風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

 お報らせです。2020年2月20日で以って、Kindle本・短編小説「底流」を自力発行致しました。原稿は自分で作成し、表紙はデザイナーさんにお願いしました。上梓は自力で行いました。
 Amazonの「Kindleストア」カテゴリで、「柴田哲夫 底流」と検索すれば、すぐに出て来ます。柴田哲夫は、Kindle版・詩集「詩集 日々のソネット」、「改訂版ソネット詩集 光る波」と同じく、僕のペンネームです。価格は500円ですが、Kindle Unlimited版を追加金無料で購入できます。多くの方のご購読を願っております。

ストーリー

 綿矢りさの小説「ひらいて」を読み了える。
 入手は、先の3月27日の記事、綿矢りさの3冊、にてアップした。



 この前に読んだ彼女の小説「蹴りたい背中」は、3月22日の記事にアップした。


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 「ひらいて」は、2012年・新潮社・刊、新潮文庫・2015年・刊。メルカリで買った内の1冊だけど、帯を他の新潮文庫から流用された可能性がある。

 女子高生・愛が同級生・たとえを好きになるけれども相手にされず、たとえのガールフレンド・美雪とレズ関係を持って復讐しようとしたり、全裸でたとえに迫っても無駄である。
 人目を惹く女の子である価値を自覚するが、我を通そうとする、ブラック・ハート、ダーク・ハートの持ち主らしい。宗教に逃げ道を暗示し、高校卒業ですべてチャラになる。
 女子高生にそういう人がいるか知らないが、フィクションとしても、あまり好感を持って読めるストーリーではなかった。







「ぱらぽっぽ」38号a
 今月12日の記事で到着を報せた、児童文学誌「ぱらぽっぽ」38号を読み了える。
概要
 概要めいた事を、リンク記事に書いたので、ご参照ください。
 ただ、現在の「ふくい児童文学会」会員は18名(昨年8月に宇野・Tさんが亡くなった)、また年度末ごと年刊の「ぱらぽっぽ」発刊の他、毎月、研修会と会報発行を続けている。
感想
 詩6編の内、代表・藤井さんの「うふふふふ」にのみ触れる。父親から「根性が曲がってるからやろ」と言われた息子が、辞書で「根性」を引いて嘆くが、母親は「あんたは素直ないい子や」と宥め、息子も慰められる、少年詩である。

 童話に入り、K・陽子さんの「おじさんとクロと ないしょのはなし」は、70歳の「おじさん」と飼い犬「クロ」は仲良しだったが、おじさんに「いじわる虫」が住み着いて、あまり構わなくなったけれども、「クロ」が気を引く仕草の果てに衰えた時、「おじさん」が優しさを取り戻すストーリーである。
 K・葉子さんの「カラス語がわかるといいね」は烏の言葉の意味を、子どもと曽祖母が想像する、常識とは違った世界である。
 K・希美枝さんの「オオカミくんとクマさんと」は、寂しがり屋のクマさんが、孤高派のオオカミくんを、コンサートに誘って親しくなる、老いの心にも優しい動物譚である。
 M・生子さんの「光が先に」は、大人の童話だろうか。縄文時代らしい設定に、兄・シブシと耳の聴こえない妹・キセ、兄の婚約者・ヨリの感情の縺れが、お互い優れた技術を発揮している内、兄妹の母親の助言もあって、解けるストーリーである。
 他の作品も含めて、常識を離れてみた、想像力を思いきり羽ばたかせた、世界である。
 触れられなかった作品と随筆、宇野さん追悼記事には、心残りである。



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