風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

ソネット

 先の10月28日の記事、ふくい県詩祭で頂いた3冊、で紹介した内、同人詩誌「角(つの)」第51号を読み了える。


 今年7月11日の記事に、同・第50号を読む、をアップした。



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 第51号は、2019年9月5日、角の会・刊。詩は12名12編、散文で特集・第二回蝸牛忌の3名3編を収める。
 O・雅彦「やむやの淵の記憶」は、塩冶(やむや)の淵の岸辺で、詐計を用いたヤマトタケルに敗れるイヅモタケルに、自分をなぞらえる事で、自分の人間性と反権力性を表現している。
 K・悦子さんは「夏のソネット」を寄せる。県内の同人詩誌で最近、ソネットを散見する。僕のソネットに倣った訳ではないだろうが、詩ではソネットばかり書く者として、ソネットの隆盛を願う。
 Y・清吉さんの「ぽかんの刻(とき)」は、「いつからか知らんが/なーもかんじん/なーもおもわん」と始まって、「ただぽかんと静かに/何かを待つ 己がいた」で締める。老耄の心境を開示して、新しい詩境を拓いた。

 特集・第二回蝸牛忌では、同人外ながらK・不二夫さんの「蝸牛忌の鼎談から「ワキ的位置に立つ詩人 岡崎純」」に不満である。鼎談の直前の、先輩詩人・定道明さんの講演(長年の交流、実地検証、長い考究による実証的なものだった)を、K・不二夫さんが否定して、印象批評を述べた事に反発を感じた。本文では「作家論的に語れない弱みから、・・・」と認めている。
 また岡崎純さんのエッセイ「詩人のワキ的存在について」から、詩集「重箱」「藁」の作品を能になぞらえているが、不十分である。ワキ(主に僧)が、浮かばれぬシテの霊を、誦経などにより魂鎮めして、成仏させるのが、能のストーリーである(僕は朝日古典全書「謡曲集」全3冊を読んだ)。能になぞらえるなら、ワキ(詩人)がシテ(家族や農民の魂)を呼び出すだけでなく、詩化する事で鎮める、岡崎純の初期作品である。



 今月26日(第4土曜日)の「ふくい県詩祭in三国」の会場で、福井県詩人懇話会のアンソロジー詩集、「詩集ふくい 2019」2冊(2冊以上の購入を要請)を手渡された。
 正式には「年刊 詩集ふくい 2019 第35集」である。
 「同 2018」の感想は、昨年11月6日の記事、アンソロジー「詩集ふくい 2018」を読む、にアップした。




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 「同 2019」には、高校生を含め、53名・61編の詩と、「’18 ふくい詩祭 記録」他・資料を収める。
 僕はソネット「弟よ」を寄せた。


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 同日に帰宅すると、メルカリより、谷川浩司「中学生棋士」(角川新書)が届いていた。
 380ポイントだった。自己啓発本ではなさそうなので、読めそうである。

 10月28日(第4月曜日)に、結社歌誌「覇王樹」2019年11月号が届いたけれども、事情により紹介を後日に譲る。



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 今月12日の記事、入手した2冊(6)で紹介した内、同人詩誌「青魚」No.90を、ほぼ読み了える。
 リンクより、過去号の記事へ遡れる。
概要
 2019年6月5日、鯖江詩の会・刊。B5判、2段組み。詩誌名の「青魚」は、「鯖」の字を分解したものである。
 12名21編の詩、5名6編の散文、千葉晃弘・詩集「降誕」への手紙12通を掲載する。
感想

 僕のソネット6編は、もう1つのブログ「新サスケと短歌と詩」の「「青魚」の詩」テーマ内、6月11日の記事、「ソネット「変換(2)」」より順次アップ中なので、横書きながらご覧ください。
 T・幸男さんの4編(ペン書き稿を縮尺掲載したもの)は、長く連れ添った夫人を亡くされ、「居残り鴨」と自虐気味である。それでもラテン語等のルビを振った哲学用語を交えての、社会批判は健在である。たとえば「人生の嫌悪(ウエイタエ)」(ボードレール)、「俗化した現実(ゲーゲンブァルト)」、「総駆り立て体勢(ゲシュテル)」、「軍歌(ソング)」等。
 A・雨子さんの散文「私の母」は、エッセイでも小説でもない、リポート風で8ページに渉る。彼女が母を中心に家族を描いた散文は、何度か読んでいる。それらが事実であるとの保証はない。「私的真実」である事は確かだと信じられる。



