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 今月20日の記事、「詩集と同人歌誌」で入手を報せた内、赤木比佐江・詩集「一枚の葉」を読み了える。
 読み了えた単行本詩集を検索すると、歌詞集、アンソロジー詩集を除き、昨年10月11日の記事、
前川幸雄・詩集「弐楽半のうた」以来である。
概要
 2017年6月25日、コールサック社・刊。127ページ。
 3章34編の詩、佐相憲一・解説、あとがき、略歴を収める。
感想
 亡き前夫をうたった「初雪に」が幻想的な雪降りから入って、人の死のリアルに至っている。「世の中の不合理が許せなくて人の前に立った」とあるけれども、埴谷雄高「不合理ゆえに吾信ず」の逆説の言葉もある。
 「手を振る父」では、自身が18歳で都会に出る時、心からの言葉も掛けなかったが、農業者そのものであった父を、懐かしく偲んでいる。
 修羅場にも遭っただろうが、再婚して今は福井の田園地帯で暮らし、都会で身に付いたものを、洗い落としているようだ。