刊行
KDP本「少年詩集 鳶の歌」刊行!!
これまでもあちこちでリークして来ましたが、僕の4冊めのKDP本「少年詩集 鳶の歌」を、9月6日に刊行する事ができました。初めの2冊、「詩集 日々のソネット」「改訂版 ソネット詩集 光る波」は、電子出版の代行業者に依頼しましたので、自力発行は短編小説「底流」に続いて、2冊めです。

詩集「鳶の歌」は、副題通り、僕の少年時代、1966年~1969年の高校生時代の詩35編(連作を含む)に、幼年詩編として小学校5年生で初めて書いた詩3編を付しています。
今も詩は書いていますが、高校生時代は1年先輩の荒川洋治氏(恩賜賞、芸術院賞を受け、芸術院会員)の主導の許、文芸部で盛んに詩を書いていました。
古希を迎えた僕の、半世紀以上前の作品ですが、奇特な読者を頼みに、1集を成しました。ペンネームは柴田哲夫です。今年の目標(2冊のKDP)の達成です。
原稿は古ノートより、Wordでぼつぼつと書き溜め、表紙はココナラのプロ・デザイナーさんに1万円で依頼しました。誤って2重振り込みをしましたが、過払い分は返金されました。
上部のメッセージボードにもありますように、右サイドバーの「少年詩集 鳶の歌」のバナー画像をクリックしても、Amazonの販売コーナーに行けますし、Kindleストアのカテゴリーより「少年詩集 鳶の歌」と検索しても、直に行けます。
価格は500円(税込み)ですが、Kindle Unlimited版を追加金無料でお買い求めできます。多くの方が、少年の心情を知ってくださいますよう、願っております。



詩集「鳶の歌」は、副題通り、僕の少年時代、1966年~1969年の高校生時代の詩35編(連作を含む)に、幼年詩編として小学校5年生で初めて書いた詩3編を付しています。
今も詩は書いていますが、高校生時代は1年先輩の荒川洋治氏(恩賜賞、芸術院賞を受け、芸術院会員)の主導の許、文芸部で盛んに詩を書いていました。
古希を迎えた僕の、半世紀以上前の作品ですが、奇特な読者を頼みに、1集を成しました。ペンネームは柴田哲夫です。今年の目標(2冊のKDP)の達成です。
原稿は古ノートより、Wordでぼつぼつと書き溜め、表紙はココナラのプロ・デザイナーさんに1万円で依頼しました。誤って2重振り込みをしましたが、過払い分は返金されました。
上部のメッセージボードにもありますように、右サイドバーの「少年詩集 鳶の歌」のバナー画像をクリックしても、Amazonの販売コーナーに行けますし、Kindleストアのカテゴリーより「少年詩集 鳶の歌」と検索しても、直に行けます。
価格は500円(税込み)ですが、Kindle Unlimited版を追加金無料でお買い求めできます。多くの方が、少年の心情を知ってくださいますよう、願っております。


色川武大「怪しい来客簿」を読む
文庫本棚より抜き出して、色川武大の連作小説集「怪しい来客簿」を読み了える。
彼の小説として、2019年9月3日の記事、「あちゃらかぱいッ」以来である。
色川武大(いろかわ・たけひろ、1929年~1989年)は、プロ賭博師、雑誌編集者を経て、作家となり、阿佐田哲也・名で麻雀小説なども書いた。
コアなファンがあり、没後、福武書店より、全16巻の全集が刊行された。

「怪しい来客簿」は、文春文庫、1989年・刊。17編を収める。長く蔵していたので、一茶「七番日記」(上)と同じく、本文ヤケしている。
戦中から活躍し戦後に没落した知人、芸人、スポーツ選手などを描いている。
相撲力士の出羽ヶ嶽文治郎、プロ野球の木暮外野手など、幸せと言える晩年を送った人物に救われる。
多く没落して亡くなり、知人など、亡霊として現れたりする。
仕舞いの「たすけておくれ」では、自身の胆石手術(こじれて危篤に陥った)をも、戯画化してユーモラスに描く。まるで亡くなった人たちの、仲間のように。

彼の小説として、2019年9月3日の記事、「あちゃらかぱいッ」以来である。
色川武大(いろかわ・たけひろ、1929年~1989年)は、プロ賭博師、雑誌編集者を経て、作家となり、阿佐田哲也・名で麻雀小説なども書いた。
コアなファンがあり、没後、福武書店より、全16巻の全集が刊行された。

