「年刊 詩集ふくい 2018 第34集」を読み了える。
入手は、今月2日の記事「県詩人懇話会より、2冊と1紙が届く」の初めで報せた。
「同 2017」の感想は、2017年11月6日の記事にアップした。
概要
2018年10月30日、福井県詩人懇話会・刊。55名58編の詩、執筆者名簿、63ページに渉る「’17ふくい詩祭 記録」、他を収める。「高校生の部」として、2名2編の詩を収載する。
感想
時代のせいなのか、観念語を多用する作品があり、詩の観念化に繋がらないか心配である。
M・あずささんのソネット3編、N・良平さんのソネット「風のソネット」、T・恵子さん「遊歩断章」とM・まさおさん「頭が寒い」が1連3行の連を連ねるなど、定型への寄り付きはあるようだ。僕もソネット「おじや」を寄せた。
N・益子さん「おーい、まー坊」、H・はつえさん「ピアノ売ります」が、長いスパンの回想を詩っているのも、年齢と時代の故か。
詩人懇話会では「詩の教室」など、年少者への詩作の誘いかけを行っており、大きく育つとともに、会員の老齢化を補う事を期待している。