風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

 お報らせです。2020年9月6日で以って、Kindle本「少年詩集 鳶の歌」を自力発行致しました。原稿は自分で作成し、表紙はデザイナーさんにお願いしました。上梓は自力で行いました。
 Amazonの「Kindleストア」カテゴリで、「少年詩集 鳶の歌」と検索すれば、すぐに出て来ます。右サイドバーのバナーよりも至れます。僕のペンネームは柴田哲夫です。価格は500円ですが、Kindle Unlimited版を追加金無料で購入できます。多くの方のご購読を願っております。

コロナ禍

 総合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)2020年11月号を読む。
 到着は、今月19日の記事、入手した2冊を紹介する(10)にアップした。




歌壇 11月号
 11月号は、11月1日付け・刊。定価:900円(税込み、送料込み)。
 特集は「追悼 岡井隆」である。戦後派の大歌人・岡井隆は2020年7月10日に亡くなった。「短歌研究」、角川「短歌」、思潮社「現代詩手帖」などが追悼特集を組んだと記憶する。永田和宏、小林恭二の二人の追悼文、「私の選ぶ岡井隆十首」(10首選1ページと、追悼文1ページ)10名が個性を見せて、それぞれ悼んでいる。岡井隆が1985年以降、ライトヴァースを提唱した(Wikipediaに拠る)という事も、驚きだった。
 特別企画「人恋うる歌」は、恋人や夫婦を詠んだ歌が少なくて、驚いた。

 T・薫さんの「ルソーの空」7首より、1首を引く。
逢引と言ふにはあらね画面越しに会ふひとときのため紅を点
(さ)
 zoom歌会等の、コロナ禍下での心情が見事に詠まれている。

 10月20日、本阿弥書店に「歌壇」6ヶ月分を振り込んだ。総合歌誌をこれ1種、あと半年は読み続ける。


  

 俵万智の最新・第6歌集「未来のサイズ」を読み了える。僕は彼女の歌集を、すべて読んで来た筈である。
 入手は、今月10日の記事、届いた2冊を紹介しする(17)にアップした。入手の経緯は、リンクを参照してください。



未来のサイズ
 2020年9月30日、角川書店・刊。418首、著者・あとがきを収める。
 全体は3章より成り、Ⅰ 2020年はコロナ禍の現在を、Ⅱ 2013年~2016年は石垣島時代を、Ⅲ 2016年~2019年は宮崎県での、詠んだ歌となる。
 Ⅰでは、コロナ禍を怖れつつ、自粛期間を楽しもうとする歌がある。以下に2首を引く。
朝ごとの検温をして二週間前の自分を確かめている
ほめかたが進化しており「カフェ飯か! オレにはもったいないレベルだな」
 Ⅱでは、大事な人の見送り、島での心豊かな生活、社会への嘆きに似た怒り、などを詠む。以下に2首を引く。
見送りは心ですますと決めたから畑にニラを摘む昼下がり
どこんちのものかわからぬタッパーがいつもいくつもある台所
 Ⅲでは、宮崎県に移り、中学校の男子寮に入った息子、ホームの父母、父親となった弟らに気を配る。以下に2首を引く。
日に四度電話をかけてくる日あり息子の声を嗅ぐように聴く
草食系男子となりし弟がそこそこ進むイクメンの道

 なおこの歌集には、社会批判・政治批判を詠んだ歌があるが、僕の希望としては、散文で展開してもらいたい。


 

 所属する結社歌誌「覇王樹」の2020年9月号を、ほぼ読み了える。
 到着は、先の8月28日の記事にアップした。


 なおその記事に、僕の「グーグルに引く」6首・他、同・8月号の紹介、2件のリンクを貼った。
 またホームページ「短歌の会 覇王樹」も9月号仕様である。



覇王樹・9月号
 コロナ禍を詠んだ歌が多い。巻頭8首もほとんどを占める。
 散文ではH・俊明さんの「覇王樹人の歌碑(45)今井芳子の歌碑」が、モノクロ写真を含めて、2ページに渉る。W・茂子さんのエッセイ「落とし文考(68)」、S・素子さんの研究「後水尾院時代の和歌70」も健在である。
 T・次郎さんの「NHK短歌」9月号よりの転載、長崎原爆記念館に永久保存となったA・秀子さんの被爆体験記(2ページ)、受贈歌誌抄2冊、受贈歌集紹介6冊(2ページ)など、内外に手厚い。
 エッセイ欄、題詠欄等、リラックスできるページもある。

 以下に2首を引いて、寸評を付す。
 N・繁子さんの「かをりほのかな」6首より。
梔子のかをりほのかな朝明けを命つむぎて息深くすふ
 「命つむぎて」は比喩だろうけれど、早朝の爽やかさをよく伝えている。
 H・タケ子さんの「花の種」6首より。
庭土の温みを待ちて花の種つねより少し遅れて播けり
 植物に適切な環境を与える、園芸愛好家の歌である。



