風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

Kindle本の第1歌集「雉子の来る庭」をKDPしました。右サイドバーのアソシエイト・バナーよりか、AmazonのKindleストアで「柴田哲夫 雉子の来る庭」で検索して、購入画面へ行けます。Kindle価格:250円か、Kindle Unlimitedで、お買い求めくださるよう、お願いします。

タブレット

 インディーズ作家・村杉奈緒子の中編小説「よみ人知らず」Kindle Unlimited版を、タブレットで読み了える。
 同作品のダウンロードは、先の9月29日の記事、入手した5冊(4)にアップした。これでその5冊総てを読み了えた事になる。



 僕は彼女の「片恋未満」Kindle Unlimite版(第1作らしい)を読んでおり、感想は今年3月6日の記事にアップした。



村杉奈緒子 よみ人知らず

 「片恋未満」より後年の物語である。本州の最西端らしい山中で一人、萩焼を登り窯で焼く陶芸家・七海(映画カメラマンより転身)と、都内の雑誌社記者・若栄雪名の惹かれ合う物語である。
 七海のライバル陶芸家(弟弟子)として、「片恋未満」のフラメンコ・ギタリストより転身した喬木が現れ、雪名に好意を寄せるが身を退く。
 惹かれ合う男女の心理はわかる気がする。ただ興味を引っ張った、雪名の叔母・未雪の死因は明らかにされていない。村上春樹「1Q84」にも、明らかにされないエピソードはあったけれども、読者を放り出してはいけないと僕は思う。
 壮年男に若い恋人ができるまでのストーリーで、先がわからず、人生の濃い物語ではないようだ。
 これまでの2作品では、民衆芸術への憧れを描いて独自である。


 
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 ブログ等でお世話になっている暁龍さんのブログ、「あんこと麦と」の「配信・掲載情報のページです」より、紹介のマンガ誌2冊をタブレットにダウンロードし、暁龍さんの2作品を読み了えた。

 

 今年7月4日の記事、暁龍さんの新作マンガ、以来である。過去記事へ遡り得る。

 

家庭サスペンスvol.14暁龍 テンバイヤー・ママ

 「家庭サスペンスvol.14 こんな母親どう思う?」の巻頭「テンバイヤー・ママ ~全ては家族のために」32ページである。
 義母よりせしめた品をネット転売していた妻が、大きな取り引きをするようになり、破綻する物語である。
 少し思い当たる事(今は止めている)があり、ヒヤリとした。

家庭サスペンスvol.16暁龍 終わっている人
 「家庭サスペンスvol.16 こうして私は復讐した」より、「終わっている人」32ページである。
 夫よりハラスメントを受け続けた妻が、アクセサリの制作・販売で成功し、リストラに遭って働かない夫を見捨てる物語である。
 これも思い当たる点があり、諭される思いだった。


 写真はタブレットよりカメラ撮影したもの(スクリーンショットを撮れないため)で、不鮮明である。



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 これまで記事にアップしなかったけれど、寺井奈緒美・歌集「アーのようなカー」Kindle Unlimited版をタブレットにダウンロードしており、先日に読み了えた。
寺井奈緒美「アーのようなカー」
 書肆侃侃房・新鋭短歌シリーズ46。同シリーズとして、先の8月3日の記事、二三川練・歌集「惑星ジンタ」に次ぐ。

 単行本:2019年4月11日・刊。価格:1,836円。
 Kindle版:2019年8月2日・刊。価格:1,600円。
 掲載首数、不明。東直子・解説「「そこにいた時間」の新しい豊かさ」、著者・あとがきを付す。

 優しさを施したい、求めたい心情がある。言葉の斡旋がうまく、レトリックが上手になって、人生の真実味が深まらないようだ。
 あとがきに「色を失っていたのは街ではなく自分自身だったのだと、ようやく気がついた。」とある。人生の暗部も見つめつつ、歌に拠って、危うい時代を生きて行ってほしい。

 以下に7首を引く。

舌打ちの音でマッチの火が灯るようなやさしい手品がしたい
フジツボのように背中を張り付かせ駅の柱はやさしい岩場
コピーアンドペーストのため囲われた文字に地下への隠し通路を
追い炊きのボタンを君に埋め込んで一年経つが未だ押せずに
戦前を生きるぼくらは目の前にボタンがあれば押してしまうね
街をいく人たちみんな大根を持っているけど何かの予兆
再生をされてトイレットペーパーになったら隣り合わせましょうね