 最近に入手した、同人詩誌と短編小説集を紹介する。
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 まず僕が属する同人誌誌、「青魚」No.90である。
 同・No.89の感想は、昨年11月21日の記事にアップした。リンクより、過去号へ遡れる。

 同・No.90は、6月8日の文学講座のおり、千葉(兄)さんより、僕が発送の分を含めて、10冊を受け取った。
 B5判、1ページ2段組み、42ページ。
 2019年6月5日、鯖江詩の会・刊。
 僕は6編のソネットを寄せた。内容は、もう1つのブログ「新サスケと短歌と詩」の6月11日の記事、変換(2)より、毎日1編ずつ順次アップしてゆくので、横書きながら是非ご覧ください。

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 次に川上未映子の短編小説集「愛の夢とか」を、メルカリで買った。
 エッセイ本「きみは赤ちゃん」を除いて、彼女の小説は、昨年10月31日の記事、すべて真夜中の恋人たち以来である。リンクより、彼女の過去記事へ遡れる。
 彼女の小説にあまり期待していないのだが、メルカリで見つけると引きずられるように買ってしまう。進展があるかと、期待を持っているのだろうか。


 僕のホームページ「新サスケ’s Ownd」を、1月19日以来、更新しました。
 「第三の大衆詩型」と題して、大衆詩型としてのソネット詩の可能性を述べてみました。
 同人詩誌「群青」第29号(2014年2月・刊)に発表した、小論です。
 僕には既に4冊のソネット詩集、「僕のソネット」、「光る波」、「日々のソネット」kindle版、「改訂版 光る波」kindle版があります。

 記事のアドレスは、以下の通りです。よろしければお立ち寄りください。

https://masakyf-diary.amebaownd.com/posts/5666027

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写真ACより、「ファンタジー」のイラスト1枚(HPと共通)。

光る波
 このブログの運営者・新サスケ(ペンネームは柴田哲夫)の第5詩集「改訂版 ソネット詩集 光る波」kindle版の無料キャンペーンが、12月3日の予告の通り、12月5日17時より始まっています。
 定価540円(税込み)のところ、kindle unlimited会員でなくとも、kindle本を読める状態であれば、無料でお読みいただけます。
 17時には本を読んでいて見過ごしましたが、18時15分には開始を確認致しました。
 Amazonのkindle本コーナーで「ソネット 光る波」で検索してくださるか、右サイドバーの(スマホ版ではメッセージボード下の)詩集表紙のバナーをクリックしてくだされば、即で購入ページへ着けます。
 定年前後の生活を描いたkindle版詩集「日々のソネット」に先立つ、厳しい職場と、夫婦二人暮らしの家庭を描いた作品がおもの、「光る波」です。43編のソネット(おもに4連、14行の詩)を収めています。
 苦しんで勤めている方、ささやかな家庭を保っている方、それらに関心をお持ちの方に、お薦めです。
 無料キャンペーンの終了は、12月10日(月曜日)午後16時59分頃となっています。是非お求めください。


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 昨日の記事「届いた1冊、頂いた7冊」に挙げた内、同人詩誌「青魚」No.89を、ほぼ読み了える。
 
同・No.88の感想は、今年6月10日の記事にアップした。リンクより、旧号の記事へ遡ってゆける。

 冒頭、K・和夫さんのエッセイ「龍泉寺界隈ふたたび」は、現・越前市(旧・武生市)の敗戦直後の回想から、産物の世界展開への現在の希望を描いて、懐かしい文章である。

 T・幸男さんの4編の詩(ペン書きを縮小掲載したもの)は、上下2段の下段に作庭した(彼は作庭家であり、画家でもある)庭のカラー写真を置いて、展開する。やや難解だが、題名「彼岸の滸で」、「永劫の無辺(ほとり)で」、「足のうら」、「皿ねぶり」の題名を考慮に入れると、わかりやすいか。前2編は無常観を感じさせ、あと2編は年少時の回想が濃い。
 千葉(兄)さんの「匂い」、千葉(弟)さんの「姉、敏子」、共に姉の死を詩って、詩風の違いを見せる。
 高年大学から出発した詩人たちも、どんどん進歩している。

 M・幸雄さんの「現代詩を語る」(座談会記事より抜粋)では、主張の1つに「近現代詩語辞典」の作成を求めている。
 安部倹司・遺稿詩集「生と死のあいだ」(千葉(兄)が出版に関わった)は大冊だが、5名の方が丁寧な感想を寄せている。


 僕はソネット9編(と短歌連作1編)を寄せた。もう1つのブログ「新サスケと短歌と詩」の、11月20日の記事より、ソネットを毎日1編ずつアップするので、横書きながらご覧ください。


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