(3回めの参加)が、新年会を兼ねて催された。

 先の12月読書会は、12月11日の記事にアップした。



白扇
 写真は、料理屋「白扇」の建物の1部である。
 部屋はテーブル、椅子の設えで、4名と3名が並び、会員全員の参加だった。


 選定図書は、青山真治の長編小説「EUREKA」(2000年、角川書店・刊)である。まだお名前とお顔が一致していず、前回と席がずれていて、お名前をあげられないので、感想の中身を述べてゆく。
 初めより登場人物が多く複雑なので、人間関係図(家系図を含む)を作ったという方が、何名かいた。また2回、3回読んだという方がいて、熱心さに僕は驚く。
 最後まで読んでも、題名の「われ発見せり」にどこが結び付くのかわからない、という意見が出た。映画が先に制作された小説なので、映画を是非観たいという方がいた。ネット検索で調べた方がいて、役所広司が主演と知ると、映画をDVDでなりと観たいという方が増えた。
 バスジャック事件が多くの人の運命を変えてゆく物語で、西鉄バスジャック事件(僕は覚えていない)を基としたらしい。結末は穏やかだが、暗い印象の作品だったという意見に、同意する方がいた。
 僕は2/3くらいのページまでしか、読んでいないことを告げた。耐えられない程の苦しみを背負うと、人は死ぬか狂うか宗教に走るかする。しかし多くの人の苦しみの量は決まっていて、安楽と釣り合う、と感慨を先輩が洩らしたことに同意する。主人公のように、これでもかという程に災難が降るのは、珍しいと僕は述べた。これは小説だから、と応じる方がいて、僕も自分の人生とくらべてもいけないと、受け入れた。
 40代の作者の作品で、この世界を描いたことは驚嘆する、と述べた方がいた。


 西鉄バスジャック事件は佐賀県で起きており、作者も九州生まれで、視線は暖かく、九州人は温情があるという話になった。九州出身の会員が、「九州男児とかいうけれど、九州は女が偉いのよ」と述べた。
 前回に僕が配った方言集に、感想をもらった。僕は自分の詩集「光る波」5冊(会の創始者の方には既に差し上げた)を進呈し、「僕のソネット」1冊を回読用に差し上げた。

 新年会に移り、新鮮な料理を堪能した。大男の僕が余した。食事は、美味しい料理を楽しく食べれば、少なくて済む。その後、雑談。読書会が雑談に流れるのは違和感があるが、この雑談では僕も多いに語った。会費1人2,500円を払い、2月分のテキストを配り、集合写真を撮って、午後1時45分に散会した。



 12月10日(第2火曜日)午前10時より、和田公民館での和田たんぽぽ読書会の12月の会に参加した。2回めの参加である。
 1回めの参加は、先の11月13日の記事にアップした。



 僕は手土産に「決定版Ⅷ 方言集 ―福井市とその近辺ー」プリント綴じを6部持ってゆき、会員に配った。また家うちにあった、永田和宏・河野裕子の「たとへば君」「家族の歌」「歌に私は泣くだらう」を持ってゆき、前回の課題図書に絡めて示した所、前2冊は読んで下さる方が見つかった。

 今回の課題図書は、森絵都の短編小説集「風に舞いあがるビニールシート」である。
 内容については、Wikipedeiaの記事をご覧ください。


風に舞いあがるビニールシート
 さりげない話から、読書会に入り、ATさんより順に話すことになる。ATさんは、アフガニスタンでの中村医師・死亡の事件があり、表題作「風に舞いあがるビニールシート」を再読したと語った。「鐘の音」では、かつての芸術家肌の仏像修復師が職を変え、後に普通の結婚生活を送るオチが気に入ったようだ。
 IYさんは、作家が多くの文献を読んで、奥深い世界を現したと述べた。「鐘の音」は、映画化したら素晴らしい。「風に舞いあがるビニールシート」は、緒方貞子さんに関わって読んだ。「ジェネレーションX」は、O・ヘンリの小説を思い出したと述べた。

 MMさんは、10余年前の刊行当時に読みたかった。今の中村医師や緒方貞子さんの死の前で、その感慨はないけれども。中村医師の奥様は立派である、恵まれた出会いだったとも述べた。
 僕は、今月5日の記事と自分の経験を絡めて述べた。


 初にお会いしたTRさん(別の読書会の文集「えがりて」第33号、2019年9月1日刊、を下さった)は、朝鮮より幼児のまま引き揚げた(30人の幼児の内、日本に着けたのは自分1人だった)経験から、戦争でまず犠牲になるのは、子ども、女性、老人であると述べた。また「犬の散歩」について、自分も保健センターより犬を引き取って育てており、癒されると述べた。
 AKさんは、弱者、下積みの者への視点が暖かい。その道で亡くなる男性は幸せである、とも述べた。
 OTさんは、古文書を読む作業に忙しく、この本は未読。
 あとは作品に絡めて、思い思いに語った。12月11日の、中村医師の葬儀に、日本の閣僚がどれくらい参列するか、注視したいとも。
 しまいに、TRさんの選んだ1月読書会の課題図書、青山真治「ユリイカ」を受け取り、掃除を1部の方にお願いして、12時に散会した。


 

和田公民館
 エッセイストのMMさんが昭和60年1月に立ち上げ、今も続く、和田たんぽぽ読書会に縁あって、僕は11月12日に初参加した。
 市内和田公民館の1室に、午前10時開始である。メンバーは僕と、MMさんを含む女性5人だった。1名欠席。僕が自己紹介し、他の方も自己紹介して下さった。
 課題図書は、永田和宏「歌に私は泣くだらう」(新潮社)である。僕は古本をメルカリより買ったけれども、まとめて数冊を借りられるシステムが県立図書館にあるそうだ。


 席順で、まず1巡に話す事になる。OTさんは、短歌は難しかった、生きる事を赤裸々に描いてあると述べた。忍耐強い夫であり、息子がフォローしていると、自分の体験を含めて語った。
 TKさんは、2回、興味のある所は3回、読んだそうだ。夫婦に愛憎がありながら、支え合い高め合う、同志・ライバルだった所に感銘したようだ。
 僕は、2歌人の出会いから死別までを描いた、永田和宏の「たとへば君」(文春文庫)のある事と、この2冊は「伊勢物語」等の歌物語に通じる所がある、と述べた。
 IYさんは、闘病史、家族史と読んだ。永田和宏の能力、体力、維持力を讃えた。
 ATさんは、短歌を読むのは好きだが、詠まないとの事。自分が先に死んだら夫はどうなるのだろう、との共感を示した。
 MMさんは、かつてアララギ系の歌誌「柊」の会員だった事、また夫との相聞歌があると述べて、皆の拍手を受けた。今もある献詠を続けているとの事。

 後は自由に語り、雑談に傾く場面もあった。

 来月の日程を教えてもらった。課題図書、森絵都の小説「風に舞いあがるビニールシート」1冊を預かって、散会した。


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