「怪しい来客簿」は、文春文庫、1989年・刊。17編を収める。長く蔵していたので、一茶「七番日記」(上)と同じく、本文ヤケしている。
戦中から活躍し戦後に没落した知人、芸人、スポーツ選手などを描いている。
相撲力士の出羽ヶ嶽文治郎、プロ野球の木暮外野手など、幸せと言える晩年を送った人物に救われる。
多く没落して亡くなり、知人など、亡霊として現れたりする。
仕舞いの「たすけておくれ」では、自身の胆石手術(こじれて危篤に陥った)をも、戯画化してユーモラスに描く。まるで亡くなった人たちの、仲間のように。


近澤有孝・句集「踝」を読む
近澤有孝・句集「踝(くるぶし)」を読み了える。
僕の親しむ彼のブログに、刊行が公開され、Amazonより880円(税込み)で取り寄せた。

2020年3月31日・刊。制作印刷・喜怒哀楽書房。ここ3年の273句、著者・あとがきを収める第1句集。帯文は辻村麻之(「篠」主宰)。94ページ。
近澤有孝(ちかざわ・ゆうこう、1960年・生)は、俳句の他に、語学に堪能で、ランボーの詩や「マザー・グース」の新訳を、ブログにアップしている。
俳歴は長いのだろう。俳誌「篠」同人。
収録された句のレベルの高さを認めた上で、忠告したい事がある。旧かな古典文法で句作したりすると、習熟に連れて、レトリック、用語、言葉の運び方などに、俳壇らしい臭みが出る場合がある。生活にアンテナを張って、いつまでも新鮮な句を吟じてほしい。
季語とともに、自然との機微を掴んだようだ。「踏青やいずれ故郷を忘れたる」は、反語だろうか。
以下に5句を引く。
文を書く東風の吹くころ封をする
西行忌落雁ひとつ齧りたる
艦船を眼下に花は杏かな
去りゆける守宮つもりがあるらしく
茶の花や触れてはならぬと云はれたる


僕の親しむ彼のブログに、刊行が公開され、Amazonより880円(税込み)で取り寄せた。

2020年3月31日・刊。制作印刷・喜怒哀楽書房。ここ3年の273句、著者・あとがきを収める第1句集。帯文は辻村麻之(「篠」主宰)。94ページ。
近澤有孝(ちかざわ・ゆうこう、1960年・生)は、俳句の他に、語学に堪能で、ランボーの詩や「マザー・グース」の新訳を、ブログにアップしている。
俳歴は長いのだろう。俳誌「篠」同人。
収録された句のレベルの高さを認めた上で、忠告したい事がある。旧かな古典文法で句作したりすると、習熟に連れて、レトリック、用語、言葉の運び方などに、俳壇らしい臭みが出る場合がある。生活にアンテナを張って、いつまでも新鮮な句を吟じてほしい。
季語とともに、自然との機微を掴んだようだ。「踏青やいずれ故郷を忘れたる」は、反語だろうか。
以下に5句を引く。
文を書く東風の吹くころ封をする
西行忌落雁ひとつ齧りたる
艦船を眼下に花は杏かな
去りゆける守宮つもりがあるらしく
茶の花や触れてはならぬと云はれたる


「特集 村上春樹 ロング インタビュー」を読む

今月6日の記事、入手した5冊(2)で紹介した内、4冊めの記事アップである。
季刊誌「考える人」(新潮社)2010年夏号より、「特集 村上春樹 ロング インタビュー」のみを読み了える。
「考える人」は、2002年7月・創刊、2017年春号(第60号)で休刊した、ハイセンスな雑誌である。雑誌として大判で、ほぼB5判である。この号には、養老孟司の対談、内田樹の対談、花森安治伝なども載っていて、関心を寄せる人もいたが、僕はCPを考えると読めない。
インタビューは、聞き手・松家仁克で、2夜を挟んで3日間に亘っておこなわれた。インタビュー集「夢を見るため毎朝僕は目覚めるのです」に収められていない。時期的に遅れたか、内容の重複に由るのだろう。
あいかわらずの村上春樹・節である。社長の成功談にも聞こえる。当時は(今は知らない)絶大な読者数、特に海外ファンを誇っていたから、自信も肯える。
これまでと繰り返しの話も多いのだが、アメリカの翻訳者や編集者と親しくなった件りに、心惹かれた。
長編小説の最新作、「騎士団長殺し」には感心しなかった僕だが、次の小説の刊行を待っている。