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惟任将彦「灰色図書館」
 今月23日の記事、歌集2冊をダウンロードで報せた内、惟任將彦「灰色の図書館」をタブレットで読み了える。
概要
 リンクに出版社、各版の出版年次、価格等を記したので、ご参照ください。
 305首、林和清・解説「ハイデルベルゲンシス願望」(ハイデルベルゲンシスは大柄な絶滅人類)、著者・あとがきを収める。
 惟任將彦(これとう・まさひこ)は、1975年・生。近畿大学生時代に、塚本邦雄ゼミに所属。日本語教師となる。歌誌「玲瓏」会員。
感想
 図書館をめぐる連作があり、また野球に関する連作がある。
 若者歌人には珍しく、旧仮名、古典文法での作歌である。塚本邦雄に倣ったか。
 句割れ・句跨りが多いけれども、無意義な使い方だと思う。定型に圧力を掛けて、危機感・違和感を表わす方法だけれども、その必要が無さそうである。
 人生派と言葉派を止揚した歌がある。
引用

 以下に7首を引く。
新幹線満席となり肘触れぬやうに本読む自由席にて
里芋の煮つ転がしに箸を刺す夕べ組み換へられし遺伝子
銀杏よ猫の目となり漆黒の世界を銀に塗り替へてくれ
灰色の図書館内に鮮やかなブックカバーの墓地があるとか
道端にただ佇んでゐるわれに道行く人の不審さうな目
渋滞の高速道路穏やかな顔の車が少なくなつた
異国にて野球の選手名鑑を暗記するまで読みし日もあり




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 最近、紙の本を買う・読むことが多い。AmazonのKindle Unlimited会員としては、会費も払っているので、Unlimited本をタブレットにダウンロードした。
 書肆侃侃房の「新鋭短歌シリーズ」の2冊である。このシリーズは刊行を終了し、Unlimited本で未読の残りは少ないようである。
 このシリーズは、先の6月17日の記事、五十子尚夏・歌集「The Moon Also Rises」以来である。

惟任将彦「灰色図書館」
 惟任将彦(将は正字)・歌集「灰色の図書館」。
 単行本:2018年8月7日・刊。価格・1,836円
 Kindle版:2018年12月26日・刊。価格・1,600円。

二三川練 惑星ジンタ
 二三川練・歌集「惑星ジンタ」。
 単行本:2018年12月10日・刊。価格・1,836円。
 Kindle版:発行日・不明。価格・1,600円。

 共に読み了えて、ここで紹介したい。


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 今月6日の記事、入手した5冊(2)で紹介した内、しまいに置いた海河童・写真集「昭和記念公園」Kindle版を、タブレットで見了える
海河童 昭和記念公園
 正式名称は「Photo Collectin of 昭和記念公園 春・夏・秋・冬 一年中楽しい 昭和記念公園!」である。
概要
 海河童本舗・刊。Kindle版・0円。600ページ。
 2017年2月25日・初版、同年10月・第2版。
 初版257枚の写真に、第2版には42枚を足して、計299枚の写真を収める。
 昭和記念公園の四季ごとの花を主に、猫、昆虫等の写真が少し混じる。
感想
 自身は「しょせん素人」と謙遜しているが、花の写真のマニアではある。彼はダイビングのKindle本を多数出版し、海中写真の名手らしい(観てはいない)。
 素人とマニアとプロの差は、名作の出現率の差でもあると思う。
 花は元々美しいものだから、花々を普通に撮っても、感心されない。この中で、寒牡丹の写真が、藁傘も珍しく民俗性があり、最も美しい。
 チューリップの花の群落を、真上のアングルから撮った数枚があり、どういう態勢で撮ったのか、謎である。
 この本を、海河童さんのKindle本の販促品とすると共に、入門書として、0円本としたのだろう。
 横長の花等の写真が多数あり、タブレット端末でとても見やすかった。



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タブレット旧機
 今日2回めの記事更新です。
 2016年9月29日の記事、タブレットを替えましたで報せた通り、2代目のタブレットを入手した。そのおり、僕は旧機を売却しなかった。数千円に優る価値が、使う内に出るように思ったからだ。上の写真は、旧機の現在である。

 スマホ、タブレットをWi-Fi化した時、このタブレットも加えた。ブログ・ランキングの自己投票が増えるかと思った。しかし同一IPからの投票は、幾つでも1票と見なされるらしく、その目論見は果たされなかった。

 僕は人気ブログランキング内のブログサークルに参加している。スマホからも操作できるようにと、登録をいじって失敗してしまった。新タブレットからも参加できなくなった。ブログサークルに参加できないかと失望したが、スマホからのアカウントは回復した。しかし画面が小さく操作しにくい。新タブレットは、幾度も操作したが、繋がらない。


 ふとタブレット旧機を調べると、ブログサークルのアカウントが残っていた。これで大画面より、ブログサークルに参加できる。しかし旧機には問題がある。写真でおわかりのように、電源台に乗せっぱなしだったせいか、バッテリーが弱ったのだろう、バッテリーが30分くらいしか持たない。
 これはスマホ、タブッレットを充電用のケーブルを、テーブルタップに差したままなので、それで充電しながら使えば良い。使わない時の旧タブレットは電源台に乗せ、通電を切って、これ以上、バッテリーが痛まないようにしている。

 このようにして、タブレット旧機にしかできない役目が、復活したのである。


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