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 文庫本棚から引き出して、江國香織の小説「きらきらひかる」を読み了える。
 1度読んだ事があるかな、と思ったが、冒頭より細部を覚えていないので、読み進めて行った。最後の大団円で、読んだ事がある、と気づいた。
 前ブログ「サスケの本棚」で調べてみると、違う版ながら、2012年5月27日の記事にアップしていた。
概要
 新潮文庫、1999年・19刷。
 江國香織(えくに・かおり)は、1964年・生。児童文学作家、翻訳家でもある。
 新婚の夫「睦月」はホモで「紺」という恋人あり、妻の「笑子」はアルコール依存症気味で情緒不安定。笑子はセックスレス結婚を認めているが、睦月が気を遣い、笑子の親友や、笑子の両親にバレてしまう。
 笑子が策略して、紺を夫婦のマンションの下階に住まわせ、笑子の思う通りの生活へ入る所で、大団円となる。
感想
 結末で睦月に「お互いの愛情だけで成り立っている世界」と思わせる。
 しかし夫婦は愛情だけでなく、性、経済、できれば子育ても含めて、成り立っていると思う。

 2度目かの読書だが、細部もストーリーも覚えていなかった。自分の読書記憶の曖昧さに驚く一方、読みやすい感じはあった。読書に偏りがあるようで、重厚長大編は、今は遠慮したい。