 詩誌「水脈」68号を読み了える。
 到着は、今月14日の記事、届いた2冊を紹介する(16)で報せた。



 また同・67号の感想は、今年4月10日の記事にアップした。


水脈68号
 2020年7月28日、水脈の会・刊。
 A・比佐恵さんの詩「コロナ禍の日々に」に惹かれた。慣れない地に一人で、庭の草むしり、苔の植え付けに、コロナ禍の日々を勤しむ姿がある。
 S・周一さんの「コロナの夜」、「言葉とウイルス」、「仏事」3編には、1行の字数を揃える志向があるようだ。広部英一氏の晩年の試みに倣うようだが、この試みは広部氏の死と共に、打ち切りたい。広部氏がなぜ試みたのか、その理由も判らなくなった現在では。
 「神子萌夏さんを悼む」のページでは、N・千代子さんの「詩と暮らしを語り合った友」、I・冴子さんの「神子萌夏さんへ」、2編の追悼文を載せる。彼女はしばらく、僕が編集役をした同人詩誌「群青」の同人だった時期がある。反原発問題で内紛があって別れたが、個人的な恨みはなかった。腎臓移植で体調回復していた時期で、僕も喜んでいたところ、急逝が惜しまれる。


 今月19日の記事、届いた5冊(2)で紹介した内、季刊同人歌誌「COCOON」Issue16を作品中心に読み了える。
 同・Issue15の感想は、先の3月29日の記事にアップした。



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 結社歌誌「コスモス」の若手歌人(1965年以降・生まれ)27名を同人とする。
 コロナ禍の歌も多く、僕の提唱した鳥瞰もならず、生活に目を向ける作品が多いようだ。
 発行人のO・達知さんの「非常ノ措置」12首では、飲酒・ストレスなどで、咳や麻疹が出たようで、現役世代の歌人が生き抜くのは楽ではない。
 育児中のK・絢さんは、育児・家事、仕事といそがしく、スマホ・ゲームに休息を得ているのか。
 若いI・祐風さんは、宗教に疑問的で、日本の現代政治にも反発するようになった。
 Y・恵理さんは娘さんが、愛知県の空港から成田空港へ異動した事を淋しがっている。娘さんは、勇んでいるようだが。


 以下に4首を引く。
柔らかい鉄砲玉のやうな子よ姉妹にさへも恋バナはせず(Y・恵理)
運動不足、飲酒、ストレス、そうそれだぶつぶつしてるふともものうら(O・達知)
偏食の多い孫だとわたくしは今やんはりと否定されをり(K・絢)
生れし国疑わずして愛してたでも今はもう「距離を置きたい」(I・祐風)

 なお初回は「Cocoon」と表記しましたが、誤りでしたので、「COCOON」に改めました。


 

 最近に手許に届いた5冊を紹介する。

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 ミラーレス一眼カメラを買った際、同時に注文したガイド本「ソニー α6300 マニュアル」に加えて、花の写真の撮り方を知りたく、Amazonで「花の新しい撮り方」を買った。
 学研カメラムック、2018年・刊、価格:1,200円+税。
 いきなり①露出補正、と難しいが、ヒントはありそうだ。



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 季刊同人歌誌「Cocoon」Issue16が届く。2020年6月15日・刊。定価:500円。
 結社「コスモス短歌会」の若手歌人(1965年以降・生まれ)を同人とする。
 僕はIssue17の分まで、予約してある筈だ。


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 メルカリより、森絵都の文庫本2冊を、400円で買った。
 紀行文集と、毎日中学生新聞に連載したショート・ショートを収めた本とである。


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 総合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)7月号が届いた。定価:900円。11月号分まで、予約してある筈。
 コロナ禍のもとの短歌のありようを集めて、有効と考える。






 6月10日午前10時より、市内の橘曙覧記念館の1室で、短歌研究会C・6月歌会が持たれた。
 3月12日の記事にアップした、同(1)以来、コロナ禍を避けて、3ヶ月ぶりである。

 

 前以って僕は、事務局のTFさんにSMSで1首を送ってあった。
 今回は、初めて傍聴参加のYNさんを含めて、6名の参加、7首の出詠(2首出詠の方が2名いた)だった。
・YYさんの2首めより。
コロナ禍の支援は良けれど底無しの金散蒔きて後が恐ろしき
 僕は「ばらまきて」と平仮名にする事を勧めた。TTさんは、結句が生だと言うので、僕が「後の怖さよ」を提示すると、TTさんの同意を得た。
・MKさんの1首めより。
うすく濃く前山の樹樹みどり増しなかほどに咲く桐のむらさき
 「樹樹」は「樹ぎ」にしようかとの提案があったが、普通に「樹々」にする事で決まった。
僕の1首「わが過去を「すべて消去」で一瞬に消せるものなら 思う日もある」は写生・写実に遠いながら、TFさんの「木洩れ日が揺れるベンチにゐる猫の眠りを乱しわれらは過ぎぬ」は「揺れる」の新文法にこだわって、TTさんの「救急に入院の妻案じつつしどろもどろに厨辺に立つ」も生の証明の1つとして、そのままとされた。
 柏崎暁二氏の「見ることの大切さ」という1文を読んで、散会となった。11時半近く、特別展示を鑑賞する人たちを残して、用事のある僕は先に失礼した。
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写真ACより、「アジアンフード&ドリンク」のイラスト1枚。


 

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