風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

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内容

 先日、僕宛てに大きな薄い封書が届いた。発送元は福井県詩人懇話会である。中身を見ると、「福井県詩人懇話会会報」No.105である。
県詩人懇話会会報No.105

 初ページ、渡辺・懇話会代表の顔写真も文章も、公人のものとして、前回と違い隠さない。
 内容は、4月25日の総会、「詩との出会い」2編、2020年度の県内詩界回顧、新役員紹介、他記録など、8ページの薄いものである。総会の僕はカメラマン役の予定だったが、入院のごたごた(結局、入院しなかった)があり、辞退した。
 No.104は、今年4月2日の記事にアップした。


 創刊号~No.100は、3分冊で合本製本してもらい、本棚にある。No.101以降も保存してあり、区切りの良いところで、また製本してもらう予定である。
 なおこの度、福井県詩人懇話会のホームページが立ち上げられた。発展の1助となることを願う。以下にリンクを貼るので、ご覧ください。




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写真ACより、鉢植えのイラスト1枚。


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 Ray:著「Kindle出版 完全攻略マニュアル」Kindle Unlimited版を読み了える。入手は、今月5日の記事、入手した4冊を紹介する(11)でアップした。



完全攻略マニュアル
 2019年11月25日・刊。紙本で171ページ。Kindle版:500円。
 軽いガイド本かと思ったが、示唆に富んだ内容ある本だった。原稿書式はEpub版なので、Word一本槍の僕と合わない。登録方法はほぼ覚えている。

 ハイライトとメモの効く本なので、メモに従って挙げてみる。
1・メルマガを発行するのが良いが、でなければTwitterでフォローしてもらうと良い。
2・自分よがりの本にならないよう、モニターさんの意見・要望を聞く。
3・著者ページを充実させ、著者の写真(Rayさんの場合は、後ろ姿)をアップすると良い。
4・表紙は重要で、コメントとして帯文を入れるべきである。
 以上のような点、僕は気づかなかったので、将来のKindle出版に取り入れようと念ずる。





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 KIndle本の「開高健 電子全集」特別限定無料版より、短編小説集「珠玉」の「掌のなかの海」を読み了える。
 入手は、今月19日の記事、入手した3冊を紹介する(10)にアップした。


 「掌のなかの海」は、回想記風に始まる。作家デビューした作者が、焦燥のあまり寄るバーで、高田先生と呼ばれる老人と知り合う。高田老人は医師だったが、スキューバダイビングの用意をして行方不明となった一人息子を探して、日本各地のポイントを追ったが無駄で、海を墓守の心境で暮らそうと、船医になる。
 作家は誘われて下宿を訪い、飲み直す。先生は「さびしくて、さびしくて、どうもならんです」と泣き出し、大泣きとなる。
 僕は作家の筆力に感心するが、内容は感心しなかった。人生でもっと苛酷な体験をした人は多い、と思っているからである。
バー
写真ACより、「バー」のイラスト1枚。



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 先の5月27日の記事、入手した5冊と1誌で紹介した内、村上春樹のエッセイ集「村上ラヂオ3 サラダ好きのライオン」を読み了える。
 昨年3月16日の記事、「同2 おおきなかぶとむずかしいアボカド」に次ぐ。
概要
 初出は、女性週刊誌「アンアン」の連載である。1年間に発表された52編を集めて、3冊めとなる。
 「同2」と同じく、マガジンハウス社から単行本化された。
 新潮文庫、2016年5月1日・刊。挿し絵(銅版画)大橋歩。
感想

 若い女性が、村上春樹のエッセイを、どのような思いで読んだのだろう。作者も「まえがき」で、「両者のあいだには共通する話題なんてほとんど存在しない(はずだ)」と書いている。
 オジサンが面白く書いているエッセイと読むのか、内容が意外と重いので、大作家が人生を語っていると読むのか。
 語り口の軽さに反して、内容は重い。「愛は消えても」では、遭難救助の順を幾度も譲って自身は亡くなったアメリカ人男性の話題を取り上げて、親切心について考察する。
 「裁判所に行こう」では、裁判員制度で裁判員が量刑(死刑を含め)まで決める事に疑義を呈している。

 流行作家の売れそうな本を、大出版社が占めている事に疑問を持つ。出版社のメジャー度は、売れゆきに関わるだろう。でも、おこぼれや新人の作品・翻訳を中堅出版社が拾い、1本勝負を賭けるのは、出版界として健康的でない。

 1時は騒がれた電子書籍も、旧勢力の抵抗に由るのか、優れた作品を揃えられなく、ノウハウ本かインディーズ作家の本が多くて、隆盛とは呼べない現状は残念である。読書界の再興になると思っていたけれども。


 
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