風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

今村夏子

 最近に手許に届いた、1冊と2誌を紹介する。
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 今村夏子の初めての長編小説「星の子」(単行本)が届く。
 同「あひる」を読むは、今月13日の記事にアップした。

 朝日新聞出版・刊。2017年3刷。
 これは失敗だった。内容は「あやしい宗教」に関わるものだった。僕は宗教嫌いである。
 「親しくない人と、宗教と政治の話はするな」と言われるが、本当だった。
 Amazonの古本を買ったのだが、カスタマーレビューを読んでいたなら、買わなかっただろう。少しネタバレ承知で、カスタマーレビューを読むべきと知った。

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 本阿弥書店より、綜合歌誌「歌壇」2019年7月号が、6月17日に届いた。
 11月号分まで、前払いしてある筈。
 角川「短歌」、「短歌研究」など、毎月読んでいる綜合歌誌に由って、詠む歌風も変わるのだろうか。

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 COCOONの会より、季刊同人歌誌「COCOON」Issue12が、6月17日に届いた。
 短歌が(文学が)苦しい時代に、若手歌人(1965年以降・生まれ)が、どう踏ん張っているか、読みたい歌誌である。


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 今村夏子の短編小説集「あひる」を読み了える。
 6月10日の記事、同「こちらあみ子」に次ぐ。

 角川文庫、2019年1月25日・刊。
 短編小説「あひる」、「おばあちゃんの家」、「森の兄妹」、3編を収める。
 「こちらあみ子」(旧題「あたらしい娘」)に次いで、「あひる」は芥川賞候補となり、河合隼雄物語賞を受賞した。

「あひる」

 両親と住む「わたし」の家の鶏小屋で、あひるを飼う事になる。「わたし」は医療系資格の勉強中で、まだ仕事をした事がない。あひるに惹かれて、子供たちが集まるようになり、両親も歓迎する。あひるが1ヶ月程で病気になり、病院に父が連れて行き、帰って来るが、わずかに違うように「わたし」には思われる。3回めが死に、庭に墓を立て、3羽が違う鳥であったと両親の偽計がバレる。
 10年前に家を出た弟が、結婚8年めで子を儲けて帰宅する事になり、家の増築工事の場でおわる。
「おばあちゃんの家」
 主人公「みのり」の家族とは血のつながらない、おばあちゃんが敷地内の建物・インキョに住んでいる。親切なおばあちゃんだが、痴呆(?)が始まり、逆に知的・体力的に元気になる様を描く。
「森の兄妹」
 母子家庭の兄妹、モリオとモリコが、小屋に住むおばあさんから、窓を通して飴を貰ったり、実る枇杷の実を全部持って行って良いと言われる。おばあさんの家で、その家族より誕生日祝いされるのをモリオが目撃して、兄妹は小屋に行かなくなる。

 子供たち、非就業者、おばあさん(高齢者)、それぞれ1人前に見做されない者たちと、その周囲を描いて、現代の1面を切り取っている。





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 今村夏子の短編小説集「こちらあみ子」を読み了える。
 入手は、先の5月27日の記事、入手した5冊と1誌で報せた。
概要
 ちくま文庫、2017年7月30日・6刷。
 初めての作家さんである。ブクログか読書メーターでとても誉められていて、同氏の「あひる」(角川文庫)と共に、メルカリで購入した。
 この本には、太宰治賞、三島由紀夫賞をW受賞した「こちらあみ子」と、「ピクニック」、「チズさん」の3短編小説を収める。
「こちらあみ子」
 田中あみ子と孝太の兄妹に継母が来るが、妹を死産した時、あみ子は木札の墓を立ててしまい、それを契機に継母は心の病気に、兄は不良少年となってしまう。
 あみ子が慕い続けた、のり君に殴られて前歯を3本折ってしまうが、差し歯を拒否するのは不自然である。あみ子は兄の威光などで苛められずに済んだが、中学卒業と共に、祖母に預けられてしまう。
 多動症とかADHDという言葉のなかった時代だろうが、子供が純粋であるが故の多難を背負ってしまう。
「ピクニック」
 売り出し中のスターの恋人だと語り行動し続ける七瀬さんと、仲間の少女たちの友情、彼女の嘘がバレての後が描かれる。表立っては描かれないが、家族・恋人のいない女性の、虚構に縋る心情が哀れである。
「チズさん」
 独居のおばあさんチズさんの誕生日祝いに、世話をしている「私」が訪れると、子夫婦と歌手志望の男孫が訪れて、「私」の隠れている間に大騒ぎをする。「私」はチズさんをわが家に引き取ろうとするが、土壇場でチズさんが未練を見せて、頓挫する話である。純粋な思いが、多くは通らない世間を表わすようだ。


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 最近に入手した、文庫本4冊、新書1冊、結社歌誌1誌を紹介する。
 上の岩波現代文庫・荒川洋治「詩とことば」(2016年6月・4刷)は、今月20日の記事、荒川洋治さん芸術院賞・恩賜賞祝賀会のおり、荒川さんの記念として配られた本である。
 2017年7月21日の記事、荒川洋治「詩とことば」で1度、感想を述べている。再読したい。

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 今村夏子の小説、「こちらあみ子」と「あひる」を、メルカリより買った。「こちらあみ子」で太宰治賞・三島由紀夫賞をW受賞し、4年11ヶ月の沈黙の後、「あひる」と「森の兄妹」を収めて2番めの文庫本が刊行され、今も新刊の出版は続いている。
 ブクログだったか読書メーターだったか、とても評価されていた。

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 久しぶりにリアル書店「KaBoSワッセ店」へ行き、未読の村上春樹・エッセイ集「村上ラヂオ3 サラダ好きのライオン」(新潮文庫)を買った。彼のエッセイは、滋養豊かなサラダのような、味わいがある。ドコモのdポイントを使える店だが、カードを忘れた。
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 NHK出版新書、松本博文「藤井聡太 天才はいかに生まれたか」を、メルカリで買った。将棋の藤井聡太は、卓球の張本智和と共に、天才少年として、注目している。藤井聡太・本は他にもあるので読みたい。
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 結社歌誌「覇王樹」2019年6月号が、5月25日に届いた。
 今年の全国大会、来年の100周年大会へ向けて、詳細が動き出している。
 僕の6首(8首より選)他は、もう1つのブログ「新サスケと短歌と詩」の、5月26日・記事より少しずつ、順次アップしてゆくので、横書きながらご覧ください。

 タブレットにダウンロードした、kindle unlimited本・他、最近に入手した本は既に多く、古くからの蔵書も待っているが、機会を作り1冊ずつ読み進みたい。




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